ディズニーという異世界、伊勢神宮という異世界

2021/2/21

完全宗教マニュアルに、「伊勢神宮はディズニーレベルの異世界」だと書いてあって、興味を持ったのがきっかけである。

人工空間で、ディズニーの世界観の完成度は異常である。そんな世界と比較されたら、行かずにはおれない。そんな日本にディズニーレベルの世界観の人工空間があるなら見てみたいという欲求に突き動かされ、旅がはじまった。

「伊勢神宮は、ディズニーほど日常という世界と違う」というのは、感覚的なものだから、万人の感想と異なるのは当然だ。

それは、人によって経験が違うからに他ならない。

伊勢神宮に着いてすぐに既視感があった。

その既視感は、以前行った、天皇の墓である。

天皇の墓は、八王子にある、大正天皇と、昭和天皇の天皇陵である。

そこに足を一歩踏み入れると、巨大な杉の間に、小石が散りばめられた道があって、とても、空気が澄んでいる。都会の喧騒とは、明らかに違う、山の中に来たような静謐がある。

確かに、人はいるのだ、天皇陵より、伊勢神宮は、はるかにたくさんの人がいるのだ。でも、そこにあるのは、雑踏ではない。静謐なのだ。

例えば、学校や職場でみんなが騒がしく話しているのに、なぜか、全員が無言になる瞬間がたまにある。その瞬間に訪れているのが、静謐に近いかもしれない。

人智ではない点、人が異世界を垣間見る点、その境界にあるのが、伊勢神宮や、天皇陵といった、日本の神の始祖であり、脈々と受け継がれてきた天皇という血と歴史である。

世界でそんな王室は存在しないので、事実上、世界トップの権力者は、天皇である。かつて世界中の多くの国を支配下に置いた英国王室。自国通貨が、基軸通貨であり、世界の経済の中心であるアメリカ大統領。そして、世界最大の宗教の総本山のトップ、ローマ教皇。その上に存在する、天皇とはそういう存在である。

言うならば、世界一由緒正しき場所である。その空間が、現代の喧騒や、人間の実社会と、全く異なった世界であるのは自明であろう。

  • ディズニーは、人が作り出した娯楽という動の世界
  • 伊勢神宮は、伝統が作り出した静謐という静の世界

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