【無知の知】図書館の本と書店の本は何が違うのか?

湯浅

図書館の本と書店の本は何が違うのか?

2020/10/11

図書館最強説

最近読む本は、すべて、図書館で、本を借りている。図書館の利用料は、無料だ、とても素晴らしい。図書館を利用しない手はない。

むかし、十代の頃、図書館で、思ったことがあった。こうやって、図書館のような、本の森の中で、ずっと、本を読んで暮らせたら、幸せだろうなと。

図書館のような本だらけの世界に暮らしているわけではないけど、毎日、本を読んで、暮らしている。

過去の俺に伝えたい。お前が想像した幸せ叶えたぞ。その結果は、無知の知 だぞと。

図書館は、本を借りる場所である。借りたものは返さなければならない。実は、これが非常に素晴らしいシステムである。

本をアマゾンで買う

例えば、ニュースで見て、この本良いなと思って、アマゾンで本を注文する。まずは、注文したことに満足する。人は、本を買うという行為自体で、満足感を得る。

注文した本が届く。本を所有したことに満足する。いつでも、読めるという状況に満足する。読んでもないのに、その知識を手に入れたかのような満足感を味わう。

これだけ、脳に満足を与えたら、その本の役割は、十分に果たしている。
その本は、本棚に積まれる。
読まれることはない。

本を本屋で買う

例えば、仕事の合間、ちょっと時間が空いた時に、本屋に寄ると、仕事に役立ちそうな本を見つけて、買う。買ったことに満足する。

仕事の合間だったので、次の仕事に行く。
そしたら、その仕事が、打合せが、” うまくいかなかった ” or ” うまくいった ”

呑みに行く。

  • 次の日の朝、こんな本買ったなー、もしくは袋のまま、本棚に積まれる。
    読まれることはない。

呑みに行かずに家に帰る。

  • 仕事がうまくいったなー
    →仕事のことは今日はいいか
    →本は読まない。
  • 仕事がうまくいかなかったなー
    →仕事のことは忘れたい
    →本は読まない。

仕事の合間に買った、仕事に関する本は、仕事を想起させるので、仕事以外のリラックスしている時間に本を読みたくならない。本を所有しているということは、その本はいつでも読めるということである。
いつでも読める本は読まない。

本を図書館で借りる

本は返済期限がある。

  • この本は、自分が所有しているのではないから、返却しなければならない。
    →所有の満足感がない。
  • この本は、返さなければならないので、返す前に本を読む必要がある。
    →所有してないことによる返却の焦燥

本を読まなかったとしたら、借りた意味がない。

人は、自分の行動に、一貫性を持たせたいという性質がある。借りた本を、読まずに帰すのは、意味がないので、読まなければならない。

自分が持っている時間の中で、例えば、電車移動中、就寝前、休日の午後、本を読む時間を自ずと作る。しかも、返却期限があるので、それまでに、読み終わる必要がある。途中で終わるのは、消化不良になってしまう。

なんとか2週間で、本を読み終わって、返却できた。

所有しないからこそ、その価値を最大限に発揮できるのが、図書館の本である。
図書館の本は、書店で売っている本より、価値がある。それは、期限があるからだ。

人は、期限を守りたい生き物だ、特に、日本人はルールを守りたい生き物である。だから、本の本来の価値である、本は読まれてこそ価値があるという本質に辿り着く。

図書館の弱点

本を借りて、読んだ後、返さなきゃというストレスがある。

本を借りるときは、ポジティブな要素だから、ワクワクするから人は行動しやすい。
本を返すときは、ネガティブな要素だから、めんどくさいから人は行動しずらい。

でも、読んだ本は返さなきゃいけない。当然、期限もある。だから、毎日、見えるところに置いてある。そして、毎日、その本を見るたびに、返さなきゃいけないという小さなストレスが生まれる。

だから、” 本来は、期限前に、何かのついでに返却すればいい本 ” が、” 早く返さなきゃという心理にする本 ” になってしまう。

これが、図書館の唯一の弱点である。

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