【本要約】起業への挑戦
2021/11/10
始動する
科学の世界で最もエキサイティングな言葉は、新たな発見を告げる言葉は
「見つけた」ではなく「そいつはおもしろそうだ」である。
何事も後で修正するより、最初から正しくやる方がずっと楽だ。正しい基礎を作り、大きな課題に思う存分集中する。
①シンプルな問いに答えるだけだ。
・これ、おもしろくない?
・もっとよいやり方はないのか?
→現状への不満が特徴
・できるんだから、やらない手はないだろう?
・市場リーダーの弱みはどこだ?
→未来への希望が特徴
理想主義者と呼ばれても結構である。偉大な起業ができるきっかけは「世界を変えるシンプルな問いに答える」ことで、「金持ちになりたい」という願望ではない。
②専門性と機会と情熱の混じる、スイートスポットを探す。
※本書より引用
③ソウルメイトを見つける。
ベンチャー事業を機能させるには、チームの力が必要である。
- 最初に仲間に加わる人 ( 二人目 ) が重要な役割を果たす。
そのことで、リーダーの信頼性が高まる。 - それ以降に加わる人たちは、リーダーだけでなく、最初のフォロワーを真似ている。
最初のフォロワーは、孤独な変わり者をリーダーに変える。
最初のフォロワーは共同創業者になる。共同創業者となるソウルメイトは、似ているところ、違うところの両方を持っていなければならない。
似てる方がいい点
- ビジョン
自分たちの会社や市場のこれからについて、「双方が同じような感覚を持っている」ということだ。 - 規模
期待する中身が一致
同じ方向を向く - コミットメント
創業者の優先順位
会社・家族・バランスか?
違った方がいい点
- 専門性
製品を作る人と売る人
創業者は、互いを補い合って優れた組織を築かなければならない - 気質
細かいことを気にするタイプ、細かいところではなく大きなことを気にするタイプ - 視点
多角的な視点
趣味嗜好の隔たり
・焦るな、配偶者を選ぶときのように見極める。
・資金調達のために創業者を引き入れるな。
・最善を期待しつつ、最悪に備えよ、創業チームの内部分裂は日常茶飯事だ。
④意義を見出す
自分の会社をそう思えないなら、世界を揺るがすことはできないだろう。
意義を見出せば、金銭はついてくる。
⑤短い標語を作る。
自社が見出そうとする意義を説明した、短い標語 ( マントラ ) を作る。
→本物のアスレチックパフォーマンス
ディズニー
→楽しいファミリーエンターテイメント
スタバ
→毎日のご褒美
世界最高品質のコーヒーを提供するナンバーワン事業者としての地位を確立するとともに、成長しても会社の原理原則を曲げない。
マントラは、短く、心地よく、記憶に残る。「世界をより良くするためにどんな素晴らしいことをするのか」を説くので、前向きな気持ちである。「顧客や社会のために何をするか」である。決して内向き利己的なモノではない。
⑥ビジネスモデルを選ぶ
ビジネスモデルは何回か変わる可能性があるので、最初から正しい決定をする必要はない。
収益性を意識しなければならない。スタートアップは「お金を稼がないと死んでしまう」ことを、全従業員が理解しなければならない。
①誰のポケット自分のお金があるのか?
②お金をどうやって自分のポケットに移すのか?
①1つ目の質問は、顧客とそのニーズを明らかにすること
②2つ目の質問は、売上が費用を必ず上回るような販売メカニズムを気付くこと
ビジネスモデル一覧
■個別化ソリューション
顧客が抱える問題を徹底的に知り、問題を解決して顧客を喜ばせる。
■マルチコンポーネント
コカコーラは、スーパー・コンビニ・レストラン・自販機で販売される。
同じ製品が、様々な場所で、違う単価で売られている。
■市場リーダー
アップルは、最も革新的でクールな製品を想像する。
市場リーダーのポジションを獲得できれば、製品にプレミアム価格を設定できる。
■価値あるコンポーネント
インテルは、製品を消費者に直接販売するのではない。
消費者が使うデバイスの重要なコンポーネントである。
■フリーミアム ( プレミアムサービス )
ある時点までは無料でサービスを提供し、顧客が「もっと機能や容量がほしい」「広告をなくしたい」と思ったら有料になる。
■アイボール
魅力的なコンテンツを創造または、共有するプラットフォームを提供する。
プラットフォーム上の広告を販売する手法
Facebook
■バーチャルグッズ
原価や在庫費用がほとんどかからないアイテムのデジタルコードを販売する。
ビジネスモデルはマイナーチェンジが絶えず必要になる。
ビジネスモデルの選定や見直しのヒント
■ニッチ市場をターゲットにする
顧客は正確に特定できればできるほどよい。
■シンプルを心がける
短い言葉で表現できなければ、それはビジネスモデルではない。
■真似をする
商取引の歴史は長い。考えられるビジネスモデルは、ほとんど出尽くした。
テクノロジー・マーケティング・販売のイノベーションは可能でも、新しいビジネスモデルを生み出すのは困難である。
■発展させる
代わり映えしないパイを奪い合うよりも、パイを大きくするようなビジネスモデルがスタートアップには相応しい。
⑦恥ずかして当たり前
リード・ホフマン ( リンクトインの共同開発者 )
自分の製品の初期バージョンをふり返ると、恥ずかしくなるのではないか。でも、それでかまわない。誰だってそうなのだから。最初のバージョンは常に欠点がある。
幸運なスタートアップとは、最終的に、正しい製品とビジネスモデルを手にして生き残ったものを指す。のっけからしゃかりきにならなくていいのだ。
→事業計画書など書くな、顧客を獲得せよ。
ある日、目が覚めたらもう怖くはなくなっている。相変わらず怖いとしても、今までとは違う恐怖心のはずだ。
アイデアを出すのは誰でもできる、難しいのは実行だ。起業家が「機密保持契約を結べ」と主張すればするほど、そのアイデアの実現性は低い。そして、アイデアを盗んでうまく実行した会社は見たことがない。アイデアを他人に納得させるまでは、変人扱いされても仕方ない。
起業家
起業家は、モノゴトを順番に確実に進めたがるが、それは、スタートアップのやり方じゃない。起業家は、並行した人生を送らなければならない。
- 一度にたくさんのことをしなければならない。
- そこそこできればそれでいい。
- ひとつずつやっている時間はない。
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