残酷すぎる男女の進化論~托卵や強姦も進化の必然

残酷すぎる男女の進化論~托卵や強姦も進化の必然

2020/9/12

ヒトの本能は、”後世に遺伝子を伝えること”であり、”後世に遺伝子を伝えること”を最適化した結果が進化である。
その進化は、”乱婚”、”托卵”、”強姦”、”子殺し”、”養育放棄”と、もはや、残酷を超えて、地獄絵図のよう過程である。
そんな残酷な世界の深淵が、ここにある。

終日発情のヒトと乱婚

終日発情のヒト

発情期のときだけ、セックスするのは、生殖にとって無駄がなく、合理的な進化である。
動物には、発情期があるが、ヒトは発情期がなく、常に発情している。
ヒトのメスは、排卵をわからなくし、受精できるかどうかに関わらずセックスできるよう進化した。メスの排卵期を知ることができなくなったオスは、いつでもどこでも発情してセックスを求めるようになった。ヒトが常に発情期である理由である。

排卵隠蔽の謎

ヒトのメスが、排卵をわからなくしたのは、なぜか?

進化の歴史を遡ることで、その謎を紐解いてみよう。

ボノボ(チンパンジー)のメスは、発情期以外でも、擬似発情状態にあり、セックスをする。
ボノボはバックだけでなく、正常位もするし、69もするし、ゲイもいるし、レズもいるなど、セックスが、本来の生殖目的から離れ、社会的コミュニケーションとなっている。
そして、セックスを社会的コミュニケーションとしているのは、ボノボとヒトだけであることからもわかるように、ボノボは、“一夫一妻”制のテナガザルや“一夫多妻”制のゴリラより進化的にヒトに近い。
そして、ボノボは、“乱婚”である。
乱婚:集団内のオスとメスがともに、複数の相手と性的関係を持つ配偶システムである。

狩猟採集時代においては、現代よりも遥かに死亡率が高かった。
現代のような“一夫一妻”制だと、外で狩りをする夫の死亡リスクも高く、夫が亡くなった場合には、母子ともに飢え死にする可能性も高まる。

排卵をわからなくして、“乱婚”という仕組みによって、父親が誰かをわからなくしてしまう。
そうすることで、複数の父親候補の庇護のもと、育児ができる。

“乱婚”が、メスの進化における生存戦略である。

“乱婚”の名残が現在のヒトにある。

<オスのペニス>
・ヒトのペニスは、他の動物にはない、先端にカリ首がついているという特徴がある。
→メスの膣内に溜まっていた他のオスの精子をカリ首で掻き出してから、自分の精子を放出するため
・ヒトのセックスは、他の動物の数十秒と比較して、数十分と長い。
→メスの膣内に溜まっていた他のオスの精子を掻き出すための時間を費やすため★“乱婚”によってメスの膣内に溜まっていた他のオスの精子があること前提となって、自分の子孫繁栄のために、”ペニスの形状”と”セックスの時間”を進化させてきた。
<メスの喘ぎ声>
狩猟採集時代には、肉食動物がいるため、自分の居場所を知らせるしまう大声は、危険だった。
しかし、メスは、喘ぎ声をあげ、他のオスたちを興奮させて呼び寄せる目的があった。だから、危険を顧みずに、喘ぎ声を出すように進化した。喘ぎ声を出すオスはいない。★喘ぎ声という進化もまた、“乱婚”の裏付けである。
そして、今でも、女性が少ない地域では、“乱婚”とまでいかないが、兄弟で、一人の女性という“多夫一妻”の文化圏も存在する。

乱婚から、一夫一妻へ

“乱婚”の歴史があったのに、今は、なぜ“一夫一妻”制なのか?

