あんぱんと情報

行動経済学

あんぱんと情報

2021/2/23

名古屋は、あんぱん専門がある。スーパーでも、一番いい位置に、複数のあんぱんが、山積みにされている。

その事に気付いたのは、伊勢神宮に行ったからである。伊勢神宮のまわりは、赤福だらけである。あれ程、強烈に、あんこをアンカリングされたら、もう、逃れられない。気が付けば、あんこが目に入る世界の誕生である。だから、名古屋のあんぱん事情に気付いた。

人は、自分の意思によってのみ、毎日を生きていると思いがちだが、そんなことはない。人は、生きている上で、何かしらの情報を得ている。

現代人が1日で受け取る情報量は、江戸時代の1年分と言われている。明らかな情報過多である。

そんな多量の情報を浴びて生きていたら、その情報によって、自分の思考に影響を与えないはずはない。

あんこなんか好きじゃないし、食べることもないし、あんこに人生の1秒たりとも、捧げたくないのに、大量の赤福という情報によって、あんこが無意識化に鎮座した。

情報が、自分にとって、要、不要に関わらず、その情報によって、人の行動は、変化させられるのだ。だから、自分が取り入れる情報は、自分で精査しなければならない。良質な情報を得なければならない。

新聞、テレビ、YouTube、Twitter、ニュース、その他の各種メディアから、意識、無意識を問わず、情報を得て、自分自身が形作られていく。

だから、なりたい自分になるためには、なりたい自分に必要な情報を、自分から取りにいくしかない。そして、自分に不要な情報を捨てなけれならない。テレビは、いらないし、ニュースアプリもいらない。世界の情報は必要だが、今すぐに必要な情報はない。

新しい自分に必要なのは、自分にとって有用な情報である。なりたい自分に必要なのは、自分が選択した情報である。

コメント

タイトルとURLをコピーしました