知識不足が未来の不安を招く
2021/6/7
不安を可視化
そして、日本人は、遺伝的に、不安になる人が多い。
進化心理学的には、そのような個体だからこそ、生存してきたとしている。
不安は、遺伝なのだ。
だから、「しょうがないな」と思って、付き合っていくしかない。
不安とは、安心できないことである。
未来である。
未来に対して安心できない状態である。
人はいつも何かを考えている。
未来を考えている。
- 未来をシュミレーションしている。
- 未来をシュミレーションして、不安になっている。
- 未来をシュミレーションして不安になる個体だからこそ、生き延びてこれた。
しかし、今は、そんな進化を遂げてきた時代とは、狩猟採集の時代とは、異なる。
未来をシュミレーションして不安になるほど、死は身近にない。未来をシュミレーションして不安にならないと、明日、死ぬかもしれない時代ではない。相当低い確率で、宝くじにでも当たるくらいの確率で、不慮の事故にでも遭わないと、明日、死ぬことはない。
だから、本来ならば、不安になる必要はなくなったのだ。でも、本能で、不安になってしまう。不安とは、そういうモノだと思って付き合っていくしかない。
未来のことをシュミレーションして、不安になっても、そのほとんどは、実際には起こらない。誰もが経験済みの事実である。
だから、「その不安のほとんどは、意味がない」ということになる。意味がないことを考えて不安になるというのが、本能として備わっているということだ。
不安を可視化して、不安は、本能だとあきらめて、できるだけ、不安な要素を排除して、生きていくしかない。
未来という概念
現代文明に接していないアフリカ民族の中には、未来という概念が存在しない人達がいるという。
最初、この事実に触れた時、理解するまでに、時間がかかった。
- 未来と概念がないだと?
- どういうことだ?
- どんな世界だ?
現在しかない。
それって、最高に幸福なんじゃないか?
一方で、そんなアフリカ民族では、共同体の一員としての役割を果たす義務がある。共同体から外れたら生きていけない。
どちらが、幸福なのかは、人それぞれだ。
知識による可視化
知識は、あらゆるモノゴトを可視化する。可視化することによって、理解できる。
理解できない、わからないから、困ったり、不安になったりするのだ。
お金について、不安で、わからないから、お金の知識をつける。仕事、時間、人生、死、健康、いろんなことの知識を付ける。
今は、そうやって、知識を付けて、可視化して、例えば塗り絵のように一つ一つの世界が彩られていく、そんな最中が心地よい。
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