【本要約】すぐやる人とやれない人の習慣
2022/2/28
すぐやる方程式
最初の一歩が違う。
最初の一歩をいかに早く踏み出すかが鍵だ。
自分が動いてしまう仕組み作りがうまい。
意志 × 環境 × 感情
大事なのは、意志の強さではなく「 やるか、やらないか 」である。
すぐやることで、すぐやる習慣を身に付けることで、自分の人生をコントロールしている感覚を取り戻す。
現在
すぐやるということは、時間と行動の関係性である。
人や状況に追われて過ごしている時間ではなく、自分の意思で動いている時間を増やしていくことが、人生を充実させるためには不可欠である。
時間を制するものは、人生を制す。
すぐやることだ。
今、自分にできることに集中することだ。
今日よりも輝く明日を手に入れるために、今、この瞬間にできることは何か?
小さな小さな一歩が、やがて大きな変を人生にもたらす。
勝ちパターン
すぐやる人は「 ラクに 」自分を動かし、やれない人は「 無理矢理 」自分を動かそうとする。
ピカソ
すぐやる人は、自分を動かす勝ちパターンを持っている。今すぐ「 無理に自分を動かさなければならない 」という固定観念を捨てて、自分が行動してしまう習慣を身につけることに集中する。
頭の中
すぐやれる人は、頭の中を空っぽにし、やれない人は頭の中で処理しようとする。
感じたことや考えていることをどんどん書き出すことで、自分の頭の中を客観視することができる。
ヒト・カネ・ジカン
すぐやる人は「 ヒト・カネ・ジカン 」を、うまく味方に付け、やれない人は追い込み過ぎてしまう。
自分の持つ資源「 ヒト・カネ・ジカン 」を活用する。
自分の持つ資源で自分を動かす仕組みを作り上げる。
すぐやる人は、具体的で時間への意識が高いので「 いつやるのか?」を即座に明確に決めてしまう。
- 少し俯瞰して「 どのくらいの時間をかければ、目の前の課題が終わるのか 」を検討してみる。
- 「 踏み出す一歩が確かな一歩である 」と実感できるので行動に移せる。
人は終わりの見えないモノへは行動を起こしにくい。
出口の見えないトンネルを歩くことは不安である。 - 出口から射し込む光が見えたら「 よし、あそこまで頑張ればいいのだ 」と一歩一歩前進するエネルギーが湧いてくる。
モチベーション
すぐやる人は明日を疑い、やれない人は明日を信じる。
モチベーションとは、魚のようなものだ。獲れたてが1番美味しいのと同じで、モチベーションにも鮮度がある。
マーク・トウェイン
すぐやる人は、すぐやることでモチベーションを、高めることに成功している。
人間は達成できなかったモノゴトや、中断・停滞しているモノゴトに対して、より強い記憶を持つ
そして「 完成させたい 」という欲求を湧き立たせることにつながる。
それによって、より強い意識を持てるようになり、行動のきっかけとなる。
考えるために行動
- 考えているだけでは、モノゴトは何も進まない。
- 考えることの重要性をわかっているからこそ、まずはアクションを起こす。
- 本当に考えるために、行動しなければならない。
- 行動するために考えるのではなく、あれこれ考える前に、まずは行動してみる。
- 考えるために行動を起こす。
- 小さく動く、軽く試す。
- 行動することで現実の壁から何かしらの反応が返ってくる。このフィードバックこそが強力なモチベーションを作る。
リスク
すぐやる人は、リスクテイカーである。
リスクを「 怖い 」と感じる前に動き出す。
今
すぐやる人というのは、今を過去よりも未来よりも大切にする。人生は、今、この瞬間に目の前で起きていることでしかなく、誰にも未来は保証されていない。だから、目の前のことに全力を注ぐ。
やれない人は、未来に待つ結果を意識し過ぎるあまり、行動ができなくなる。
過去の栄光にすがってしまうのは、今の自分がそれ以上のものではないからだ。現状に満足していない証だ。
未来も「 今 」という瞬間の積み重ねでしかない。未来を想像しても、今、この瞬間にどれだけ意識を向けられるか、目の前のリアルと向き合うことができるか、最も重要である。
不安を感じても、結局は、毎日を全力で取り組むしか選択肢がない。
結果を気にして「 失敗したらどうしよう 」という気持ちなのか、今、自分にできることに意識を集中させられるかが、モノゴトの成否を分ける。
結果という未来に不安を感じることはない。
環境
すぐやる人は環境で自分を動かし、やれない人は誘惑に負けてしまう。
やれない人は「 できないのは自分の意志が弱いからだ 」と意志力にすべての責任を負わせてしまいがちである。やれない人は、できない環境の中で努力している。
