【本要約】仕事は楽しいかね?
2021/7/3
人生
生きていることは、まだ、死んでいないこと。
人生とは、くだらないことが、一つ一つと続いていくのではない。一つのくだらないことが、「何度も」繰り返されていくのだ。
人生を、札束から、一枚また、一枚と紙幣を抜き取るように無為に過ごしてはいけない。
変化は進化
私たちの社会では、時間や進歩に対して、直線的な見方をしている。人生とは、やるべき仕事や習得すべき技術や到達すべきレベルの連続である。「目標を設定して努力しなさい」と教えられる。しかし、人生はそんなに規則正しいモノじゃない。規則から外れた所で、いろんな教訓を与えてくれるものだ。
人生なんて思い通りにならない。
多くの人は、マンネリ化した生活から抜け出すために目標を設定する。だけど、今日の目標は明日のマンネリである。
「明日は今日と違う自分になる」という目標は、遊び感覚でいろいろやって、成り行きを見守る。
毎日変わっていく。ひたすら良くなろうとする。人は「違うモノ」になって初めて、「より良く」なれる。1日も欠かさず変わらないといけない。とても大変でとても疲れる方法だ。だけど、ワクワクするし、活気に満ちた方法でもある。人生は進化だ。進化の素晴らしいところは、最終的にどこに行き着くのか、全くわからないところだ。
最初に陸に上がった魚は、長期にわたる目標を持っていたと思うか?
成功と失敗
「この課題をやっておきなさい。そうすればAが取れますよ。」その課題のリストを欲しがる。それは、思考が学生モードである。社会人に成功への明確な課題は存在しない。
成功するためのルールはみんな知っている。成功した人のことを研究して、成功した人の真似をしても、成功は手に入らない。成功するとは、真似しないということ。
成功の前提条件を満たしても、努力が足らなかったら、10回中10回失敗する。しかし、適切な努力をしたら、10回中失敗するのが9回になる。
問題は才能あるなしでもなければ、勤勉かどうかってことでもない。みんなが、その道のプロってわけじゃない。プロに見えるだけだ。プロに見えるくらいチャレンジして、失敗している。
完璧はない
適切な機会も、完璧な機会もない。
事業は、試してみた結果、失敗したんじゃなくて、試し続けることが欠落していた。事業は、完璧にすることじゃない。
完璧以上に素晴らしいというのは、筋が通ってない。完璧は、十分じゃない。まだ、試す価値があること。あることが、「完璧だ」と決め込んでしまったら、そのことは、それ以上よくならない。完璧とは、ダメになる過程の第一段階である。
一方で、試してみることの全てがうまくいくわけじゃない。試してみるというのは、実地演習に失敗はないということだ。試してみて、それがよくないアイデアだとわかった時、同じ場所に戻ることはない。必ず、何かを学ぶ。
困難はひとつひとつが、実地演習をはじめる合図だ。試すことは、ひとつひとつが、社会への問いかけだ。答えというのはひとつひとつが旅だ。旅の計画は人生に任せておけばいい。
目標に関する問題は、世の中は、自分の目標が達成されるまで、待っていたりはしない。明日は今日と違う自分になることでしか、目標の問題は解決しない。
立派なビジョンを持って突き進む、目標設定者や、計画立案者が、成功するとは限らない。いろんなことを試してみる冒険者が、成功することもある。
もっと試す
あらゆるモノを変えて、さらにもう一度変えること。
試し続けること。
今日の自分を試すこと。
今日の自分を、昨日の自分と違った何かを試すこと。
何か新しいことに挑戦しようという、モットーである。
アイデア
ゲーム
平凡であることは難しく、創造的であることは易しい。
資本主義の見えざる手に操られて、ベビーブームに生まれた人たちが、知的産業に就き、同時に多くの女性が、出世ゲームに参加するようになった。それによって、過酷な労働を強いられるようになった。
私たちは、平均より上を目指す。しかし、問題は平均より上の人があまりに多くて、みんな普通になってしまっていることだ。
悲劇は、「みんな成功したければこうしなさい」と教えられた唯一のことをやっているってこと。努力して、ポジティブに考えて、前進あるのみ。これは、全員が負けるゲームだ。新しいゲームをする必要がある。試す価値のあるゲームである。
アイデアを生み出す
1番大切なことは、心を開くことだ。心を開くと、いろんなアイデアが、流れ込んでくる。
自分が知らない内に、素晴らしいアイデアに、目の前を通り過ぎさせてしまっている。新しい考えを受け入れるのは、簡単じゃない。誰だって、後からだったら、何だって言える。革新というのは、簡単そうに見える、後から見れば。
私たちの文化では、1つのことに集中している状態が良いとされている。しかし、いろんなことを試す。素晴らしいアイデアは、どこからやってくるのかわからない。
できることは、どんどん変えてみる。変えていることに気が付くくらいに何でも変える。好奇心を旺盛にする。
とにかくはじめる。どのアイデアが最終的に実を結んで、どのアイデアが実を結ばないのか、確かめる方法はない。できる限りいろんなことをやってみるしかない。そうすれば、アイデアが別のアイデアを引き寄せる。
やり方を知っていれば、新しいアイデアは、すぐに生み出せる。新しいアイデアの源泉は、古いアイデアである。
アイデアを使う
アイデアが他のアイデアを引き寄せる。提案したいことを集め、サンプルを作って、相手に持っていく。相手に、「気に入ったアイデアがないか?」と尋ねる。相手は、「尋ねる」という行為自体に喜ぶ。そして、新たな考えを示してくれる。
手ぶらで行って、「どうしたらいいか?」と言われても、相手は何も答えられない。だけど、そのアイデアがあれば、相手は、あれこれ考えを提案してくれる。
問題解決
問題を解決するのではなく、問題について考える、詳しくなる。
・売れないか?
・何か別のモノに使えないか?
考える。
問題の一部分に注目して試行錯誤していると、気が付けば、全体の問題解決につながることもある。解決策というのは、後から振り返って見れば、簡単に見つけられそうに思える。
問題の中を深く突き進むと、その反対側に、問題にあらずに出る。ミスは、単なる一つの問題である。
失敗も同じである。単なる大きな問題に過ぎない。失敗の中を深く突き進むと、反対側に出る、失敗にあらずに出る。
ありとあらゆることをやってみる。明日は今日と違う自分になる。
仕事
- 仕事のミス
- 仕事の問題点
- 仕事でイライラすること
- 仕事でやっている全て
以上をリストアップする。
リストは同じものを書いてはいけない。毎日、見て、常にリストを変化させる。
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