【感想】ユダヤ商法

【感想】ユダヤ商法

2021/4/6

『金』と『お金』との違い

藤田田さんは、お金のことを『金』という。湯浅は、『お金』という。

お金を絶対神として、お金を崇めるという、宗教配下にいるから、『お金』という。お金を崇めているから、敬語になる。『お金』という。

それはしょうがない。この世界は、資本主義社会なのだ。そして、お金があれば、ほとんどの欲求は満たされる。可愛く見られたいという欲求も、見栄も、豪華な食事も、立派な住まいも、手に入る。若くて可愛い女性も、お金の力に抗えない。

一方で、藤田田さんは、金という。それは、お金に支配されていない証左である。お金を自分の支配下に、自分の管理下に、置いている。お金をツールとして扱っている。だから、お金と言わない、金という。

『お金』を、『金』というのは、経済的自由を達成した後だろう。

一生、お金の呪縛から逃れられはしないが、お金を、自分の支配下に置きたい。上下関係を逆転させたい。

お金のことじゃなくて、お金以外のことで、何かを決めたい。全ての商品は、価格が付いている。だから、選択が、価格によって、左右される。

価格を気にしないで、選択する自由を得たい。

本と対話

本を、読むことによって、知識が得られる。新たな知識を得るために、本を読む。知的欲求を満たすために、本を読む。

本の役割は、知的欲求を、満たすことだけではない。

本は、著者の意見を、読むことである。

そこで、思考停止して、その意見を、鵜呑みにしてはいけない。

本とは、著者との対話だ。

一方的に、著者の意見を聞くだけでは、対話にならない。

「自分なら、どう考えるのか?」と思考する。
「なぜ、著者は、この意見なのか?」を思考する。これが対話である。

「なぜ、藤田田さんは、成功したのか?」エピソードの行間に存在する筆者の意識に迫る。

敗戦後、GHQの通訳のバイトは、当時の大学生のバイトの何十倍の価格であった。それは、通訳という職業の需要と供給のバランスもあった。だけど、そこには、差別があった。敗戦国、黄色人種としての差別も、その高価格なバイト代に含まれていたのだ。

そんな差別を受ける中で、同じように、差別を受けている人を、目にする。それが、ジューと呼ばれて、差別されていたユダヤ人である。その差別と、金儲けを切り離して、感情と、経済を切り離して、儲ける、その合理的なユダヤ人の姿に、感銘を受けたに違いない。

そこで、藤田田さんが、学んだのは、「感情と、金儲けを、切り離す」という思考であったんだろう。そんなことは、どんなビジネス書にも、書いてない。

何ならば、「好きなことを仕事にしよう」といった、感情全開のビジネス書が、現代のベストセラーである。

感情を殺すのではない、感情はあっていい。ただ、「感情をビジネスに持ち込むな」というだけだ。あいつのことは、嫌いでもいい。だけど、「嫌いだから、ビジネスをしない」という思考は、捨てなければならない。

それが、ユダヤ商法の、金儲けの本質の、一つであろう。

合理的な行動

湯浅は、コミュ力が低い。誰とでも、上手にコミュニケーションが取れない。初対面なんかドギマギしてしまう。

コミュ力が低いのは、他人に興味がないからだ。自分以外の他人に、興味がないから、他人の顔を伺うことができない。そして、自分が、全てだと思っている。自分の意見を、オブラートに包まずに、相手に投げる。

多様な価値観に触れて、少しは、その思考は改善されてきたが、人間の本質は、劇的には、変わらない。

他人に興味がないから、他人の顔を伺うことができない。他人の痛みが理解できない。他人に共感できない。

今から、コミュ力を、高めようと思っても、できないことはないだろうが、大変な苦労を、伴う。自分のネガティブな要素を、改善するより、自分のポジティブな要素を、伸ばす方が、精神的にも、楽だ。

コミュ力の必要な仕事は、誰かに任せればいい。

大事なことは、感情的で、直情的に行動してしまう癖を、改めなければならない。

感情と、お金儲けを、切り離して思考する訓練をしなければならない。ユダヤの商法の根底には、合理性である。

行動経済学で示されるように、人は、合理的に行動できないのだ。経済学で示されるような合理的な人なんて、いないのだ。」と考えていた。だけど、合理的に行動できる民族がいた。ユダヤ人である。

人は感情に流されてしまうから、合理的に行動できない。感情を切り離して、合理的に行動することが、即ち、成功への道である。

それは、ノーベル賞を受賞したユダヤ人が全体の20%であることが証左だ。ユダヤ人は、世界人口の0.2%である。期待値の100倍のノーベル賞受賞者数である。

感情を抑えて、合理的に行動する。金儲けに、余計な思想は、不要だ。金儲けがしたければ、金儲けのことだけ考える。それが金儲けへの、成功への道だ。

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