【本要約】脳に悪い7つの習慣

【本要約】脳に悪い7つの習慣

2021/9/4

脳のはたらき

脳の習慣

脳には、良い習慣と、悪い習慣がある。

脳は、気持ちの持ち方や行動次第で、そのはたらきを良くも悪くもできる。

脳が考え、記憶し、活用する仕組みに基づいて、脳の力を引き出す。

【目から入った情報処理】
①視覚情報を脳が認識する
②危機感・好き嫌い・言語や表情・意欲や自律神経が、集まった部位で、感情が生まれる
③情報を理解する
④情報が「自分にとってプラスかどうか」を思考する
⑤情報の思考結果を判断する
⑥「自分にとってプラス」と判断した情報を処理する
⑦必要な情報を記憶する

このようにして、人間は考えている。

考えることで、感情よりも複雑な「心」「信念」「記憶」が発生する。

【脳の悪い習慣】
入ってきた情報に「嫌いだ」というネガティブなラベル付けをすると、脳は、理解・思考・記憶という過程で、そのラベルに引っ張られて、うまく機能しなくなる。「自分のためにならない」と感じると、思考力は発揮されない。

脳の悪い習慣の理由を知り「やめよう」と意識して、克服する。

脳の本能

【脳の3つの本能】
・生きたい
・知りたい
・仲間になりたい

人間の複雑な社会システムを作り出しているのが、人間の脳である。

【人類史社会システム】
生きたい・知りたいという本能
→科学を生み出した
知りたい・仲間になりたいという本能
→文化を生み出した
生きたい・仲間になりたいという本能
→宗教を生み出した
【現代社会】
生きたいという本能
→家庭
知りたいという本能
→教育
仲間になりたいという本能
→会社
人間が、どんな環境に置かれ、どんな経験をしてきたかが、脳の本能の表れ方に差異をもたらす。

興味

興味がないと、モノゴトに関心を持たない。

人間の脳にとっては「興味を持つこと」が、すべてのはじまりである。

何でも興味を持つ人は、モノゴトの習熟に優れ、頭の回転も速い。
頭がいい人でも、興味がないことは覚えられないし、思考することもできない。

モノゴトへの興味が薄いと、脳の考える仕組みが機能しなくなり、脳の神経伝達路も使わなければ衰えていく。

人の話しを聞いたり、本を読んだりして情報を得るとき、「そんなことは知っている」と考えるのも、興味を持っていないのと同じだ。

脳の第2の本能

【脳の第2の本能 = 脳の後天的な本能】
自己保存
→脳は生きてくために自分を守ろうとする。
一貫性
→脳は一貫性が保てなくなるような情報は避けようとする。

脳は、常にバランスよくはたらくのではなく、「自己保存」の過剰反応を起こす。
「反対意見を言った人まで嫌いになる」というのが、よい例である。

大勢の人が同意するモノ、権威があるモノ、科学的なモノ、理論的なモノ、常識とされているモノには、「一貫性」がはたらきやすい。

嫌いという感情

理解力・思考力・記憶力のパフォーマンスを決めるのは感情である。

自分が指導される立場にあるとして、「指導者が嫌いだ」と、その指導内容にも「嫌いだ」というラベル付けを行う。勉強や仕事ができるようになるには、先生や上司を好きになる必要がある。先生や上司が嫌いだと、ネガティブな情報だとラベル付けしてしまい、パフォーマンスを下げてしまう。

人を嫌いになる理由は、自己保存・一貫性にある。自分の脳の自己保存・一貫性の基準から外れている人を嫌いになる。

意見が違うというのは、人を嫌いになる理由にはならないはずだ。

脳の仕組みによって「意見が違う」→「自分の一貫性と異なる」→「人が嫌い」になっているだけだ。「意見が違う」という、相手の価値観を認める。

脳には「仲間になりたい」という本能があるから、自分に対して好意を持っていることを感じられる相手に、好感を持つ。

疲れる脳
→そのモノゴトに対して、つまらないと考えている。
疲れない脳
→そのモノゴトに対して、おもしろいと感じている。

脳の疲れを積極的に取るには、楽しむことが大切である。

脳の使い方

脳のご褒美

人が何かの行動をした後に、ごほうびが得られることで、脳のモチベーションが上がる。

  • 「ごほうびが得られた」という結果のときより、「ごほうびが得られそう」という期待したときに、脳から、快楽物質のドーパミンが分泌される。
  • 「ごほうびが得られそうだから、がんばろう」と脳が捉えることで、理解力・思考力・記憶力が存分に発揮される。
  • 自分から「ごほうびを得るために、がんばろう」という主体性によって、脳から、ドーパミンが分泌される。
脳にとってのごほうびとは「嬉しい」「楽しい」という感情である。

感情は、自分にとって役に立つことだけでなく、目的を達成したり、人の役に立ったりすることが、脳への報酬となる。

損得勘定

子どもの頃から何事につけ勝ち負けにばかりこだわっていると、負けたときに、「自分を守れなかった」という記憶が残る。常に「自己保存」がはたらき「他人に勝って、自分を守りたい」「自分だけが得をすればいい」という気持ちになる。損得勘定は、後天的に身に付いたものである。

モノゴトの達成

モノゴトの完成間近になって「だいたいできた」と考えると、集中力が切れ、脳が活動を低下させる。モノゴトをもう少しで達成できるときにこそ「ここからが本番だ」と考える。

