市役所と世界一周と
2020/11/9
市役所へ行く。
手続きのための話をするために、世界一周の話をすると、担当の人が食いついて来た。
『なんで世界一周したんですか?』と聞かれた。
『だって世界見たくないですか?』って答えた。
そうだ、俺は、世界をこの目で見たいという欲求に駆られて、仕事を辞めて、旅に出た。
社会人が、仕事を辞めるのは、転職を含めて、大きな決断である。
湯浅は、2回就職して、2回辞めている。2回とも、衝動的に、旅に出たくなって辞めた。次の仕事のアテもなく、転職活動もせずに辞めた。
それほどまでに、湯浅は、知りたいという欲求、知的欲求は、抑えられない。
湯浅は、食べたい、眠りたい、セックスしたいという欲求はあるけれど、知りたいっていう欲求が、ある時点で暴発する。
まさに、暴発である。
知的欲求が、止められないのである。
丸一日食べてないときの食欲のような
徹夜明けの睡眠欲のような
セックスから遠ざかっているときの性欲のような
そんな知的欲求が、芽生えたら、もう終わりである。
その知的欲求を満たすこと以外に解決方法はない。
そうして、僕らは旅に出る。
僕ら旅人は、インドに呼ばれたという。
僕ら旅人は、世界に呼ばれたという。
旅とは、知的欲求の限界値に、その行きたい土地が、呼ぶものである。
知的欲求の、向こう側が、旅人の世界
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