ゴルフを因数分解
2021/9/28
勝負相手
- 囲碁・将棋といったゲーム
- サッカー・野球といったスポーツ
勝負を付けることを、目的として楽しむことが多い。だから、勝負相手は敵である。
- ゴルフ
ゴルフの相手は敵ではない。
ゴルフは相手のことを応援する。
= 自分を負かす相手を応援する
= 相手が勝つように応援する
ゴルフは、勝負を付けることよりも、むしろ、みんなでゴルフを共通の体験として、楽しむことを目的としている。それが紳士のスポーツと呼ばれる所以かもしれない。
「うまくいかないこと」を楽しむ
ゴルフなんて、うまくできないモノだ。100回以上打って、5回くらいがナイスショットで、1〜2回くらいがガッツポーズできるスーパーショットだ。ほぼ、自分が思った通りに打てないし、思ったところに球は飛ばない。
それでも、朝、早く起きて、車で遠くにあるゴルフ場まで運転して行って、ゴルフをして、「楽しかったけど、スコアはイマイチだな」と言って、渋滞にハマって、クタクタになって夕方に家に着く。1日掛かりであり、しかも、ゴルフ場で払うゴルフ料金も高い。
それでも、ゴルフをする。
ゴルフは、「うまくいかないこと」を楽しむ遊びである。私たちは、人生の中で、いろんなことをうまくいくようにやっている。「うまくいって欲しい」と考え行動する。時には失敗しながらも、なんとか成功に辿り着く。
ゴルフはうまくいかないことを前提としてスタートする。決められた打数(パー)でカップインするなんて、難しい。パーを目指すけど、それができるのは、10回のうち1〜2回である。だから、それができたときは、みんなで褒め合う。後の8〜9回は、ドンマイである。「何それ?」なんだよな。ゴルフって。冷静に因数分解するとよくわからないスポーツなんだ。
ゴルフは、勝負が重要でもなく、「うまくいかないことを楽しむ」という、一風、変わったスポーツなのだ。
ただ、お金持ちから、おじいちゃんまで、幅広い人たちに楽しめるスポーツであり、湯浅自身も、おもしろいスポーツだと思う。
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