人工知能の最終形

知識

「人はなぜ笑うのか」からの思考

【本要約】人はなぜ笑うのか
挨拶のための笑みは、" 動物が誤って口の中に入れた毒物を吐き出す動作 " が進化したモノである。盲目で生まれて他人の表情を知らない場合でも、目が見える人と同じような表情をすることから、笑いを含めた表情は遺伝である。

2021/10/11

笑いは、自分の経験と異なる事柄が起こったときの行動である。

笑いは、哺乳類の中でも、類人猿だけが取る行動である。そして、類人猿の笑いとは、社交的な活動である。人間で表現すると、挨拶をするときの微笑みにあたる。だから、類人猿の「笑い=微笑み」は、私たちが普段よく使う笑い、バラエティー番組の笑いとは異なる。「笑い」というのは、人間だけが持つ、高度な能力である。

「笑い」は、違和感から起こる。
それは、自分の経験との差である。
自分の経験と異なるときに、笑う。
自分の経験からの予測した想定と異なるときに、笑う。

人工知能には、「笑い」はない。

「笑い」という原理を解明して、人工知能に笑いを実装するのは、簡単ではない。

  1. 人工知能に経験を教え記憶させることができる。
  2. その経験をもとに予測をさせることもできる。
  3. その予測と実際が違うことも理解させることができる。

終わりだ。

「違うから、何?」でしかない。

違うから笑うのではない、違和感に人間しか感知しえない微妙なおもしろさがあるから、笑うのだ。

お笑いは、難しいのだ。

「笑い」を人工知能で実装できる未来がくるときが、人工知能のあるひとつの最終形かもしれない。

【本要約】クオリアと人工意識
「自由意志」は、脳が作り上げた壮大な「幻想」である。人間の行動は、物理的な脳が存在して、物理法則に従うしかないのに「自分で自由に選択できる」と意識の中で感じ、思い込んでいる。

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