メス視点の”一夫一妻”

狩猟時代から、農耕時代になり、安定的に食料を得られるようになり、狩猟による夫の死亡リスクが大きく減少した。また、農耕時代では、才能によってオス同士の格差が拡大した。
そこで、優秀なオスに、メスが群がる“一夫多妻”となるはずである。

しかし、メスは、”妊娠”、”出産”、”育児”と、多大な労力を必要とする期間が長期に渡る。
“一夫多妻”で、他の多くのメスと1人のオスを共有したのでは、オスがいくら優秀であるとは言え、十分な庇護を受けられない可能性がある。

そこで、少し劣る優秀なオスに庇護してもらう方が、効率的だと考えるメスが生まれ、その繰り返しによって、“一夫多妻”から、“一夫一妻”に収束した。

オス視点の”一夫一妻”

ここまでは、メスの視点である。
オスの視点として、“一夫一妻”はどうなのか?
オスとメスのラットを同じケージに入れると、オスのラットはメスと交尾を始めるものの、回数を重ねるうちに飽きる。そこに新しいメスを入れると、オスは新しいメスと交尾を始める。
同じメスと複数回交尾したオスにとっては、自分の精子は十分に放出したのだから、それ以上の交尾は不要だ。
それに対して別のメスとの交尾は、新たな子孫繁栄の機会である。

オスは、精子を有効活用して子孫の数を最大化するよう、同じメスとのセックスに飽きたり、新しいメスに興奮したりすように、進化した。
しかし、ヒトの世界では、そう、簡単な話しではない。

セックスにおいて、オスにリスクはなく、メスに妊娠というリスクがあるので、どうしても、セックスの主導権は、メスにあり、メスがオスを選ぶことになる。

オスの本能としては、“一夫多妻”が理想であるが、実際には、経済的な要素で、多妻を庇護できる超優秀なオスは稀であり、超優秀なオスしかメスを選べない。

多くの優秀でないオスは、メスに選んでもらうことになる。そして、“一夫一妻”に収束するのである。

オス・メス両視点

メスは、オスが、他のメスとセックスすることを警戒する。
オスは、メスが、他のオスとセックスしないよう拘束する。
この相互監視こそが、婚姻関係を”一夫一妻”に収束させる要因である。

メスの真実

“一夫一妻”になりました!「めでたし、めでたし」とはならない。
そんなに世界は美しくない。『残酷な天使のテーゼ』編の幕開けである。

メスの問題は、“優秀なオス”にはライバルが多く、“優秀なオス”は一夫多妻であるため、“あまり優秀でないオス”しか独占できない。そこで、メスは、“優秀なオス”の子どもを、自分たちの子どもだと偽って、“あまり優秀でないオス”に育てさせるという戦略に辿り着く。いわゆる、“托卵”である。

男性の平均10%は他人の子どもを自分の子どもと誤解して育てているという。
だが、この数字は所得によって大きく異なる。
高所得層:他人の子どもの比率2%
低所得層:他人の子どもの比率30%
高所得の男性と結婚した妻の比率が低いのは、バレた時に、離婚によって、経済的メリットを失うリスクが高いからである。
逆に、低所得の男性には、経済的メリットがないので、比率が高い。

メスは”托卵”という進化を遂げる

悲観しないでいい。
今は、DNA鑑定が、気軽にできる。
子ども口内の粘液と自分の口内の粘液を綿棒で、取って送るだけで、後は、結果を待つだけだ。
<DNA鑑定キット>
『夫が嫡出否認は、子の出生を知った時から1年以内』という法律がある。DNA判定で、親子不成立しても、子どもが生まれてから1年以上経っていた場合は、複雑になってくる。疑惑がある場合は、早めに調べた方がいい。
【参考】
民法上の親子関係を考える – 国立国会図書館デジタル

オスの真実

“托卵”というメスの進化に、オスはどう対応していくのか?
現在では、上記のようなDNA鑑定があるが、進化の過程においては、存在していない。

メスの子どもは、100%自分の子どもであるが、オスには、自分と子どもの親子関係を確認する方法はない。
オスにとって、最大のリスクは、他人の子どもと知らずに育てさせられることだ。
“嫉妬”という強い感情は、ここから生まれ、あらゆる社会でメスの不倫が厳しく罰せられるようになった。

夫婦間の殺人のほとんどは、オスの“嫉妬”が原因によるメスの殺人である。

オスがメスの不倫を疑ったときに、ほとんどの強姦は、”嫉妬”が原因で起こっている

なぜ“嫉妬”にかられたオスはメスを強姦するのか?
合理的に、進化論から考えると、不倫相手の精子を掻き出して、自分の精子を放出するためだ。不倫相手の子どもを育てさせられては敵わない。

強姦の真実

不倫疑惑が原因以外でも、強姦は起こっている。
進化論から考える強姦とは?

