常識という思想~病気でマスクが付けれない人には人権がない世界

知識

常識という思想~病気でマスクが付けれない人には人権がない世界

2020/10/21

進撃の巨人

歴史に興味がないときに読んだ、進撃の巨人は、ただの漫画だった。

歴史に興味を持った後に読む、進撃の巨人は、歴史をモチーフにしていることに気付く。

進撃の巨人は、歴史を、ドイツと、ナチスと、アリーア人と、ユダヤ人とモチーフにしている。

なるほど、確かに、進撃の巨人の人物名がドイツ語だと何かで読んだことがある。そして、『ネルトリンゲン』というドイツ南部の街が、進撃の巨人のモデルとなっている。

マーレ人によるエルディア人の人種差別は、アリーア人によるユダヤ人の人種差別である。
歴史の改ざんや、教育という名の思想の植え付けが、行われている進撃の巨人の世界は、フィクションであるが、ノンフィクションである。
ドイツだけでなく、きっと、世界中で、特に、戦争の前中後で行われたであろうことが想像される。

人類は平等でないという思想が、その当時において、いわゆる、” 常識 ” であった。
ほとんどの人が、その ” 常識 ” に従い、” 常識 ” が正しいと信じているのならば、それが世界である。
今は、人類みな平等という思想が、” 常識 ” とされている世界だから、それを疑わない。

天動説が ” 常識 ” の時代もあった。そして、今は、地動説が ” 常識 ” である。
天動説が ” 常識 ” の時代は、地動説を唱えようものなら迫害された。

マスクという常識

‘ 世界的流行風邪 ‘ 時代では、マスクを付けるのが ” 常識 ” で、マスクなしは、” 非常識 ” である。
マスクのなしの顧客は、入店を断る店もある。マスクなしの乗客は、タクシーが乗車拒否できる。
病気で、マスクが付けれない人々の声はかき消される。感覚過敏症、触覚過敏症という病気の人に、人権はない。耳の後ろに乾癬ができて、マスクを付けれない人に、社会性はない。

それは、マスクを付けないことが、 ” 非常識 ” であるからに、他ならない。
世の中には、触覚過敏症で、靴下を履けない人もいるし、ネクタイやマフラーなど首に何かを巻けない人がいる。
靴下を履けない人は、” 常識 ” がないから、ネクタイができない人は、 ” 常識 ” がないから、人権はないという世界である。

常識とは何か?

正しいことが、 ” 常識 ” なのではなく、多くの人の信仰を勝ち取った思想が ” 常識 ” である。そして、 ” 常識 ” の中に存在できない、一部の人に、人権はない。

世界には、いろんな人がいる。その一人一人には、それぞれの考えがある。多くの人の思想である ” 常識 ” で、その枠外の人達を裁く権利は、誰にもない。

自由は、誰にだって、平等に与えられるべきである。

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