【本要約】「感情」の解剖図鑑

【本要約】「感情」の解剖図鑑

2021/9/6

感情とは?

怒り、悲しみ、嫌悪、喜び、愛しさ、人が何の感情も抱かずに1日を過ごすことがあるだろうか?

感情は、自分の思い通りにならないから、困るのだ。
私たちは、感情に日常生活をコントロールされている。

感情にはポジティブなモノとネガティブなモノがある。

現代では、ネガティブな感情は不要である。原始時代の人類とは違い、動物に襲われることも、餓死する不安もない。生命の安全が担保されている以上、生命維持や種の保存のために必要だった「恐怖」「怒り」といった感情は必要ない。「怒り」「悲しみ」に支配されると、脳の論理的思考を司る部位の働きが抑えられ、理性的にモノを考えて行動できなくなる。

ポジティブな感情にも、注意が必要である。幸福感を与えるドーパミンを分泌させて、人を操ることもできる。

感情に振り回されないためには、感情を「娯楽」にすればいい。

感情は、自分の意思とは関係なく生じてしまうモノだ。感情が湧くのは人間として自然なことであり、それを抑えるのは困難だ。だから、感情を、エンタメ、人生のスパイスとして、味わうように意識する。

また、感情をうまく使うことで、目標達成に役立てることができる。

感情は「そうしよう」と思った瞬間に、娯楽になる。感情を娯楽として認識し、視点を高く置くことで、一段高みから、抽象的な思考をすることができる。すると、コントロール不能だった感情が、おもいのままにコントロールできるようになる。

そのためには、感情が起こるメカニズムについて知り、感情が起こるプロセスを理解することだ。

感情が起こるメカニズム

「自分はこんな人間だ」「世界はこうなっている」という、個人が信じて疑うことのない固定的な思考=信念が、モノゴトの判断基準となる。

プラスの思考・自己中心的な思考・批判的な思考、それらを合わせた自分の思想が、信念である。信念は、自分を含む世界の地図であり、自我の地図である。

五感からインプットされた情報は、脳内で、自分の信念と比較され、その差分によって、感情が生み出される。

自分の信念とインプットされた情報の差が大きいほど、感情も大きくなり、身体的反応を引き起こす。

現実 ( インプットされた情報 ) を受け入れなければ、感情は発生しない。

怒り

【怒りのコントロール】

・深呼吸
自律神経が整う

・瞑想
心が整う

・自責思考
自分に原因があったのではないかと内省する
今後のための対策を考える

・復讐の方法を考える
実行に移さないが、思考を別の方向へ向ける。

悲しみ

【悲しみのコントロール】

・悲しみをもたらす情報を予め受け入れておく
この世の変わらないものはない
あらゆる生物はいつか命を終える

・徹底的に悲しむ
信念を書き換えて受け入れる

・悲しみを後回しにする
自分を何かで忙しくする

恐怖

人は、恐怖によって縛り付けられたり、コントロールされたりする。自分ではポジティブな感情に基づいて行動しているつもりでも、実は恐怖によってコントロールされていることがある。恐怖は、生物が危機回避に必要な情報なので、恐怖には、思考を要しない直感で行動することもある。

【恐怖のコントロール】

・パニックを抑える
人が恐怖を感じるのは一瞬であるが、脳や身体が一度パニックに陥ると、すぐには元に戻らない。恐怖よりパニックが厄介である。パニックになったら、呼吸に意識を向ける、状況を受け入れる。

不安

人が不安を抱くのは「将来、恐怖を感じさせられるようなことが起きるかもしれない」と予知したときである。悲しみは、過去のことから生じるが、不安は、自分が想像した未来から生じる。

恐怖はすぐ間近な脅威に対して抱く。不安は最低でも、数時間、数年後に訪れると予測される脅威に対して抱く。

何かを体験したり思考したりして、脳に何らかの情報が入ってくると、脳は信念と照らし合わせ評価する。

情報と信念のズレによって、不安を感じる。

老いや死に対する不安は、人間の力でコントロールできない。その不安に対処するために生まれたのが、宗教や哲学である。

【不安のコントロール】

感じる必要のない不安をコントロールする。

・リスクマネジメント
リスクを詳細に把握することで、漫然とした不安を失くすことができる。

・信念を変える
誤った信念を、正確な情報を集めることで、書き換える。

・臨場感空間から抜け出す
不安が強すぎると「恐怖」に変わる。そんなときは、今、自分が恐怖の臨場感を感じている世界 ( 臨場感空間 ) から、抜け出す。例えば、旅行という非日常へ世界を変える。

