「14歳からの資本主義」からの思考 〜 資本主義は成長し続けるのか問題

「14歳からの資本主義」からの思考 〜 資本主義は成長し続けるのか問題

2021/6/5

資本主義の成長を前提とした株式投資

【本エッセンス】14歳からの資本主義
資本主義は、本来の役割を失い、自己成長を制御できず、暴走をはじめている。人々は、資本主義が生み出したテクノロジーに、コントロールされている。

資本主義は、成長し続けていく訳ではない。

「資本主義が成長し続けていく」という前提があって、今の株式投資がある。

湯浅も、人口が増加し続ける限りは、GDPが大きくなり、経済成長が続くと考えている。
だから、人口増加を続ける世界一の経済大国のアメリカを筆頭に、株式投資をしている。

その前提は、「そのうち、崩れるかもしれない」とは思っている。40年後には崩れているかもしれないと思っている。でも、「あと、20年くらいは、大丈夫なはずだ」と、信じて、株式投資をしている。

  • その前提が崩れたら?
  • その前提は自分が思うよりも、もっと早くに崩れるかもしれないよ?

思考を促す、いい本である。

革命

みんなが、やっている。流行が、大衆にやってきた時には、遅すぎるのが定説である。

「資本主義は成長し続ける」という前提が覆った瞬間に、株式投資は、ギャンブルへと転化する。

  • 世界は激変するだろう。
  • 社会の根底の原理が覆るのだ。

そして、その時は、実は、目の前に来ているのかもしれない。

その時がやってきてから準備しては遅い。その前から、その時に備えて準備をしておくのだ。

どんな世界か?

今よりも、もっと、人々は不安になり、消費を控える。それによって、さらに、経済は縮小していく。

中間層は、減少し、富裕層と超富裕層、そして、貧困層に分断される。中間層のほとんどは、貧困層へと誘われる。

新しい世界

今よりもっと、未来が見えなくなる時代には、人々は、救いを求める。何かに、すがりたくなる。何かを、信じたくなる。

その時に、大きな声を持っている人や、その人のコミュニティに、人が集まる。

今は一部の人だけのコミュニティが、どんどん一般化していく。

「どこどこの会社の誰々」という肩書きでなく、「どことどこのコミュニティに属している誰々」という風に、変化する。

職業ではなく、仕事ではなく、価値観である、属しているコミュニティの価値観で、人を判断するようになる。

世界は、すぐには180度変わらない。少しずつ変わる。気付かない間に、1度ずつ変わる。そして、今も、1度ずつ変わっている。

新しい価値観

お金を、大きな声に、共感に、信用に、交換することが、お金の向こう側の投資になる。

新しい世界の根源は、人の性質にある。

人は、自分の頭で、いろいろと、思考するを嫌う。脳は、怠け者なのだ。だから、人は、何も考えずに、言われたことだけやっていきたいのだ。

そのためには、手本となるような人が必要なのだ。海外では、その役割を、宗教がしている。手本となる考えがあって、手本となる神がいる。

日本も長きに渡り、天皇を信仰していた。しかし、その文化は、戦後、GHQによって破壊された。そして、日本人は、無宗教になった。

資本主義の前提が崩れた、新しい世界では、新しい価値観を持ち、共感を手に入れた者が、勝者となるだろう。

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