【本要約】結果を出せる人になる!「すぐやる脳」のつくり方

【本要約】結果を出せる人になる!「すぐやる脳」のつくり方

2021/8/23

すぐやる脳?

仕事を「やるモノ」から「やらされるモノ」へと思考が変化した瞬間に、それは、創造的ではなくなり、つまらなくなってしまう。

仕事を「やらされるモノ」と思う前に「やるモノ」と脳が捉えているうちに、やる。

そこで「すぐやる脳」が重要になってくる。

「すぐやる脳」は「抑制」が外れて、軽やかに動く頭脳である。

「すぐやる脳」のいいところは、日々のちょっとした意識や習慣を変えるだけで、新しく神経回路が強化されていく。「すぐやる脳」は簡単に作ることができる。

すぐやる脳とぐずぐず脳

世の中には2通りの人間がいる。

  • すぐやる人間
  • すぐやれない人間

結果を出すのは、もちろん、すぐやる人間である。

「すぐやる」「すぐやれない」の違いは脳にある。
すぐに動けないのは、脳が正しく働いているからだ。

すぐに動けない人は、脳が指示通りに機能して、抑制が利いてしまっている人のことだ。

日本人が、すぐに決断し行動に移せないのは、「きっちり集団の決まりを守る」という教育の成果である。この決まりを守る文化が、脳の抑制となり、行動にブレーキをかけている。

決まり=ルールによって、行動が大幅に制限されるようになった。結果として、誰かの指示を待つことで、自分の決断や行動にストップをかける癖が付いている。

真面目に脳を働かせて、抑制をかけ続けたため、素早い決断や行動ができなくなっている。

脳の抑制の外し方を知ることで、すぐやる脳に変化させることができる。

「深く考えないほうが、うまくいく」とは言え、脳の抑制は、無意識下で起こっている。脳が勝手に、やれないこと、やらないことを作ってしまう。

あまり深く考えないことを習慣化する。

習慣化のためには「自分が何か特別なことをやっていると思わない」という「脳の脱抑制」が重要である。特別なことをやっていると意識することで、脳が身構えてしまう。

脳には「努力するために使う回路」という部位がある。その部位が活性化している状態が「頑張っている」状態である。この「努力する回路」は、習慣化には向かない。この「努力する回路」は、脳のエネルギーを消耗させるため、頑張り続けると疲れてしまう。毎日「頑張るんだ」と意識し続けている人は、実は、相当な脳への負荷がかかっている。

目の前の努力を「頑張る行為」と意識せず、無意識で行えるように「習慣化」することが成功への近道となる。

最初は、努力=強度のある負荷がかかっても、それを「当たり前の行為」へと変身させることが、ポイントである。

成功者たちは、脳内の無駄なモノを省いて、1番大事なことに集中するのが上手い。
1番大事なことは何かを考え抜く。
そして、目的達成に不要な要素であれば、思い切って脳の中から省いていく。

大きな結果のためには、この「脳内ダイエット」が必要である。

成功を目指すなら、1つに絞って他を諦め、1番重要なことに集中する。

「何かをやらない」と決めることで、脳の中に空き地ができる。その空き地にアイデアや発想やヒラメキが入ってくる。

真面目な人ほど「きちんとやらなければならない」という責任感が強く、すべてのことにじっくりと、丁寧に取り組んでしまう。しかし、それでは、脳に空き地ができない。

脳に空き地があると、ワクワクするチャレンジ精神が生まれ、モチベーションがアップする。

モチベーションは「自分で自由に決めていい」という自己コントロールから生まれる。

【すぐやる脳の作る方法3選】

  • 瞬間トップスピードを習慣化する。
    →瞬間トップスピードが行動力を強化する。
    脳の回路も筋肉と同じだから、毎日使うことで強化される。
  • 雑談の時間をつくる。
    →雑談はクリエィティブな行動である。
  • ベストエフォート(最善努力)
    →あきらめてしまうより、やって途中で止めるほうがいい。途中でやめても、また、途中から続ければいい。
    ハードルを低くして、モノゴトに望み、やれる範囲のことをやる。
脳の働きをよくするためには、体を鍛える。
体を鍛えて体力を付けると、自然と気力が続く。

毎日、何かを工夫して、脳に、人生で1番のプレッシャーをかける。例えば、タイムプレッシャーである。タスクに対して、自分で制限時間を設ける。時間とは、圧縮する、やることの密度を濃くすることで、内容の質が高くなる。

