世帯という思考

知識

世帯という思考

2020/11/10

世帯とは何?

「世帯とか、世帯主とかってなんなん?」どういう法律で定められたどういう定義?

様々な手続きを進めていると、世帯に対する疑問が出てきたので、市役所で確認する。

夫婦の定義

世帯の前に、前提である、夫婦の定義について

<民法における夫婦の定義>
第752条
夫婦は、同居し互いに協力し扶助しなければならない。

世帯の定義

世帯は、民法では定義されていない。民法を、もっと一般化・細分化した手引きみたいな本があって、その手引きの本に従って、役所の人は、事務処理をする。世帯は、その手引きで定義付けられていて、法律で、世帯が定義されているわけではない。

<同居している夫婦の世帯認定>
一般的に世帯とは、居住及び生計を共にする者の集まり、又は単独で居住し、生計を維持する者をいう。
同一の住所地で生活している夫婦については、民法第752条により、夫婦間には協力扶助義務があることから、一般的には同一世帯と考えらるが、夫婦間であっても、生計を別にしているという実態があれば、世帯を分離することも可能である。

現実においては、世帯分離は、結婚生活が破綻しているような状況を前提としている。建前上は、そのような状況でないと世帯分離はできない。しかし、現実に調査されることはないので、世帯分離は可能である。

それはどんな時に有用なのか?夫婦が会社員として共働きをしていて、夫婦それぞれの会社から世帯主手当が出る場合である。世帯主が一人なら、夫婦どちらかの会社からしか世帯主手当が得られない。一方で、両方とも世帯主になることによって、夫婦のどちらの会社からも世帯主手当を得られることで、夫婦での年収を最大化できる。簡単な手続きで、数万円から数十万円の年収を簡単に上げることができる。

世帯が法律で定義されていない以上、違法ではない、グレイではあるが。夫婦関係のプライバシーに関することなので、世帯主になったことを会社から問われること自体が問題である。

また、別の手引きでの世帯の定義

<住民基本台帳での世帯の定義>
「世帯」とは、居住と生計をともにする社会生活上の単位をいいます。
世帯を構成する者のうちでその世帯を主宰する者が世帯主です。
なお、「その世帯を主宰する者」とは、主として世帯の生計を維持する者であって、その世帯を代表する者として社会通念上妥当と認められる者です。

世帯の変更にまつわる問題点

世帯分離や世帯主変更をした時のデメリットは存在しないのか?

前提として、国保(国民健康保険料)の納税義務は、世帯主となっている。

低所得で、国保の軽減を受けている場合は、世帯主変更が影響することもある。

世帯(世帯主と国保被保険者)の前年中の所得が一定の基準以下の場合、均等割額が以下の割合で減額されます。

<こくほのしおり>
夫が世帯主で、夫が国保、妻が国保で、世帯主変更した場合は、影響なし。
夫が世帯主で、夫が社保、妻が社保で、世帯主変更した場合は、影響なし。
夫が世帯主で、夫が社保、妻が国保で、世帯主変更した場合は、夫と妻の所得が対象から、妻の所得だけが対象になるので、世帯主変更をした方がよい。
夫が世帯主で、夫が国保、妻が社保で、世帯主変更した場合は、夫の所得が対象から、夫と妻の所得が対象になるので、世帯主変更をすると不利益が生じる。

その不利益を解消するための制度がある。

住民票上での世帯主はそのままに、国保上での世帯主を設定できる。

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