【本要約】原因と結果の法則
2021/6/17
- 良い思いや行いは、決して悪い結果を発生させない
- 悪い思いや行いは、決して良い結果を発生させない
人生も社会もこの法則で動いている。
はじめは、全く気付かなかった。
そんな法則があるなんて、思いもしなかった。
偶然だと思っていた。
はじめに
心は、想像の達人である。
そして、私達は、心であり、おもいという道具を用いて、自分の人生を形づくり、その中で様々な喜びをまた悲しみを、自ら生み出している。
私達は、心の中で考えた通りの人間になる。
私達を取り巻く環境は、真の私達自身を映し出す鏡に他ならない。
花咲かじいさんの昔話が、いい具体例である。
人間はおもってから、行動する生き物だ。
自分こそが、自分の人生の創り手である。
おもいと行動
私達の人生は、ある確かな法則に従って創られている。私たちがどんな策略を用いようと、その法則を変えることはできない。
原因と結果の法則は、目に見える物質の世界においても、目に見えない心の世界においても、常に絶対で揺らぐことはない。
おもいという種から芽生えた行いが、その結果となる花を咲かせる。
おもい ( 原因 ) → 行動 ( 結果 )
おもい → 行動 → 結果
ではなく
おもい → 行動 = 結果
おもいと、行動しか、存在しない。
結果は、後から付いてくるという。
私達は、自分で「おもう」ことができる。
私達は、自分で「行動する」ことができる。
しかし、自分で「結果する」ことはできない。
「おもう」「行動する」は、動詞だ。
「結果」は名詞だ。
おもいと結果
おもいを変えたからって、すぐに結果に反映されるわけじゃない。
おもいは、曲者である。私達は、自分の心を自分のおもう通りにコントロールできない。
- 顕在意識
現れている意識 - 潜在意識
潜んでいる意識 - 深層意識
潜在意識より、深い意識
潜在意識のおもいを変えても、結果を伴わない。
深層意識までおもいを変えると、結果が伴う。
心という自分のおもいで、自分を創れる。
おもいと環境
素晴らしい人生を生きたいなら、素晴らしい人生をおもい、育み続ける。
私達人間は、原因と結果の法則に従い、常にいるべき場所にいる。
天地一切の全てのことが必然であって、偶然ではない。
自分の現状に不満を持っている人間は、それが環境のせいだとおもっている。そう、おもっている限り、その環境から抜け出せない。環境は、おもいから生まれる。
環境の変化と、心の状態の変化は、常に連動している。
環境は、心が、それ自身と同種のモノを受け止めるための媒体である。
心は、それ自身が密かに抱いているモノを引き寄せる。それ自身が本当に愛しているモノ、あるいは、恐れているモノを引き寄せる。
人間が目的を定めながらも、その目的と調和しないおもいを巡らすことで、その達成を自ら無意識に阻害してしまう。
多くの人は、環境を改善することには意欲的であるが、自分自身を改善することには消極的である。自分自身を改善するということは、自己犠牲を払うということである。自己犠牲とは、自分を正しく律することだ。
自分の心と、自分の人生とは、完璧に公正に機能している。
- 自分に苦悩をもたらす環境は、自分自身の精神的混乱の結果である。
- 自分に歓喜をもたらす環境は、自分自身の精神的調和の結果である。
- 人間との出会いも必然
- 本との出会いも必然
自分の環境を直接コントロールできないが、自分のおもいは完璧にコントロールできる。
自分のおもいによって、間接的に、自分の環境をコントロールすることができる。
環境は、自分自身の心を映す万華鏡である。
おもいと健康
病気を恐れながら生きている人達は、やがてそれを実際に手にする人達である。
あらゆる種類の不安が、肉体を混乱させ、混乱した肉体は、病気に対して無防備である。
人間は、けがれたおもいを巡らし続けている限り、けがれた血液を手にし続ける。
きれいな心からは、きれいな肉体が創られ、けがれた心からは、けがれた肉体が創られる。
肉体は、心の道具である。
きれいなおもいは、きれいな習慣を創り出す。
自分の肉体を健康にしたいなら、心を健康にしなければならない。
楽しいおもいは、どんな医者よりも、病気を治す。
おもいと目的
おもいと目的が結びつかない限り、価値ある物事の達成は不可能である。
疑いや恐れは、目的達成に役立たず、失敗へと導く。
自分の心の弱さを知り、おもいを巡らせ、心を鍛錬していく。
- できるとおもわなければ、絶対にできない。
- ダメだとおもったら、ダメになる。
疑いと恐れを克服することは、失敗を超越することにつながる。
おもいが目的と結び付いたとき、創造のパワーとなり、物事が達成される。
おもいと成功
何事も成功するか失敗するかということは、全て、自分自身が巡らすおもいの直接的な結果である。
無知な人間の思考
- 「結果」だけに目を奪われ、その背景に存在する「原因」を見ようとしない。
- 成功を幸運・運命・偶然という言葉にする。
- 富を築き、大きな影響力を手にしている人達を見て、幸運だとおもう。
成功者の人達は、決して、幸運ではない。
- 強い信念を維持し、数々の犠牲を払い、粘り強い努力を続けてきた人達である。
- 理想の実現を目指して、様々な困難を見事に乗り越えてきた人達である。
自分の心を、コントロールしない限り、富や大きな影響力を手に入れることはできない。
努力の大きさによって、結果の大小が決まる。
そこに偶然はない。
人間は欲望の塊だから、心をコントロールするのは、困難である。
欲望と現実と目的のせめぎ合いに勝てるかどうかで、結果が変わってしまう。
成功を目指すなら、自分の欲望の多くをコントロールしなければならない。
ビジョン
理想を掲げ、そのビジョンを見続けている人間は、いつの日にか、理想を現実のモノにする。
- 「なるほど!」と腹落ちする
- 「そんなことある?」と疑問に思う
その差は、自分の成功体験による。自分の成功体験を強く持っている人は、腹落ちする。自分の成功体験を意識していない人が、疑問に思う。
しかし、これまでの人生の中で、成功体験をしていない人などいない。自分が「成功体験だ」と、認識していないだけである。
例え、小さいことでもいい。兄に、ゲームで勝ったとか。そこには、工夫や努力があったに違いない。
誰にでも、大小なりの成功体験があるはずだ。その成功体験が大きい人、強い人ほど、この「原因と結果の法則」を経験として、捉えることができる。
深層意識に刻まれるまで、何度も繰り返しおもい続ける。それが自分の行動を促し、結果を生む。
湯浅が体現しよう。

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