環境は、開放感がある方がクリエイティブになれ、天井が低く落ち着いた雰囲気のところの方が集中力が高まるという心理学研究の結果がある。
自分がやりたくなるようなトリガーのある環境に身を投じれば、自然とやるようになるものだ。
誘惑にあふれた社会では、誘惑に勝つこと自体がエネルギーを無駄に消費してしまう。だから、関係ないモノを徹底して処分してしまって、モノを持たないようにする。
かんたん
すぐやる人は、まず小さな石を動かそうとし、やれない人は、大きな石を動かそうとする。
すぐやる人は、何かの作業に取り組むときは、いきなり苦手なモノや、難しいモノから取り掛かるのではなく、心理的なハードルが低いかんたんな作業から取り組んでいく。なぜなら、最初が最もエネルギーが必要となる。
作業全体を俯瞰して、かんたんなモノから、取りかかる、難しいことは、後回しにする。
難しいことは、エネルギー消費量が多く、すぐに疲れて切ってしまう。
かんたんなこと、好きなことから、はじめる。好きなことだけやろうとして、はじめる。結果として、だんだんとノッてくる。
例え同じことをするにしても、優先順位を変えるだけで、心理的な負担が変わってくる。
1cmかじる
すぐやる人は、まず、1cmだけかじり、やれない人は後で全部食べようとする。
すぐやる人は期限を自分で決め、やれない人は期限を守ろうとする。
作業区分
・自分で決めたこと
・他人から頼まれたこと
自分で決めたことは、当事者意識があるので、モノゴトを自ら能動的に進めることができる。他人から頼まれたことも、当事者意識を持たせることが、重要になってくる。他人から頼まれたことに対して、軸をずらした自分の中の目標を定める。
すぐやる人は指示や依頼を受けたときに、動き出しが早い、とりあえず少しでもスタートする。
期限を与えられたままやるのではなく、期限は自分で再設定する。時間があり過ぎると、時間はなくなってしまう。
制限時間を意識すると集中力が高まる。「 限られた時間しかない 」となった場合は、私たちは、その中で、できることを真剣に取捨選択する。逆に制限時間という強制力がないままだと、自分の意志では思うように行動できない。
「 やる、やらない、明日でもいい、明後日でも間に合う 」とひとつひとつのことに決断する機会が増えるほど、迷いが生じ、行動力がぐんと下がってしまう。
糸がピンと張ったように「 ちよっとタイトだな 」と感じるくらいの期限設定によって、張力を時間の強制力に変えて活用することで、瞬発力を高めることができる。
計画とは計画通りに進まないモノだ、トラブル発生のリスクは常につきまとう。早めの期限設定によって、そんなもしもに対処できる。
選択肢
すぐやる人は選択肢を3つ用意し、やれない人は自由選択式
日程調整は、自分はいつでもいいとしても、あえて、3つの選択肢を用意する。相手は「 いつでもいい 」という無数の選択肢よりも、3つの選択肢の方が、決断しやすくなる。アポ取りに成功する確率が高くなる。「 6月 」でも30日分の選択肢が与えられる。30もの選択肢が与えられた人は選択することが難しくなってしまい、アクションを起こしにくくなってしまう。
選択肢が多いことで、自由度が上がったように見えるが、実際には、アクションを起こしにくい状況を引き起こしてしまうリスクがある。
感情
すぐやる人は感情をうまく吐き出し、やれない人は感情を溜め込む。
心がワクワクしているときは、行動力も自然と高まるし、ストレスが溜まってイライラしているとき、落ち込んでいるときは、行動量が落ちる。
行動力と、感情は切っても切れない関係にある。
私たちの日々の行動は「 感情ではなく理性に従って生きている 」と感じるが、実際は、思考と結びついた感情や感覚に支配されている。
すぐやる人は感情をうまくコントロールでき、心が安定している。すぐやる人は、感情を乱すような出来事が起こっても、集中力を失わず、的確な行動が取れる。感情をコントロールする最適な方法は、感情をそのまま受け入れ、素直に誰か伝える、もしくは、紙に書き出す。感情は言語化することで、初めて可視化される。言語化するまでは、頭の中で整理できず、モヤモヤとした状態のままである。感情は抑え込もうとすれば勢力が増す。感情は溜め込まず、吐き出す習慣を身に付ける。
目標
すぐやる人は、数字のある目標を決め、やれない人はなんとなくに流されてしまう。
すぐやる人は、目標であるに数字を取り入れることで行動をコントロールしている。やれない人は、すべてが感覚的になり過ぎていて、安定した行動力を発揮することができなくなる。数字目標は、日々の生活、モノゴトの判断基準となる。
