【本要約】マンガ中村天風
2021/8/26
人間は、眠ることを恐れたりしない。
それは、朝になれば必ず目覚めると信じているからだ。
信じる根拠は何か?
人は誰でも目覚めぬ朝が来る。
それが「明日の朝ではない」と言いきることができるのはなぜか?
逆に、「明日の朝、二度と目覚めない」と信じきったら、恐怖で眠ることができない。
死そのものが恐ろしいのではない。
死を恐れる気持ちが、死の恐怖なのだ。
何かを恐れる気持ちが心を弱くする。
心が道具だとして、その道具の使い方を間違えば、心が弱くなる。
クンバハカ
臍の下三寸の丹田に気を充実させれば自然に重心が下がる、そして、尻の穴をしっかりと締める。脳ではなく、腸に思考の元を移す。
臍の下三寸の丹田に気を充実させれば自然に重心が下がる、そして、尻の穴をしっかりと締める。脳ではなく、腸に思考の元を移す。
そして、瞑想によって、瞑想に集中することで、無の境地へ辿り着く。瞑想中に音を聞いているという意識すらなく、周囲の世界と一体化する。
さらに、何も考えず、何事にもとらわれず、世界と完全に一体化する。無念無想という心が到達する最高の境地である。人はそれを、悟りという。絶対の静寂である。
心は川上で、体は川下だ。
いくら川下を掃除しても、川上から汚いものが流れてくれば川はきれいにならない。
それと同じで、心が弱っていれば、どんな良い薬を使っても、体は良くならない。
心を強くすることが、何よりも大切なことだ。
運が良いとか悪いとかは、人の心が考えていることに過ぎない。人以外の生き物は、与えられた環境に不平不満を言わず、ただ今をひたむきに生きている。
快晴でも嵐でも雪でも、どんな天候でも富士山は泰然自若として動ずることはない。人も生き方も同じだ。人生に暗い影がさしても、病気や不幸に襲われても、常に明るく朗らかに生き抜く。それが積極であり、真理である。
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