旭川動物園2
2022/5/29

ヒトと自然
ヒトが定住農耕生活をしはじめたときから、人間の脳は進化していない。
ヒトは、動物のように繁殖期に発情するのではなく、年から年中発情することで、爆発的に繁栄した。
ヒトは、繁殖期を失う方へ退化したし、常に発情期という方へ進化した。
私たちヒトだけが非自然的生物である。
子どもは、何もできない。赤ちゃんなんか徹底的に何もできな過ぎて放置した瞬間に数日で死ぬ。自然界ではありえない生物だ。ヒトは自然界に対して、弱過ぎる。
ヒトが道具を手にして、サルから進化していなかったら、ヒトは滅亡しているかもしれない。
動物園
欧米人と日本人の違いを説明することで、その特徴が浮きぼりになる。人類を無作為に集めて、アジア人、アフリカ人、中東人、ヨーロッパ人、アメリカ人、、、といった風に分けることで、その文化の違いを認識することができる。
違いによって、理解できる。
私たちは、学校の中に集められて、授業を受けて、様々な体験をすることで、自分と他人の違いを理解する。集められて、自分で分けることで、違いがわかる。
動物も様々な種類の動物を集めて比較することで、その違い、生態系を理解できる。同じ種類の動物、サルも、チンパンジーやオラウータンやテナガザルを比較することで、それぞれの特徴がわかる。
本を読んで著者の世界の見方を知る、自分の世界の見方と比較することで、世界を理解できる。
旭川動物園のチンパンジー
サルは、日中エサを探し、食べては、また移動する。探索と食事のくりかえしが日常である。
動物園のサルの毛が剥げているのは、ストレスで毛が抜けたのではない。安易にエサにありつけるので、暇な時間が増えた。暇な時間に毛づくろいをし過ぎてしまった結果、剥げているのだ。
自然界のように、なるべく時間をかけてエサを探して食べるという行動をさせないと、過度な毛づくろいという異常行動をする。
- ヒトの生存にとって最低限に必要なのは、飢えと寒さを凌ぐことである。
- ヒトは、今や、容易に、飢えと寒さを凌ぐことができる。
日本にいる限りは、飢えと寒さを凌ぐセーフティネットがある。 - ヒトは、生存のために困ることはなくなった。
- ヒトは、暇な時間が増えた。
- ヒトは、暇な時間に異常行動をはじめた。
- ヒトは、過労死という言葉があるほど、死ぬまで働くという、生存を反転させる異常行動をしている。
- サルにとっての過度な毛づくろいは、ヒトにとっての過度な労働である。どちらも身体をボロボロにする。
ヒトの歴史
農耕
- ヒトの生存にとって最低限に必要なのは、飢えと寒さを凌ぐことである。
- ヒトは、安定した食糧を得ようとして、農耕をはじめた。
ヒトは知識によって、自然をコントロールしはじめた。 - ヒトは、寒さを防げるように家を作り、定住をはじめた。
サルとして、自然行動である狩猟と移動をやめた。 - ヒトは、自然の恵みを頂き、自然と共に生きる世界から足を洗った。
- ヒトは、土地に縛られた、農耕を中心とした生活となり、ヒトは、土地の奴隷となった。
社会
- ヒトは、土地を管理する人が必要になった。
- 土地を管理する人が力を持ち、土地だけでなくヒトも管理するようになった。
ヒトを管理する支配者が生まれた。
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土地
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ヒト
という構図が生まれた。
ヒトは、社会を誕生させた。
現代で表現する。
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仕事
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ヒト
ヒトは、いつの時代も、隷属させるヒトと隷属するヒトで社会が構成されている。
宗教
- ヒトは、土地という自然をコントロールしたが、どうしても自然災害はコントロールできなかった。
- ヒトは、自分たちでコントロールできない自然に対して、祈った。
- ヒトは、自然に対して祈るとき、そこに神という概念を想像した。
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神
いつのまにか、なぜか、それが反転して、神という概念が一人歩きを始めた。
そして「 神が自然をつくった 」と思い込むようになった。
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自然
自然ではなく、神を祈るようになった。
ヒトは、宗教を誕生させた。
科学
- ヒトは、「 神に祈り続ける 」という日常を繰り返すことで、神という概念が神聖化した。
- ヒトは、「 神のことを知りたい 」と考えるようになった。
- ヒトは、自然法則を解き明かすことが、神のことを知る一歩だと考えた。
- ヒトは、科学を誕生させた。

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