他者からの制約は、脳の抑制にはなるが、自らに課す「自分からの制約」は、脳のモチベーションを上げる。

リスクを取って「すぐやる脳」に

「リスクを取らず現状に甘んじている人」と「果敢にリスクを取って進化していける人」の間に、深刻な階層ができあがっていく。

できるかどうかわからないけど、やってみようと決心する。
今、その方向に道はないけれど、自分で道を創ってみる。

どれだけ頭がよくて努力をしたからといって、必ずしも、それが成功につながるわけではない。おっちょこちょいで、なんでもとりあえずやってみる人の方が、案外うまくいく。

セレンディピティ … 偶然の巡り合いを引き寄せる力

就職や結婚など、人生の大切なことは、自分だけではコントロールできないモノである。そこには、タイミングや第三者のサポートといった、自分の力が及ばない要因が重要な意味を持つ。

【セレンディピティの3条件】

  • 行動
    リスクを恐れては偶然の幸運に出会えない。
    目的は何でもいいから、広い世界に出て、世間といろんな交流をしてみる。
  • 気付き
    せっかく偶然の幸運に出合っても気づかなければ意味がない。「チャンスの神様には前髪しか生えてない」
    一見、何の変哲もないように感じる小さな変化を見逃さず、視野を広げて「周辺」に目配りする
  • 受容
    現実を素直に受け入れる。
    せっかく新しい幸運に出合っても、受容することができなければ、チャンスとして活かすことはできない。
行動 → 気付き → 受容 → 行動

このサイクルを何回も回していくうち、成功の要因となる人・物・金などに巡り合うチャンスが生まれる。

不安の中に成功がある。

不安はリスクを恐れる気持ちから生まれる。リスクを脳の「抑制」と捉えず、脳の「エネルギー」としていく。

楽観的に行動することによって、脳のエネルギーが、ワクワクしたモノへと変化する。

「うまくいったらこんなことができる」という、1番重要なことに脳のエネルギーを集中させる。「すぐやる脳」の思考習慣が、成長を続け、結果を出していくことの原動力となる。

リスクを取りたいけれども、勇気がない、不安がある。

そのメンタル管理のひとつに、最悪の状況を想定して、心構えをしておく。最悪の状況を考え、不安を取り除いて、リスクテイクすることで、人間の実行力は強化される。

自信過剰になれば、必ず落とし穴に落ちるとして、常に不安を抱えることで、感覚が研ぎ澄まされ、最高のパフォーマンスを発揮できる。

登山も経営も同じだ。ゴールを決め、準備して、様々な状況判断をしていく。最悪の場合、「このルートで引き返して下山すればよい」と決めておくことで、迷わず山頂を目指せる。

ビジネスでは、最悪の状況が明確でないことも多い。そんなときは、複数の状況を想定しながら複数の選択肢を思い描く訓練が必要である。プランBと呼ばれる考え方である。どんなときでも、常にプランBを考えておく。そうすれば、どんな状況でも取り乱さずに対応できる。さらに、『1ステップ → 2ステップ → 3ステップ』と何ステップ先までリスクを読んで対処をするかをトレーニングしておく。

「計画通りいかなくても、計画を立てて実行する」のは、計画通りに実行するためではなく、未来を予測する脳の能力を高める目的である。

生物の脳は「何もしないでじっとしている」という不安定な環境に適応する性質がある。「世の中は危険で不安だ」と感じていると、その性質が強化される。目の前の状況に危険を察知するからこそ動けないのは、脳の自然な反応である。

リスクをポジティブに捉えて、チャレンジしていける人の脳には、現状に不安を感じることなく、より大きなリスクを求めていく傾向がある。

行動力がある人 = 自己評価が高い人 = 自分に自信がある人

自己評価の高い人は、「どんな状況でも対応できる」と確信しているため、行動の前に抑制がかからない。

自己評価の高い人とは「ゴールの自分の姿と、現在の姿のギャップ」に対して、自分への戒めをしている人であり、自分を強く持っている人である。この戒めは、自己否定ではない。ありたい自分と現状の差の認識なのだ。

ロックとは?
見てくれや権威におもねることなく、自分の道を突き進む、ストイックなマインドとその生き方そのものである。
ロックな人は、自己評価が高い。
人は成功するほど保守的になってしまう。本当の起業家は、成功に惑わされず、ロックな人だ。

