【本要約】幸福の資本論2 〜 幸福の定義
2021/6/9

【本要約】幸福の資本論1 〜 幸福を設計
人は幸福になるために生きているけれど、幸福になるようにデザインされているわけではない。
幸福の条件
家は、しっかりした土台の上に、正しい設計で建てないと、倒壊してしまう。
幸福も、土台が重要である。この土台を幸福の条件という。
幸福の条件は、「設計できるもの」と、「設計できないもの」に分ける。
- 設計できないもの … 運命
- 設計できるもの … 自由・自己実現・共同体=絆
運命は変えられなくても、科学技術の進歩によって、設計できないものは、減っていっている。運命が、設計できるものに変わっていっている。
図:本著「幸福の資本論」より引用
資本と資産
資本と資産はコインの裏表である。
資本と資産はお金を異なる側面から説明する約束事である。
- 資本 … 富を生み出す力
- 資産 … 富を生み出す方法
例えば、本を買うという行為
- 自分の財布から資金調達した1,000円の資本を運用し、1,000円以上の価値がある本という資産を手に入れる
- 本の価値は、本から得る知識にあり、知識が経験という資産になる
投資
投資は、調達した資本をどのように運用して富を生み出すかである。
この投資対象をリスト化したのが資産で、株式・債券・預金・不動産に分けられる。
市場では、リスクとリターンの比率は同じで、資産の種類に優劣はない。
- 金融資本
投資家が金融市場に投資して、富を得る。 - 人的資本
自らの労働力を労働市場に投資して、給与や報酬という富を得る。 - 社会資本
周りの人達との関係性から、富を得る。
人的資本の方が金融資本との類似性が強い。しかし、人的資本の活用、仕事から得られるものを全て金銭に還元することはできない。それは、現代社会において、仕事を通じた自己実現が、幸福の条件になっているからだ。
社会資本は、共同体 = 絆から、愛情や友情といった富を得ている。しかし、それを、市場価値いう金銭に換算することは原理的に不可能である。
- 資本 … 資金調達
- 資産 … 資金運用
コメント