メニューを決めているのは自分ではなく、メニューは決めさせられている

行動経済学

メニューを決めているのは自分ではなく、メニューは決めさせられている

202/12/8

ラーメン屋のメニューの注文と、予想通りに不合理

ラーメン屋で、ラーメンを食べるとき、大盛り派もいれば、普通盛りとライス派もいる。

湯浅は大盛り派だ。ラーメンに、ライスって、ラーメンは、おかずじゃない派だ。でも、大盛りではなくて、普通盛りとライスを頼むという不合理が起きることがある。

<その店のメニュー>

ラーメン大盛り800円
ランチセット800円
ラーメン普通盛り、ライス、チャーシュー、高菜

ライスだけなら、当然、ラーメン大盛りである。

チャーシューや高菜といったライスのおかずが付いてくることで、一品として成立する。ラーメンがおかずではなく、独立する。

おかずとライスで一品、ラーメンで一品である。

それだけでは、ラーメン大盛りを注文する。

ここで、
『ランチセットは、夜には50円増しです』という文言が、ランチセットの隣に書いてある。

コレは、昼は、ランチセットがお得であることを示している。

アンカーが落とされた。

お得なのである。
お得という言葉ほど、人を魅了する言葉はない。
お得に人は弱い。
セールや割引に人は弱い。

もう、逃げられない。

ラーメン屋で、ライスを頼まない湯浅も、これだけの条件が揃えば、ランチセットを頼む以外の選択肢を取れない。

これが、例えば、夜なら、間違いなくラーメン大盛り一択であることからも、理解できる。

人はこうして、無意識のうちに、企業やお店の戦略によって、自分で、メニューを決めているようで、自分で、決めていないのである。

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