オスは思春期になると、メスをめぐる競争に身を投じるが、この競争はフェアではない。

自然は道徳的なものではなく、様々な戦略をとる個体のうち、後世により多くの子孫を残した遺伝子が生き残っていくだけである。

メス獲得競争で不利な要因があるとして、すぐに諦めてしまうような遺伝子は消滅しているはずである。
つまり、メスを獲得できないような劣勢のオスは、強姦という強硬策で、遺伝子を残してきた。

劣勢遺伝子のオスの進化の結果が強姦である。

劣勢遺伝子のオスの強姦に、メスはどう対抗し進化したのか?
<強姦対抗進化>
(1)強姦されたメスはオルガスムを感じない。
メスがオルガスムに達するとオキシトシンというホルモンが分泌され、子宮が収縮し、スポイトのようにより多くの精子を吸い上げる。
強姦では、オルガスムの効果がないため、妊娠しにくい。
(2)強姦の証拠が身体に残っている方が、強姦されたメスの精神的苦痛が少ない。
メスが強姦されると、オスの怒りは、強姦犯はもちろんのことながら、被害者であるメスにも向けられる。
強姦を疑う。
合意の上でのセックスではないかと疑う。
疑惑によって、オスからの庇護を打ち切られると、メスは生きていけない。
強姦によって激しく傷ついた姿を見せることでオスの嫉妬や疑いをかわすことができ、精神的苦痛が低減される。
“メスが、オスを騙して、別のオスの子どもを育てる行為”と、”オスによるメスの強姦”は、進化の過程の産物である。
一部の遺伝子の問題であって、ヒトの善悪や優劣の問題ではないので、議論の余地はない。

進化論では、メスが強姦犯の子どもを産むことが、進化であるという見方もできる。
フェアに競争する個体よりも、巧みに強姦する個体の方が後世により多くの遺伝子を残すことができるかもしれないからだ。

メスの出産

メスが子どもを産んだ後は、どう進化するのか?

メスは、出産と育児に大きな労力がかかり、自分だけで子どもを育てることが困難である。

若い未婚のメスは、望まない妊娠をしたときに困難な選択を迫られる。
生き延びる可能性の低い子どもを養育することは”進化的損失”であるから、生まれてすぐに、子どもを殺すことが最も”経済合理的”な行動になる。

赤ん坊を殺すのは10代の母親がもっとも多く、年齢が上がるにつれて減少していく。
文明社会と接触のなかった狩猟採集民族でも、赤ん坊殺しは広く行なわれている。
赤ん坊殺しはヒトだけでなく、チンパンジーなどの霊長類でも行なわれている。

若い未婚のメスの赤ん坊殺しには、繁殖度を高めようとする進化がある。

メスの養育

メスの授乳中は、鎮痛作用と快感誘発作用のあるオキシトシンが数時間おきに母親の脳を満たすが、仕事に行くとその供給が途切れてしまう。授乳中の母親は、一刻も早く家に帰りたい衝動に駆られる。
これは、ドラッグの禁断症状に近いほど強力な作用である。

メスは”性交”、”出産”、”授乳”、”子育て”によって、オキシトシンが分泌され、そこから生じる幸福感から『母性愛の錯覚』を生み出し、後世により多くの遺伝子を残すように進化した。

子どもの進化

子どもは、自分と似た子どもに引き寄せられるように進した。

核家族が成立したのは、約100年ほど前のことで、狩猟採集時代では、親は生きていくことに必死で、授乳の必要な赤ん坊以外、子どもの世話をすることなどできなかった。

年上の子どもが年下の子どもの面倒を見て、年下の子どもが年上の子どもの真似をしていく過程で、ヒトは成長し、社会性を獲得するように進化した。

【参考】
残酷な世界で生き延びるたったひとつの方法

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