「武器なる哲学」からの思考
2021/8/6

私たち人類は、遺伝子の突然変異によって、生きながらえてきた。
ネガティブ思考を科学
進化論的発想から、ネガティブ思考を科学する。
ネガティブ思考という機能
私たちは、ネガティブ思考が、遺伝子の機能として組み込まれている。それは、ネガティブ思考の方が、生存に有利だったからだ。未来のことを想像して、不安になって、危険を避けようとする個体の方が、生き残って来れた。
ネガティブ思考の過去
古代のあるとき、遺伝子の突然変異によって、ネガティブ思考の人間が誕生した。現代のような安全・安心な時代ではない、明日死ぬかもしれない狩猟採集時代である。そのネガティブ思考の人間が、狩猟採集時代にマッチしたのだ。ポジティブ思考の人間よりも、ネガティブ思考の人間の方が、生存に有利だった。そして、今の私たちがいる。
ネガティブ思考の現在
現代においては、明日死ぬかもしれないなんてことはほぼない。だから、ネガティブ思考は、不要である。しかし、遺伝子の機能として組み込まれているから、ネガティブ思考になってしまう。現代においての成功者は、すべてポジティブ思考である。現代のような生存が脅かされることがない安全・安心な世界では、ポジティブ思考が生存に有利なのだ。
犯罪を科学
進化論的発想で、犯罪を科学する。
犯罪は、なぜ起こるのか?
犯罪は、必然として起こっている。
遺伝子は、突然変異を繰り返している。
ネガティブ思考の変異があったように、社会の秩序を乱すような変異もまた起こる。
狩猟採集時代なら、そんな個体は、生存できていなかった。しかし、現代のような安心・安全な時代では、そんな個体も、生存可能である。そして、その遺伝子を後世に伝えていくことも可能である。
本来ならば生存できなかった、社会の秩序を乱すような個体が、生存できる世界が誕生した。進化論という自然淘汰の摂理を破壊した。
犯罪は、遺伝子の突然変異によって起きている。そして、その遺伝子が淘汰されない現代では、犯罪がなくなることはない。
自然淘汰という歴史上のシステムの破壊が、犯罪を生んでいるのだ。
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