人間は易きに流れる生き物だから、快への気持ちを否定することなく「 快への気持ちをどうすればコントロールできるのか 」と考える。そのためには数字を含んだ目標を判断基準として持つ。数字で物事を捉える習慣を付けておけば判断力も高まり、的確な行動につながる。
目標を持つこととは、数字基準を作ることである。
すぐやる人は感覚ではなく数字という圧力を利用して行動をコントロールしている。
be と do
すぐやる人はbeとdoを意識し、やれない人は目標だけを追いかける。
ハッキリとイメージできる未来像があるから、目標が明確になり、主体性を帯び、今やることがハッキリする。
- 未来像は「 どういう自分であるか 」なので状態のbe
- それを達成するために「 何をするべきなのか 」なのでdo
「 目的と目標を明確に持つ 」ということ
「 ” すべきこと ” と同時に、” しないこと ” を決める 」ということ
完璧主義者
すぐやる人はサティステファイサー、やれない人はマキシマイザー
・マキシマイザー
自分にとって最高の選択を望む
・サティスファイサー
まずまずのところで満足する。
マキシマイザーは、満点を目指すタイプなので、ひとつひとつのことについてあれこれ迷ったり悩んだりする。ようやく何かを選択しても「 もっと他にいいモノがあったのでは?」と、なかなか満足することができない。迷ったり悩んだりする時間が長く、行動をとるまてに長い時間を費やしてしまうか、場合によっては行動できずじまいになる。
やれない人は100点という完璧を目指してしまう。すぐやる人は、「 雑にやる 」ということの大切さを理解している。サティスファイサーで「 80点でいいモノは80点でいい 」と思えることができるので行動が早くなる。
すぐやる人は最初に目的を定めて、合格点を見据えて、その点数をクリアするのに必要最低限の労力のみをかける。一度に全部キレイにペンキを塗るのではなく、塗りながら試しながら確認しながら重ね塗りをしていって、最終的に全部キレイに塗る。
マネ
- すぐやる人はマネをすることをいとわず、やれない人はオリジナルにこだわる。
- すぐやる人はマネすることをいとわず、素直に真似しながら技術や知識を習得していく。
落合博満
守破離:千利休が「 茶道を通して体得した 」と言われる、人が道を極めるためのステップ
・破:守で習得した型にアレンジをする
・離:オリジナルを確立する
すぐやる人というのは、基本を大切にする。何事も始めが肝心である。いきなり我流を、通してしまうと変な形が身に付いてしまう。染み付いた型や習慣は取り除くことが難しくなる。だなら、最初にいい形を習得することに拘る。いい形を身に付けるためには真似することが効果的である。やれない人は真似することに抵抗を感じる。
環境2
すぐやる人は「 誰に出会うか 」で環境を選び、やれない人は「 何を学べるか 」で環境を選ぶ
すぐやる人は何を学ぶか以上に、誰と学ぶかを大切にしている。
行動力の高い人たちの輪の中に入ることで、上昇スパイラルに巻き込んでもらって、モチベーションを高める。
他者の行動を見るだけで、その行動を学習してしまう。他者の行動やその結果をモデルとして観察することにより、観察している人の行動に変化が生じる。
だから、他者が何かにおいて成功やいい結果を収めることを目にすることで、私たちの自己効力感 ( 自分にはできるという感覚 ) を高揚させることができ、行動力の向上にもつながる。
やるしかない環境を作り出すことは、すぐやる人にとっては不可欠である。
記録
すぐやる人は記録を大切にし、やれない人は記憶に頼る。
- 人の記憶は、本当に曖昧で、自分に甘い方へ歪めてしまう。
- 人の記憶は歪んで、勝手に解釈を加えたり、自分都合のいいように解釈する。
自己効力感を高めるためには、進捗管理である。理想と現実のギャップをできる限り正確に把握し、毎日をコントロールしている感覚を手に入れるために、すぐやる人たちは記録を付ける習慣がある。
アップデート
すぐやる人は常に自分をアップデートすることを怠らない。自分の中の常識を捨て、新しい非常識を取り入れていく。やらない人は現状に満足してしまって現状の自分に固執してしまう。
自分にとっての常識は、あくまで自分の価値観でしかなく、それぞれが違った当たり前を持っていることに気付くことで新しいアイデアが生まれる。
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