【進化心理学】進化論から見る男女の愛のカタチ

進化心理学

【進化心理学】進化論から見る男女の愛のカタチ

2020/9/8

男女の進化論と愛のカタチ

セックスの価値は、リンゴ一個

社会性の高い類人猿は、人間と同じように「相手からなにかを与えられたら同じ価値のものを贈り返す(返報性の原理)」という行動をとる。

逆に、返報性の原理というのは、ホモ・サピエンスになる前から持っている本能である。

チンパンジーは、食べ物を分けてもらったときは返礼として、相手に毛づくろいを行う。
ボノボは生殖を目的としないセックスを行う。ボノボのメスは、ちょっとした好意(たとえばリンゴ一個)と引き換えに気軽にセックスをする。
チンパンジーや、ボノボにとっては、毛づくろいもセックスも、貸し借りの清算である。

カニバリズム(共食い)

チンパンジーの群れが、他の群れを襲うと、若いメス以外は、全員、幼い子どもも殺して食べる。
赤ちゃんがいるメスからは、赤ちゃんを奪い、殺して食べてしまうのは、授乳中のメスには生理がないからである。
赤ちゃんを殺すことで強制的に授乳を止めさせると、メスは再び、生殖可能になる。

“子孫を残す行動である”進化を最適化すると、このカニバリズムは合理的である。

人も同じである。
人のオスにもチンパンジーと同じ”進化に合理的なメカニズム”が組み込まれており、伝統的社会での食人の習慣が残っている証拠もある。

男女の進化論

進化論をベースに、男女の体と心についての違いを、明らかにしてく。

進化心理学では、”身体的な特徴”と”人間の心理”が進化の過程の中で作られたと考える。

進化論的には、異性とセックスをして子孫を残すために作られた感情が”愛”である。

例えば、”愛”のない人間が生まれたとしても、異性とセックスできなければ子どもが生まれないのだから、その遺伝子は後の世代には伝わらず、淘汰されてしまうので、人間には”愛”がある。

近年では、”愛”のカタチも多様化しているので、一概には言えない部分もある。
しかし、ここでは、進化についての議論なので、異性愛を前提として、話しを進める。

男性と女性では、生殖機能の違いによって、”愛”のカタチが異なっている。

男性の愛のカタチ
男性は、機能としては、精子の放出にほとんどコストがかからないから、より多くの子孫を残そうと思えばできるだけ多くの女性とセックスすればいい。

実際に、多くの女性とセックスするためには、多くの金銭的コストがかかってしまうが、機能的コストはないに等しい。

進化の最適戦略=乱交

一度に複数の女性とセックスすると意味ではなく、不特定多数の女性とセックスするという意味での乱交である。
どちらの意味の乱交にしても、多くの男性にとっては、最適と言うか、最高なんだが。

女性の愛のカタチ
女性は、受精から出産までに10カ月以上かかり、無事に子どもが生まれたとしてもさらに1年程度の授乳が必要になる。

男性の精子の放出コストと比較して、多大なコストである。

進化の最適戦略=セックスの相手を慎重に選び、子育ての間も含めて長期的な関係を作る。

自分が育児をしている間に安定的に稼いできて、しかも、育児にも協力的なイクメンをゲットできたかが、重要な要素である。また、それが、自分の見る目を正当化するものであるので、女性の一番のマウンティングとして、乱用される。

男性は、セックスすればするほど子孫を残す可能性が大きくなるのだから、その欲望に限界はない。

女性は生涯に限られた子どもしか産めないのだから、セックスを”貴重品”としてできるだけ有効に使おうとし、”長期志向”で男性の乱交の欲望を抑制する。

女性が、セックスに価値を置こうとするのは、進化の最適戦略だからである。
女性が、特に、風俗嬢を、毛嫌いするのは、本来は換金できないはずのセックスの価値を、換金できるようにして、その価値を下げているからである。
ボノボのセックスの価値観(リンゴ1個)と対照的であるが、今後、女性のセックスの価値は逓減していく。
生き方に多様な選択肢があり、エンタメも細分化され、スマホで気軽に無料で女性の裸を鑑賞できる時代である。
風俗で、リスクに見合うリターンが得られるのかと考えた時に、その需要は、縮小していく未来しか見えない。
食べログの高い点数のところしか、そもそも、客が来ないし、流行っていかないという現実と同じだ。人気があるところにしか人は集まらない。

まとめ

進化における最適戦略が、全く異なる男女は、利害関係が一致することはない。
男女は相容れない関係である。
それでも、進化してきたのは、最適戦略だけでない、人と人とのコミュニケーションで、男女がお互いに尊重し合って、様々な苦難を乗り越えた結果であろう。

一夫多妻と処女信仰

一夫多妻

リーダーはあくまでも狩猟者の一人で、王侯貴族のような特権は認められていなかった。
これは狩猟採集民が「文化的に遅れていた」からではなく、彼らの社会にそうした余剰人員を養うだけの生産力がなかったからだ。

家族は、基本的に、一夫一妻制だが、複数の女性と子どもたちを養うだけの財力があるのなら、一夫多妻も認められた歴史がある。
歴史上の”大奥”に見られるように、制約がなくなれば、家族は、一夫多妻になる。
歴史上においても、一夫一妻制が、多いのは、財力がないからに他ならない。

進化論と、歴史を照らし合わせても、一夫多妻は、非常に合理的な制度ある。

進化論における女性の最適戦略に反するので、現代社会では、受け入れられない。
しかし、今後、貧富の差が拡大してく社会においては、その一夫一妻制も変更せざるを得ないのではないか?
富める者が、たくさんの女性をを扶養し、子を養うことでしか、この先の将来は見えないのではないか?

処女信仰

男性たちが集団で狩りをし、女性たちは子どもを育てながら、果実や穀類を採集する古代の狩猟生活には弊害があった。
それは、男性たちの中に浮気の欲望(隙があれば他の男性の妻とセックスしたい)と、
その反動としての妻への強い猜疑心(他の男性とセックスしているかもしれない)を生み出した。
自分が狩りをしている間に、妻が別の男性と性交し、その子どもを育てる羽目になることほど甚大な損害はない。

一説によると、一夫一妻制である鳥も、20%は、夫の子どもではないというデータもある。

女性にとっては、(父親が誰であれ)自分のから生まれたのが自分の子どもであることは、100%確実だ。
一方、男性にとっては、相手が処女である場合を除けば子どもの父親が自分であることの確証はない。

今でも、世界の各地に残る処女崇拝は、こういった人間の疑心暗鬼によって、もたらせれものである。

また、一説によると、人間でも、自分の子どもではない子を育ててる人は、10%とも、それ以上とも言われる。

全体まとめ

「信じる者は救われる」っていう世界最大の宗教もあるくらいだから、信じたほうが幸せなのかもしれない。それで、救われるのなら。

歴史上最大の土地面積を制圧した、史上最強のチンギスハーンは、長男が、自分の子どもだと、信じられなかった。だから、長男に王位を継承できなかったという事実もある。

歴史が教えてくれる。
人は、不合理だと。
人は、信用できないと。
自分だけが、正直だと。
【参考】
(日本人)

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