不満

他人に対する不満と、自分の現状に対する不満の2種類がある。

・他人に対する不満
他人に対する不満は持たないことだ。他人は変えられない。変えられるのは自分だけだ。

・自分に対する不満
自分の行動は、自分の意識次第でいくらでも変えられる。行動が変われば状況が変わり、不満は解消に向かう。自分の現状に対する不満は、前に進んでいくための原動力となる。

【不満のコントロール】

不満を解消しようとせず、ゴール ( 目的 ) を設定する。
ゴールは現状の外側に設定する。
※現状とは、現在の状況の延長線上にあるもの、起こる可能性があるもの。

緊張

緊張の根底には、恐怖と不安がある。

【恥を感じるとき】

・自分が社会的な役割を果たせなかったとき
・自分の属性や行動が社会的な基準を満たしていないと感じたとき
・他者に比べて劣っていると感じたとき
・何らかの価値観に反していると感じたとき

他者と比べたり、他者に見られたりしなければ、「恥ずかしい」という感情は起こらない。

恥は「自分という存在や自分の言動が他人から見られ評価される」という前提があって初めて生じる、社会的な感情である。

【恥をコントロール】

恥を捨てることは「能力を最大限発揮できる状態」「自分の価値が高まる状態」をコンフォートゾーンにする上で大事だ。

失敗したり、満足しなかった場合には「恥ずかしい」ではなく「自分らしくない」と考えるようにする。

自分の行動に対する、自分自身の評価の仕方を変える。そうすることで、脳は「失敗しない状態、満足のいく結果を出せる状態こそが、居心地のいい、自分らしい状態だ」と認識する。

気持ちいい

気持ちいい → 楽しい → 幸福
「気持ちいい」というのは、生物が持つ本能である。
楽しいや幸福は、生物の本能に基づいていない、人類が進化の過程で獲得した独自の感情である。

楽しさは一過性のモノで、幸福は持続性があるモノだ。寝て起きたら冷めてしまうのが楽しさで、何日も長続きするのが幸福である。

楽しさは、自己催眠によって作り出す幻の感情である。

楽しさを感じるとき、脳内にはドーパミンが分泌され、変性意識状態=トランス状態になっている。

楽しさを感じているとき「悲しい」「苦しい」「痛い」などのネガティブな感情が抑制され、ポジティブな感情が強化される。

安心とリラックス

安心は心の状態、リラックスは身体の状態である。

不安を抱えているとき、風呂に浸かったり、お酒を呑むことで、身体をリラックスすることで、安心することができる。身体が大自然に包まれることで、癒され、心が安らぐ=安心する。

心 ( 感情 ) と身体はつながっているので、心が疲れているときは身体も疲れている。ストレスを軽減するには、身体をリラックスさせることだ。逆も然り、身体をリラックスさせることで、ストレスが減り、心も癒される。

好奇心

「知りたい」という気持ちが、好奇心である。

好奇心が強い人は、貪欲に知識を仕入れたり、新しいチャレンジをしたりと、積極的に行動する。

生き残るために、自分の周りにあるモノ ( 環境 ) を、できるだけ知っておきたいという本能的な欲求が、好奇心である。

好奇心によって、信念は、更新し続けられる。

好奇心が旺盛な人は、エネルギッシュで、ドーパミンの分泌が多く、多動な傾向がある。

期待

将来、起こるであろう幸福なことを予測したときに生じる感情である。

期待という感情は、脳内でドーパミンが分泌され、その後、セロトニンが分泌される。楽しく幸せな気分になれる。

期待通りでなくても、がっかりしたり、怒ったりしてはいけない。

期待は不確定な未来に対して抱くモノなので、当たることも外れることもある。外れたら、次こそ当たるかもと、前向きに考える。

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