資本主義における市場の原理

資本主義

資本主義における市場の原理

2020/10/9

モノ・サービスの市場において、需要と供給のバランスによって、モノ・サービスの価格は、一定額に収束していく。それが、資本主義における市場の原理である。

消費者視点の分析

例えば、
市場価格の平均に対して、不当に、低い価格の場合は、モノの質が悪かったり、モノが壊れたりする。サービスの質が悪かったりする。
市場価格の平均に対して、異常に、高い価格の場合は、モノの質がよかったり、モノが長持ちしたりする。サービスの質がよかったりする。

低品質のモノが欲しいという人がいないことを前提とすると
『高品質、低価格のモノが欲しい人』と
『高品質、高価格のモノが欲しい人』が、世の中には、存在する。

『高品質、低価格のモノが欲しい人』がすべてではない。
モノには、必ず、幅がある。
1,000円での高品質は、2,000円の価値があるかもしれないが、一般的に、5,000円の品質は、5,000円の価値がある。市場の原理から言って、1,000円での高品質は、5,000円の価値には届かないような仕組みになっている。
だから、『高品質、高価格のモノ』が欲しい人が存在する。

ブランド品などは典型である、高品質で、高価格であることに価値がある。原価は関係なく、もはや、高価格であることに、意味がある。
近年のブランド品は、価格が独り歩きしているような面も否めないが、市場が評価しているのならば、それは正しい。

モノの価値は、市場が決める からだ。価値がないモノは、市場で淘汰されていく。市場こそがすべてだ。

『高品質、低価格のモノが欲しい人』は、大多数である。いわゆる低価格で分かり易いコスパがいいモノ・サービスを求める。しかし、需要が大きくなれば、必然的に価格は上昇するし、サービスは争奪戦になる。

『高品質、高価格のモノが欲しい人』は、少数である。安定して長く利用できるような、安心や時間を求めている。目先のコスパではなく、長期的なコスパを見ているので、需要に大きな上下はない。

生産視点の分析

逆に、生産者の視点、モノ・サービスを売却する側の視点から、市場を分析する。

  • 低品質、低価格のモノ・サービス
  • 低品質、高価格のモノ・サービス
  • 高品質、低価格のモノ・サービス
  • 高品質、高価格のモノ・サービス

低品質、高価格のモノ・サービスにはニーズはない。
低品質、低価格のモノ・サービスにはニーズがあるかもしれないが、生産者からすると、市場が小さすぎる。

生産者の目は、高品質、低価格のモノ・サービスや高品質、高価格のモノ・サービスというニーズがある市場に向かう。

商品による消費者分別

例えば、価値と価格に差がある商品について、分析する。価値と価格に差がある商品とは、日本の食事である。日本の食事は世界と比較して、不当に安い。特に、寿司やラーメンや焼肉は、世界では、日本の数倍の価格である

その商品の本来の価値に気付いていなくて、不当に安く売ってしまっている商品に対して、適正な価格を付けて売ることは、本来、正しいことである。しかし、その一方で、本来の価値に気付いていない人が、市場においては大多数であるから、市場の大多数から非難されることとなるだろう。非難している人は、高品質で、低価格を求める人々である。

それでも、本来の価値に、適正な価格を付けて売っている商品は、ボッタクリでも、何でもないから、そこには、価値を理解する人も現れる。価値を理解している人は、高品質で、高価格を求める人々である。高価格の商品にある価値を認めれば、高価格でも購入する。

このように、消費者は、2種類に分けられる。

生産者の方向性

だから、生産者は、高品質で、低価格な商品を作るのではなく、その市場を求める人々ではなく、高品質で、高価格な商品を作るという選択をすることもできる。一方で、高品質で高価格な商品の生産によって、生産者は、ターゲットを狭めてしまうことにつながる。

しかし、不当に安い価格を適正な価格にするという新しいイノベーションが起こったときに、それを非難する人は、高品質で低価格を求める層である。言葉を変えて言うならば、金は出さないけど、口は出す人々であり、良客として扱い辛く、そもそも、ターゲットでない。

一方で、新しいイノベーションを、受け入れる人々は、高品質で高価格を受け入れる層である。言葉を変えて言うならば、金は出すが、口を出す人々であり、金払いがいいのは優良顧客として扱う価値がある。

高価格にすることによって、客を狭めてしまうことになっても、それは逆の見方をすれば、優良顧客を選別しているという捉え方もできる。

生産者は、マスを狙った高品質で、低価格な商品よりも、優良顧客を狙った高品質、高価格な商品の方が、今後の所得格差社会においては有用な手立てかもしれない。

コメント

タイトルとURLをコピーしました