バス旅
2021/8/20
電車に乗ると、適当に降りても、降車駅が決まっている。
バスは違う。
バスは適当に降りたら、そこが何処だかわからない。
不確定な要素がある。
そこにおもしろさがある、旅の要素がある。
人はいつでも、どこが目的地があって出掛ける。行きたい場所があるのが前提である。だから、電車に乗って、行きたい場所の近くにある駅で降りる。
「どこかへ出掛けたい、でも、どこか特定の場所に行きたいわけじゃない。目的地がハッキリしているわけではない。」
というような時がある。
どこへ行ったらいいかわからない問題である。
そこで、バスに乗ってみるのだ。
そして、何となく「ここだ!」で降りてみるのだ。自分の直感で降りてみるのだ。
新高円寺駅から渋谷駅行きのバスに乗って、「ここだ」と思って降りた場所は、笹塚だった。笹塚は、もちろんはじめてだ。笹塚駅の周りを散策する。有吉の正直さんぽみたいなモノだ。
家での昼食後に出掛けたのだが、昼飯前に出掛けだ方がいいなと思った。美味しそうな店を見つけて、ノリで入ってみる。食べログを見ずに食べてみる。もちろん、当たり外れがある。でも、それがいい。当たりばかりじゃつまらない。外れがあるから当たりが輝く。
笹塚駅の「スイーツハウス」の半熟チーズケーキは、チーズの味が濃厚で、フワフワで、しっかりと食べた感があって、250円と激安で、これ家の近くにあったらいいなレベルの極上スイーツだった。こんな出会いがあるから、見知らぬ街は楽しいのだ。
その街の家の賃貸事情をみるのも楽しい。どのくらいの家賃でどのくらいの広さなのかを見るのも、おもしろい。この街に住みたいかどうかは、別にしても、「こんな感じかーなるほど」でいい。
賃貸事情を見てたら、近い街の情報もある。代々木上原の家賃って、そんなに高くないじゃん。代々木上原って、高級なイメージあるけど、行ったことないな。代々木上原ってどんな街なのかな?住みたいとおもう街なのかな?って気になった。
こうして、次の街が決まった。
次の散歩は、代々木上原である。
家に居て、テレビやネットで時間を潰すよりも、見知らぬ街を散歩する。そこには、新しい世界とワクワクがある。知らないことを知るのは楽しい。知るというのは、人間の本能に基づくものだ。
適当に知らない街に行ってみる。そこに答えがある。
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