「安住しない人」が未来の成功を手に入れる。

自分の取り巻く環境が安定せず、明日の自分がどうなるかわからない。そんな生存の危機に直面したとき、人間の脳は活発に回り出す。

「すぐやる脳」は、1番重要なことに集中する。ここで、1番重要なこととは、目の前のことばかりでなく、未来を予測するモノサシを持っていることが重要である。

5年後10年後の未来を予想し「今から自分は何をやらなければならないのか?」「すぐやらなければならないことは何なのか?」と考える。

5年後10年後に「ああ、しまった」と思うようなことは、今すぐやっておく。

人工知能が発展していく時代に、人間に求められる能力は、コミュニケーション能力である。人工知能にはない、人間の価値は、自由で創造的なコミュニケーションである。

人工知能と人間の脳の違いは「飽きるかどうか」ということだ。人工知能は飽きることなく、ずっと命令された処理を続ける。しかし、人間は飽きてしまう、集中力が切れてしまう。

人間の脳は「新しいこと」や「何が起こるかわからない」という状態を好む。

だから、何かをしていて飽きてしまうのは、好奇心が旺盛な人間の特性である。

人工知能にできず、人間にできることは、娯楽や芸術といったクリエイティブである。クリエイターの「好き」という感情がみんなの共感を呼び、大きな価値を持つクリエイティブになる。

脳をやる気にさせる「自律」のメカニズム

相手に何かをして欲しい時は、ポジティブな言葉がけをすることで、相手の脳によい作用を及ぼし、望む結果を得ることができる。

言い方を、相手の自分ゴトに変えることで、行動を促す。

人間は、一度「他人にやらされている」と受け身に感じてしまうと、脳が抑制されてやる気がなくなる。

優れた組織でのマネジメントは「メンバーが自律的に動くような仕組み」を工夫している。

どんな仕事でも、上司からの指示ではなく、自分自身の課題として「内面化」することで、実行力が生まれる。内面化とは、他人ゴトではなく、自分ゴトとして意識して行動し、他律を自律に変化させる。そうすることで、モチベーションを高く保ち続けられる。内面化によって、「自分の課題だ」と認識することで、自分の仕事に対する責任やプライドを持てるようになる。

ゲーミフィケーション
課題解決の様々な要素をゲームの形に置き換えて楽しみながらやる。

目標とする時間や分量を設定して、それをクリアするようにする。ゲーム感覚にすることで、集中力がアップする。目標を決めてスタートし、達成したときの満足感を得る。このサイクルを繰り返すことで、行動が強化される。

成功者は、仕事と遊びの区別がない。成功者の脳は、仕事と遊びにおける脳への報酬構造が、ひとつながりになっている。仕事も遊びも目的を設定して、クリアすることで、脳から報酬系のドーパミンを分泌させ、達成感を得ている。

体調管理も重要である。自分との対話で、自分を客観的に見つめることができるようになる。自分に対して「今、自分がどう感じていて、どういうコンディションなのか?」と常に対話すべきである。「無理なときはやめる」「眠かったら寝る」「気分転換が必要だったら気分転換する」というように自分との対話で、自分の体内のバロメーターを測る。

仕事でも遊びでも、過去にうまくいったことは、もう一度やりたくなる。それらが、快い体験として脳に記憶されるからだ。

  • やる気を出すには、過去の成功体験がどれくらいあるかが大きな要因になる。
  • 成功体験の蓄積が脳のやる気の総量を決める。
  • 自分だけの小さな成功体験でも、脳にやる気を与える。
遊びとは、あるハッキリ定められた時間、空間の範囲内で行われる自発的な行為もしくは、活動である。それは、自発的に受け入れた規則に従っている。その規則はいったん受け入れられた以上は、絶対的に拘束力を持っている。遊びの目的は行為そのものの中にある。
ヨハン・ホイジンガ
  1. 遊びでも仕事でも、はじめと終わりを決めるのは自分である。
  2. 「今から、1分でコレをやろう」と自分でまずは決めて、やってみる。他人の評価を気にする必要はない、成功かどうかも自分の判断である。
  3. 他人ではなく、自分で成功を評価すること、それが終わりである。

自分で課題を見つけて成功体験を積み重ねることで、脳からドーパミンを分泌させ、新たなやる気が生み出される。

  • 何も考えずに続けていくことで「すぐやる脳」を活性化させていく。
  • 脳の抑制を外すためには、摩擦や抵抗の元を自分で除去していく。
  • 脳は、抑制を外せば、後は、自動操縦となる。

「失敗したらどうしよう」という不安が人々の決断や行動を鈍らせる。その考えが「すぐやる脳」にとっては邪魔以外の何者でもない。

邪魔な意識を取り除き、仕事も勉強も集中して取り組むためのいい方法は、脳をフローの状態にすることである。

フロー状態とは、リラックスしながらも無我夢中になって行為に取り組んでいる状態である。
【本要約】フロー体験入門
登山者が、頂上到達をゴールとするのは「頂上に到達したい」という願望があるからではない。目的は「ゴールに向けて登る」という体験である。頂上というゴールがなければ、登山は無意味な山歩きになる。

