ヒトとAIの境界

知識

「 21レッスンズ 」からの思考

2022/4/2

【 理解と判断 】
① 理解はできなくても判断はできる。
② Aiは理解していないが判断はできる。
ヒト
 知る → 理解 → 判断
AI
 知る → 判断

■ヒト

ヒトは「 知っている 」だけで「 判断 」はできない。
「 理解 」には意識が伴う。
「 理解 」しなくても「 知る 」だけで記憶することができる。「 理解 」した方が忘れずに記憶に残りやすいくらいだ。
「 知る → 判断 」は「 理解 」を伴わない直感で無意識な行動である。

AI

AIは、大容量の記憶をもとに、判断を下す。犬と猫の写真を大量に解析させれば、犬と猫を判断して区分できる。しかし、そこには、理解は伴っているわけではない。それぞれの特徴を見つけ出しているに過ぎない。コレは犬、コレは猫という風に分けていない。舌を出しているから犬、爪を研いでいるから猫といった特徴で分けている。ただ、それだけだ。

だから「 犬派か 」「 猫派か 」というような「 どちらが好きか 」といった感情を伴った判断はできない。犬と猫を判別する機能である。人間が間違えてしまうような猫っぽい犬でも、犬と判断できる。

  • 私たちは、猫っぽい犬を見たとき「 猫かな?犬かな?」と考えて楽しむことができる。
  • 誰かと一緒にいれば「 どっちだと思う?」と話し合うことができる。
  • 写真に撮ってSNSにアップすることもできる。

そのときには、もはや、犬か猫かは、問題ですらない。「 どっちかわからない 」ということを楽しむのだ。

AIの判定は犬の確率67%という論理に数字で表現される。AIは、問題に対する答えを、論理的に出す機能である。それ以上でも、それ以下でもない。

「 犬か猫か 」というどうでもいいことを、考えて、楽しんで、遊んで、結果、「 わからない 」というのがヒトである。

そこには「 理解 」や意識という、現在のヒトならではの機能が、必要となる。
「 ああ、なるほど、わかった!」というのが、理解でヒトの機能で、AIにはない。

問題の答えを正確に答えるのがAIで、問題の答えを間違えたり、問題の質問自体で遊んだり ( 猫と犬 )、問題とは関係ない答えをしたり ( お笑い ) するのが、意識を持つヒトである。
【本要約】21レッスンズ
私たちは、自由意志を持っているように自覚しているに過ぎない。 私たちの自己とは、心の複雑なメカニズムが絶えず作り出し、アップデートし、書き直す、虚構の物語である。

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