料理と価値観と

湯浅

料理と価値観と

2021/2/12

料理が美味しいかどうかは、その人が属している経済圏によって、左右される。そして、それが、その人の価値感となる。

毎日、高級寿司を食べていたら、舌が肥えてしまい、回転寿司が美味しく、感じなくなる。

一方で、寿司が食べられない環境、例えば、世界一周なら、日本に帰って来てからの回転寿司は、最高のご馳走である。

ラーメンが食べられない世界にいたら、ラーメンは、日本のラーメン価格の約2倍である1500円出しても食べたい世界である。

そして、ラーメンが、食べたい時に食べれないという欠乏は、否、麺が食べたい時に食べれないという欠乏は、麺をすするという行動を欲する。

その行動の抑制の反動は、想像以上の根深さだった。

日本に帰って来て、1年経っても、ラーメンへの欲望は強く、市販のラーメンでも、至上を味わえる。100円くらいの市販の自分の家で作ったラーメンが、至高なのである。

「そんな幸せってあったんだ」という感覚である。

今どき、小学生でも、「100円じゃ何も買えないよー」という世界から、『100円あったら、ラーメン食べれるじゃん』という世界への転換である。

価値観の変容こそ、幸福への道。
幸福になりたければ、価値観を変えるだけ。
ただ、それだけで、幸福になれる。
それは、幸福が、相対的なものではなく、他人と比較するものではなく、絶対的なもので、自分がおもうことである。

『ラーメンって、美味しい』って。

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