【本要約】人生の教養が身に付く名言集

【本要約】人生の教養が身に付く名言集

2022/1/14

名言と教養

・名言とは、教養を一言にシンボル化したモノである。
・名言は、多くの人たちに「 真理だ 」と支持されてきたからこそ、残存している。
・名言には、人生をおもしろおかしくワクワクしながら生きるための知恵が、ギュッと凝縮されている。
教養とは、人生をおもしろおかしく、ワクワクしながら生きるためのツールである。

本を読んだり、人から話しを聞いたり、旅に出たりする中で、様々な新しい気付きを得て、自分の中の知っていること = 自分の辞書が増えていく。教養によって、自分の生きる選択肢や人生を楽しむ選択肢が増えていくことだ。

過去の知恵を学ぶことで、私たちは、教養というツールを使いやすくできる。歴史を知ることで、世の中のリアルな事実が見えてくるようになる。その結果、人は「 勝ち続ける 」といったあり得ない幻想と、現実の齟齬に苦しめられることがなくなる。

幸福

「 運がいい 」というのは、適切なときに適切な場所にいることである。

「 自分 」という存在を目の前の現実との関係性の中から捉えようとする。
「 自分とは何か 」と問う時、自分の内面を見つめず、周りとの関係から自分を探っていく。

人間の一生は、1日として同じことが起こることはなく、その生涯はすべて偶然である。

「 人の幸福は死ぬ時まではわからない 」というのは、人生の真理である。
死ぬ間際に、「 ああ、いい人生だったな 」と思うことができれば、幸福だ。

人生の楽しみは、喜怒哀楽の総量である。

「 嬉しいこと:+ 100 」が「 悲しいこと:- 100 」でオフセットされるのではない。「 絶対値を足して200になる 」という思考である。

宗教とは、貧者のアヘンである。不幸な人たちの心を癒すためのものである。だから、宗教は世の中が極限状態に陥った時の方が発展しやすくなる。歴史的に見ても、世の中が乱れている時は、宗教が活発になる。

仕事もプライベートも、深刻にならない方がいい。落ち込むことがあったら、美味しい料理を食べて、笑って、ぐっすり眠れば、だいたいの悩みは解消できる。

歳を取ることは、可能性を捨てていくことである。歳を取るに従い、できることが限定されていく。若い頃のように「 あれもこれもできる 」とはいかなくなる。

「 人間の脳は、13,000年前からほとんど進化していない 」と言われている。だから、人間の世界に生起することは、過去に起こった出来事のバリエーションに過ぎない。

人間関係

目先の状況や関係性次第で、人間は白にも黒にも瞬時に変われる。この傾向は、集団になると加速する、人間は、集団の進行方向に抗えない。基本的に人と人とを結び付けているモノは「 利害 」だということだ。人は、お互いにメリットがあるから、相手とつながっている。人は、自分や自分の身内が1番かわいいものだ。我が身や我が一族を守るためだったら、平気で人は裏切る。このことは肝に銘じておく必要がある。

人間関係は「 別れる 」のが基本である。

人生の中で出会ったほとんどの人とは、いずれは別れがやってくる。出会って別れてを繰り返していくのが人生である。

「 会いたい 」と言ってきた人には、基本的には「 No 」と言わずに会うようにすることで、人脈が築かれる。

人を鏡にすると自分が見える。人を鏡として初めて「 自分の行為が的を得ているかどうか 」がわかる。

人間関係のこじれの原因は、どちらかに悪意があった場合より、どちらかがうっかりコミュニケーションを怠けてしまったが故に起こってしまった場合の方が多い。

悪人とはゲームができるが、善人とはゲームできない。
悪人には目的があるから、交渉の余地がある。善人は、自分の正義を信仰して、それをあたかも常識のように他人に押し付けてくる。本人が善意を盲信しているので、聞く耳など持っていない。善人は、独自のルールで生きているので、ゲームにならない。

周りが見えていないと気付いたら無知の善人になっているかもしれないことを、意識しなければならない。

人間は「 誰かに評価して欲しい 」と思う欲望を捨て去ることはできない。そして、その欲望は、往々にして叶わない。

天知る、地知る、我知る、子知る
天と、地と、自分が知っていれば、「 十分だ 」と考える。「 人から評価されたい 」というのは、自分が、今、取り組んでいることに、熱中できていない、自信が持てていないからだ。熱中して、夢中で取り組んでいれば、他人の評価を気にしている暇はない。自信があれば、他人の評価など気にならない。

思考

モノゴトとは、単なる「 事実 」であり、そこにはプラスもマイナスもなく、ニュートラルである。

それぞれの個人が、その事実をどう見るかで、その人にとってプラスやマイナスの感情が起こるに過ぎない。

モノゴトを目の前にした時、私たちは、何らかの自分の前提をベースに思考を組み立てたり、判断したりする。その自分の前提自体が間違っていることがある。

国語で考えるな、算数で考えろ。
「 事実と数字の上に、論理を積み上げる 」ことが「 思考する 」ということだ。

算数で考える習慣を持つことは、行動力の強化にもつながる。「 行動に、なかなか踏み切れない 」というとき、それは「 そこに潜むリスクを考えてしまう 」からだ。国語 ( 感情 ) で考えるとリスクは、いつまでもリスクのままであるが、算数に直して考えると、コストに転化しやすくなる。コストとなれば、後は「 損得 」もしくは「 可能か、不可能か 」だけの話しである、決断も行動もしやすくなる。

  • 発想が豊かな人の、豊かな発想の源はいったい何か?

