夢と仮想現実

湯浅

「 史上最強の哲学入門 」からの思考

2022/2/28

夢の中の世界

夢の中でゲームをしていた。
ゲームをしていたら、気が付けば、仮想現実の世界になっていた。

それは、夢の中である。
夢の中のゲームの世界である。
仮想現実の世界で生きている自分がいて、それは、現実の世界と一体となっていて、現実との境目がなくなっていた。仮想現実の中で、生きることが、当たり前の世界だった。

だから「 仮想現実だ 」とは分かっていても、その中から抜け出せなかった。
どうしたらいいのか、わからなかった。

仮想現実が「 ゲームの世界だ 」とは分かっていても、その中から抜け出せなかった。
どうしたらいいか、わからなかった。

そして「 これは夢だ 」と気付いても、仮想現実の中から抜け出せなかった。

たまに、夢の中で「 これは夢だ 」と気付くことがある。
その感覚があったということだ。
夢の中で「 これは夢だ 」と分かったということだ。

「 夢 」の中で、
「 ゲームの中の仮想現実 」と「 現実 」が一体化した世界観を体験した。

「 夢 」の中で、
「 ゲーム 」と「 仮想現実 」と「 現実 」が一体化した。

ホントウの現実世界では、寝ている、夢を見ている。

・夢の中のゲーム
・夢の中の仮想現実
・夢の中の現実
このすべてが一体化した世界観にいた。

  • ゲームをしている感覚がある。
  • 仮想現実の中にいる感覚がある。
  • 現実の感覚はない。
    = 集中した時、熱中した時に現実が無意識になっている感覚はある。
    = 何かに没頭している時に、例えば、仕事に集中している時、趣味に熱中している時、現実の感覚がない、現実を意識していない、現実を忘れている感覚である。
    フローの状態である。
” 現実の世界R ” ( Real )
” 夢の中D ” ( Dream )
” 夢の中のゲームDG ” ( DreamGame )
” 夢の中の仮想現実DV ” ( DreamVirtual )
” 現実の世界R ” では寝ている。

” 夢の中D ” であることに気付いている。
夢の中で「 これは夢だ 」とわかっている状態だ。

” 夢の中のゲームDG ” をしている。しかし、気が付けば、” 夢の中のゲームDG ” と ” 夢の中の仮想現実DV ” が一体となっている。ゲームの画面を見ている感覚もあり、自分の目で見ている感覚もある。それが両方あるので、一体化している。” 現実の世界R ” ではあり得ないが、” 夢の中D ” ではあり得る。だって、夢だから。” 夢の中D ” だから。

例えば、私たちは、” 現実の世界R ” で没頭しているとき、無意識になる。パズルに無我夢中で取り組んでいる時、テレビに没頭している時、ゲームに集中している時、私たちの意識はない。
・私たちは、その作業を終えた時、めちゃくちゃ没頭して、時間を忘れていたことに気付く。
・意識はなく無意識になっていて、” 現実の世界R ” にいることを忘れていたことに気付く。

没頭・集中している状態
” 無意識の状態US ” ( UnconsciousStatus )

しかし、” 現実の世界R ” で、” 無意識の状態US ” は過去形でしか存在しない。” 無意識の状態US ” を、今、意識することはできない。意識した時点で、” 無意識の状態US ” は消滅する。

意識と無意識はコインの裏表で、同時に見ることはできないように、意識と無意識を同時に知覚することはできない。寝るとき、意識がある状態から無意識になるが、その瞬間を知覚することはできない。” 現実の世界R ” では。

” 夢の中D ” は、夢の中なので、何でも可能だ。
” 現実の世界R ” で不可能なことも、” 夢の中D ” なら可能だ。
” 現実の世界R ” では、意識と無意識の分断があるが、” 夢の中D ” では、意識と無意識の分断がない。
つまり、” 夢の中D ” では「 ” 無意識の状態US ” を意識できる 」という、” 現実の世界R ” での不可能が、” 夢の中D ” では可能になる。

もう一度、話を戻す。

” 夢の中のゲームDG ” をしている。しかし、気が付けば、” 夢の中のゲームDG ” と ” 夢の中の仮想現実DV ” が一体となっている。ゲームの画面を見ている感覚もあり、自分の目で見ている感覚もある。それが両方あるので、一体化している。
さらに、” 夢の中D ” なので、没頭していて、” 無意識の状態US ” を意識できる。没頭していて、” 無意識の状態US ” の感覚がある。
” 夢の中のゲームDG ” と ” 夢の中の仮想現実DV ” が一体化した中で、没頭していて ” 無意識の状態US ” の感覚がある。” 夢の中D ” でしか体験できない。
” 現実の世界R ” にはない感覚は、不思議な感覚過ぎて、何だかもうよくわからなくなった。

仮想現実が実現したら、現実世界の中で「 寝ている時 」と「 起きている時 」の境目がなくなるということか?

  • 現実世界で寝ている時は、夢の中で、仮想現実の世界に存在する。
  • 現実世界で起きている時は、例えば、ゲームのような感覚で、仮想現実の中に存在する。

現実の世界で、現在の私たちの技術では、夢をコントロールできないだけだ。夢をコントロールできるなら、夢の中の仮想現実と、覚醒時の仮想現実をひとつなぎの世界に統一できる。現実の世界を仮想現実が超える、例えば、AIでいうところのシンギュラリティの世界観である。

現実の世界

【本要約】史上最強の哲学入門
科学という学問とは「 その経験上の思い込みを絶対化している 」だけに過ぎない。人類が滅んでしまったら、私たちが世界と呼んでいるこの世界は、存在しなくなる。世界は、存在しない。

昨日、読んだ哲学の本、
「 プラトンのイデア 」「 アリストテレスの論理学 」が引き金になったんだろう。
2人の思想は「 人工知能の概念そのものだよなー 」とずっと考えていた。
現代の人工知能が実装しているのは、2,500年くらい前の哲学者の頭の中の概念だった。

加速度を増して進んでいく世界は、
後5年で2000年前の哲学者の頭の中が実現して、
後10年で1000年前の哲学者の頭の中が実現して、
そして、
後15年で、現代の私の頭の中が実現して、

ゲームと仮想現実と現実の境目がなくなる。

夢と現実が融合した仮想現実が実現されるかもしれない。

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