新しいことに挑戦するときや、非典型的なことに取り組むときは、脳に大きな負担をかける。

  • 今までやったことのない、知識を持ち合わせていない「新しいこと」
  • 仕事のトラブルや人間関係など、解決しないといけない「非典型的なこと」

これらを収拾するために深く考えるという作業は、脳を鍛える上で、とても効果的な負荷となる。

フローに入るためには、心身ともにリラックスしないといけないので、緊張してしまうとフローに入りにくい。

緊張して失敗することは、誰でも経験する通過儀礼のようなものである。肝心なのは失敗した後にその原因を分析して、学ぶことだ。学んで緊張の壁をどんどん取り外していく。経験するしかない。

そもそも、モノゴトに慣れていくためには「何かをうまくやってやろう」という意識を持つのではなく「もう、なるようにしかならない」と、ある意味での開き直りも必要だ。

「自然に任せる、流れに任せよう」ということで、無心の状態になり、自ら緊張を解きほぐすことで、技術が付き、結果も良くなる。

考える前に、まずはやってみる。そして、やりながら考える。

仕事でも何でも、他人ではなく自分自身に目を向ける。自分の軸を持ち、自分のペースでやる。自分の軸とは、自分が譲れない原理・原則である。

脳は、自分の軸で、意思決定して行動し、その結果から、様々なことを学んでいく存在である。

「すぐやる脳」は、自分の軸を持って学習し、成長を続けることで、育まれる。

仕事の速度をアップする脳の使い方とは?

「すぐやる」ことを続けるコツは、考え過ぎないことである。

脳には、頑張っているときに働く回路がある。その回路が働けば働くほど心も体も疲れてしまって、習慣化できなくなる。疲れてきたときは、何も考えずに休む時間が必要である。頑張ってばかりいると、エネルギーがなくなり、やがて、脳のやる気がゼロになってしまう。

そのときは、瞑想をすることで、頭が空っぽになり、頑張るペース配分が身に付き、習慣化できるようになる。

いつも頑張るのではなく「頑張るところでは頑張る」として、頑張りのペース配分をコントロールすることに力を注ぐ。頑張りを習慣化させるためには、無意識にすることだ。

仕事でも勉強でも何でも、毎日のルーティンワークにして、無意識で、何も考えないでやる習慣を身に付ける。

そうすることで、本当に頭を使うべきことに、エネルギーを集中できる。

いつもと違う新しいことや、何かややこしい問題に取り組んでいるときは、脳がとても疲れる。いつもと同じことをやることで、脳の無意識は整えられ、力をセーブでき、いざというときに、大きな力が発揮できる。

時間という大切な資源の管理人は自分である」という意識を持っておく。

脳の仕組みから考えると、意識とは多重構造である。今、まさに、目の前でやっている作業と並行して、意識の奥、無意識では、別のことに注目している。今やっていることに100%集中しながらも、同時に、やっていない他のタスクも無意識の中で見えている。そして、タイミングにあわせて、無意識下にあったタスクもすぐに引き出しから取り出せる。コレが脳の使い方として、理想の状態である。

意識の切り替えは、自分との対話=自分は今どう感じているかを、客観的に意識することである。自分のことをもう1人の自分が横で見ている感覚である。自分自身が把握できるようになる、メタ認知である。

自分との対話を怠り、無意識の自分を無視してしまうと、ストレスが溜まる。

「今、1番重要なことは何なのか?」判断しながら瞬時に自分の舵取りをしていく脳のバランス感覚を養う。

「すぐやる脳」に変われば人生がガラリと好転する。

1番重要なことを見つけて取り組んでいくには、タスクへの意味付けをしていく意識が必要だ。意味付けをすることで、自律的に行動できる。

人は、自分のやっているタスクに、どれほどのビジョンが持てるかによって、人のやる気は変化する。うまくいかないとき、行動に移せないときは、ビジョンがハッキリしていないせいかもしれない。

何かを学ぶためには、自分で体験する以上にいい方法はない。
アインシュタイン

どんな仕事でも、何でも、すぐやるのには、勇気が必要である。

ときには、常識や固定概念が「抑制」となって、すぐに行動に移せないときもあるかもしれない。

それでも、まずは体験してみる。すぐにやってみる。

「常識に捉われない生き方」が自分を成長させ、新しい世界の扉を開けることができる。

しっかりとした自分の基準があれば、世間の評価に流されず、決断も行動もブレることはない。

人間の脳は、行動することでしか鍛えることができない。

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