それは、生まれ持った才能ではなく、その人が持つ膨大な知識の量である。

発想やアイデアは、従来から存在するアイデアを組み合わせたり、自分たちの時代に合わせた形に焼き直したりしたモノに過ぎない。知識の含蓄からアイデアが生み出されていく。知識は材料である。材料がなければ料理ができない。知識がなければ、思考ができず、アイデアも生まれてこない。

  • 人は何のために勉強するのか?

モノゴトを自分の頭で考え、自分の言葉で自分の意見を表明できるようになるためだ。

「 勉強する 」ということは、インプットとアウトプットがセットになっている。アウトプットとは、言語化である。インプットしたままの他人の言葉ではなくて、それを自分の頭で咀嚼して、自分の言葉に引き直して言語化する。そうすることで、自分の頭の中の情報である辞書を整理することができる。

① 人は学ぶことで、ひとつ、またひとつと、モノゴトがわかっていく。
② 複雑に見えていた世界がその分だけ、ひとつひとつシンプルになっていく。
学ぶことは、一つの座標軸を獲得することだ。

様々な座標軸があればこそ、様々な視点でモノゴトを捉えられる。

判断

世界の人間を理解するためには、地理と歴史を学んで、自分の足でその土地を歩いてみるしかない。
ヘンリー・キッシンジャー

行くかどうしようか迷ったら、行く。心が揺れたら行く。直感で判断する。

2つの選択肢から選ぶなら、難しい方、辛い方、嫌な方、不安な方にする。

社会

人間は、1人では生きてはいけない動物だ。

  1. 人が集まり「 社会 」という共同体をつくり、人間は社会に守られて生きている。
  2. 社会には、それがきちんと機能するための「 ルール 」が存在する。
  3. 社会で生きる私たちは、そのルールを守り、その中で自分の「 やるべきこと 」にベストを尽くす。
  4. それが、私たちが社会で生きていく上で、最低限、求められることだ。

会社という組織もひとつの社会である。組織に属する以上、やるべきこと = 仕事がある。仕事をすることが、組織で生きていく上での最低限のルールだ。仕事をする以上は、必ず相手がいて、そこにと社会が存在する。

仕事はどうでもいい 」ことだからこそ「 仕事をどうでもいい 」と捉えられて、仕事で挑戦できる。どうでもいい仕事を、自分が取り組むこととして、自分の信念に従い、自分が納得できるまで真剣に取り組んでいけば、それでいい。

行動

人は、あなたの言葉ではなく、あなたの行動を見ている。

人は「 自分のためにどれくらい時間を使い、行動してくれるか 」で、相手の本気度を見極める。

人は、自分のために時間を使ってくれる人に愛着を持つ。そもそも、人は本気であれば、簡単に行動に移せる。「 こうしたい 」といった思いが、本当に腹落ちしていたら、自然と体がその方向へ動く。

感情

どんな事柄であれ、怒ったら負けだ。怒りの感情に心が支配されてしまうと、ものの見事に判断力が鈍ってしまう。そのときの言葉や行動にロクなものはない。人間は怒りでカッとなるときがある。人間は感情の動物なので、腹が立てば怒ってしまうのは仕方がない。だからこそ、怒りをコントロールできる人は強い。一方で、怒れるのは、組織で時間的な余裕があるからだ。

起業

起業する上で大事なことは「強い思い」と「算数」である。

  • 強い思い
    この世の中をより良くするために
    「自分たちが何をしたいのか?」
    「何を変えたいのか?」
  • 算数
    収支計算
    B/S、P/L、キャッシュフロー
道徳なき経済は犯罪であり、経済なき道徳は寝言である。
二宮尊徳

貯蓄

日本人の「 貯蓄好き 」がはじまったのは「 1940年体制 」( 野口悠起雄先生の造語 ) の賜物である。

日本は第二次世界大戦で国土が焼け野原になり、社会も経済も壊滅状態になった。その復興のためには、まず、お金が必要である。

そのとき政府が考えたのが「 郵便貯金 」や「 銀行預金 」や「 生命保険 」などという形で、ひたすら「 国民のタンス預金からお金を吸い上げる 」という方法だ。そうして集めたお金を国家が一元管理して、電力や鉄鋼などに投資し、国を復興していこうというグランドデザインを考えた。

そのために、この時代は、貯蓄がとても優遇された。例えば、郵便貯金には「 300万円までは利子が非課税 」という「 マル優 」制度があった。こうした税制優遇措置によって、日本人は自分たちのお金を喜んで金融機関に預けていった。その結果、世の中のお金の流れは、見事、政府の思惑通りに進んだ。

貯蓄には、こうした時代背景がある。

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