【リバタリアニズム】①リバタリアニズム = 自由原理主義

リバタリアニズム

リバタリアニズム = 自由原理主義

2020/10/3

リバタリアン

 リバタリアン = 自由原理主義者

<リバタリアンの思想>
『国家が格差社会を生んでいて、市場原理主義こそが、人々に自由と幸福をもたらす。』
『すべての不幸は、国家によって引き起こされていて、人類の幸福とは、国家の存在しない世界である。』

リバタリアンの具体的な主張は、『ドラッグや売春の全面自由化』である。ドラッグや売春は、経済的には問題ない(需要と供給があり、両者が納得の上で取引しているのだから)。ただ、経済的に正しいことが、政治的に正しいとは限らないから、ドラッグや売春の全面自由化されない。

2つの自由主義

自由主義は2種類ある。

  • 国家の機能を縮小し、市場原理によって運営する社会を目指す
    リバタリアニズム = 自由原理主義
    リバタリアン = 自由原理主義者
  • 政治による福祉と人権を重視し、平等な社会を目指す
    リベラリズム = 進歩的自由主義
    リベラリスト = 進歩的自由主義者

自由主義は、” 現代社会が、自由に、至高の価値をおいている “ことを示唆している。

自由に暮らせるのは、素晴らしいことには違いないのだが、自由の解釈によって、自由という名の二つの政治思想が、自由主義を巡って対立している。

自由主義と保守主義

自由原理主義:人は自由に生きるのが素晴らしい。

進歩的自由主義:人は自由に生きるのが素晴らしい、しかし、平等も大事である。

保守主義:人は自由に生きるのが素晴らしい、しかし、伝統も大事である。

功利主義と原理主義

功利主義も原理主義も、人間が生きていくのには、ルールが必要だと説いている。

  • 功利主義:ルールは後から考えればいい。
  • 原理主義:ルールは初めから存在している。

功利主義者は、「何が本当に正しいかなんてわからない」と考える。でも、人間が生きていくためには、何が正しくて何が間違っているかのルールが必要である。いろいろやってみて、うまくいったものをルールと定める。
経済学は、正しさを効果で判断できるから、功利主義と相性がいい。正しい経済政策とは、社会に最も大きな効果をもたらす政策である。

原理主義者は、「なんらかの価値の源泉(ルール)があらかじめ存在する」と考える。

  • リバタリアン:価値の源泉は、自然権(人が生まれながらにして持っているとされる自由の権利)
  • リベラリスト:価値の源泉は、自由がある平等な人権

リバタリアニズム社会のルール

自由が、至高価値の社会であっても、社会生活においては、人は自由に生きられるわけではない。自分以外のすべての人も、自由に生きる権利を持っているからだ。

社会生活には、ルールが必要であり、すべての人が幸福になれるルールが、よいルールである。経済学者アダムスミスが、自由原理主義における社会のルールを定義した。

  • 自己所有権/私有財産権:自己所有と私有財産の権利は不可侵である。
  • 暴力の禁止:正当な所有者の合意を得ずに財産を取得することはできない。
  • 交換と選後のルール:正当な所有者との合意によって取得した財産は正当な私有財産である。

リバタリアン的思考

人が自由に生きればすべての人が幸福になる。
すべての人を幸福にする行為は道徳的である。
よって、自由に生きることは道徳的である。
人生ってなんて簡単なんだろう。
ではなぜ、この理想社会が実現しないのか?

国家によって、市場の機能を制限する多くのルールが課せられている。だから、国家を縮小すべきだ(最小国)とか、国家が不要だ(無政府資本主義)とかの主張が生まれる。

リバタリアニズム主張

誰の権利も侵害していない者に対する権利の侵害は正当化できない。
※権利の侵害とは、殺人やレイプ、強盗や誘拐などのような暴力の行使である。

リバタリアニズムは平和主義ではない。
正当防衛はもちろんのこと、暴力に対する報復を暴力を持って行うことを禁じていない。

暴力を振るってない人に暴力を振るうことや、暴力を振るってない人の財産を暴力で奪うことを禁止する。

【リバタリアニズムにおける税金】
税金の拒否は、暴力の行使で権利の侵害をしているわけではないから、容認されるべきである。しかし、民は、強制的に税金を徴収され、税金を断る自由を持っていない。税金は、民に対する国家による暴力的な権利の侵害である。国家が、暴力で権利を侵害していない人々を懲罰するのは、不当である。

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