人は、モノゴトが90%できていると、「それでよし」としてしまいがちである。これは、脳の「自己保存」がはたらいて、自分を甘やかしてしまうことが背景としてある。

成功者は、まだできていない10%の部分を具体的に認識して、最後までフルパワーでやりきる人だ。魂は細部に宿る。最後の10%が勝敗を決める。

脳機能

「無理かもしれない」と考えると、脳にとって否定語として作用し、脳の機能を低下させ、思考停止してしまう。

「どうなんだろう?」と不安に思えば、理解と判断をやり直そうとして、思考が深まることがなく、頭の中で同じ回路を堂々巡りしてしまう。

勝負の途中で「勝った」と思うこと、「負けるかもしれない」と思うこと、それによって脳の機能が低下し、負けてしまう。

「失敗しないように」という考えは「失敗するかもしれない、失敗したらどうしよう」という考えと表裏一体のものである。

コツコツと慎重に一歩一歩とゆっくりモノゴトを進めていると、モチベーションが落ち、集中力が落ちてしまう。

決断・実行を早くし、達成に向かって一気に駆け上がることが必要である。

「どう達成するか」という達成の仕方を追求し、最後の詰めに執着することで、脳の力を最大限に発揮できる。

目的と目標

目的と目標を混同してはいけない。

  • 目的を、行動できるタスクに落とし込んだモノが、目標である。
  • 目的達成までのプロセスに目標がある。

目的達成のためには、目標を立ててそれを一つずつ達成していくことだ。

【目標の明確化】
・具体的な行動
・いつまでにという期限
・今日は何をするか
「自分からやる」という主体性を持って、考えたり、行動したりしないと、脳は活性化しない。

先生や上司の指示だと、モノゴトが理解できても、思考がはたらかない。「主体性を持つ」ということは「失敗を自分の責任である」という覚悟を持つことである。

マニュアルは効率化にはよいが、主体性を損なう。組織において、メンバーの自主性を高めて「自分でやっている」という雰囲気を作ることは、仕事の達成率を上げることにつながる。

独創性

感情が思考されることで、心や信念が生まれる。

心とは、思考することによってのみ作られる。

脳は、何度でも繰り返し思考することができ、そこから新しい考えや心・信念を生み出している。

心とは、感情を思考することで生み出され、ポジティブな感情によって、心が磨かれる。

信念は、過去の記憶と情報を照合して生み出される。
※情報 … 自分の脳の「一貫性」によって判断された考え

人間の思考とは「繰り返し考えること」によって高まる。何度も思考を繰り返すと、これまでの自分の常識的に対して「もしや」という疑問が生まれることがある。そこから斬新なアイデアの発見につながる。

効率性を追求しても、独創性は生まれない。無駄から、クリエイティブは生まれる。多くの無駄の中に、一欠片の輝く原石がある。だから、無駄が必要なのだ。

脳の機能を活かすには、大事なことは早いタイミングでまとめて、繰り返し考え直すことが重要で、これが独創性を生む方法論である。

記憶

【人間の記憶】
→長く脳に残る重要な情報とは?
・体験記憶
・学習記憶
・運動記憶

3つはイメージ記憶である。モノゴトをそのまま記憶するのではなく、一旦、脳の中でイメージを作り、そのイメージを記憶することである。

・思考を要した記憶
・主体的な行動の記憶
・心を込めて行った記憶
・ポジティブな感情を伴った記憶

モノゴトに対して、複数の情報を重ねていくことで、記憶は強く正確なモノになる。

例えば、人の名前を覚えるときには、名前だけでなく、その人に付帯した情報を合わせることによって、忘れにくくなる。その人に興味を持ち、様々な情報を引き出すことで、記憶に残るようになる。

人間は、体験記憶に引っ張られやすい傾向があり、体験記憶に基づいてモノゴトを判断する。

体験記憶は、一度でも嫌な体験をすれば避けようとさせ、成功したことやうまくいったことには何度も従おうとさせる。

「成功体験に縛られていないか?」「失敗の経験によって、チャレンジする勇気を損なっていないか?」と確認することで、体験記憶のバイアスを断ち切ることができる。

空間認知能

空間認知能
→空間の中で位置や形などを認識する知能
・物を見て絵を描く。
・本を読んでイメージを膨らませる。
・バランスをとって自転車に乗る。
空間認知能は、人間が思考するときや、体を動かすシーンで、重要な役割を果たす。

モノゴトの認識・判断・思考・記憶でも、空間認知能のはたらきが必要である。

空間認知能を高めるためには正しい姿勢である。姿勢が正しく保たれていないと身体のバランスが崩れてしまい、空間認知能がはたらきにくい。正しい姿勢・水平な目線を維持すると、モノゴトを正確に理解したり、身体をコントロールしたりしやすくなる。

モノゴトを考えるときも、身体のバランスを保っていると正確にモノが見え、思考力を発揮できる。体が疲れないので、集中力が維持できる。

コミュニケーション

情報を取り込み、感情を付与し、理解し思考する。脳は、この一連のはたらきを経て、気持ちを考え、心や信念を含む概念をまとめる。

人の感情や思考、ときには心までもが相手に伝わるのは、ミラーニューロンの性質がある。
※ミラーニューロン … 脳にある共感する細胞

人間の脳は「一貫性」「自己保存」の本能によって、自分の立場に固執しやすい傾向がある。それを踏まえて、相手の立場に立って、コミュニケーションすることが大事である。

コミュニケーションする際には、ポジティブな感情で、嬉しそうに相手を褒めることで、相手の自己重要感を高めることができ、相手との関係が強化される。

コメント

タイトルとURLをコピーしました