本質ではなく、価値の認識
2021/6/22

概念の一般化
- 時間という概念は、数値化されている。
- お金という概念も、数値化されている。
お金という概念は、数値化されているだけでなく、物質化されている。
貨幣として、形を為している。そうすることで、誰にでもわかるように、一般化している。
【一般化していくこと】
- 名前を付ける。
- 定義する。
- 数値化する。
- 物質化する。
一般化①
- 名前:元気
- 定義:体の不調がなく、人の気分がいい状態
- 数値:ない
- 物質:ない
一般化②
- 名前:睡眠
- 定義:生物の体が休まっていて、意識がない状態
- 数値:睡眠時間が7時間・(他にも脳波が〜、)
- 物質:ない
一般化③
- 名前:ラーメン
- 定義:スープの中に麺が入っている・(他にもしょっぱい食べ物で〜、)
- 数値:お店で800円くらい・(他にもカロリーが〜、)
- 物質:ラーメンという食べ物として、存在する。
通貨の歴史
- 食糧を、管理するために数字が生まれた。
- 数字の管理を簡単にするために、通貨が生まれた。
【通貨】
・数が少ない貴重なモノ (ゴールド)
・みんなが必要なモノ (稲)
・みんなが欲しがるモノ (刑務所のタバコ) - 世界共通として、ゴールドが貴重だから、ゴールドに価値が生まれた。
- 通貨は、ゴールドと交換できたから、価値があった。
- 通貨は、世界で流通し、一般化された。
通貨とゴールド(金)を交換できる金本位制度が崩壊した時に、本来であれば、通貨は価値を失い、紙切れになるはずだった。
しかし、国家がその価値を保障することによって、紙切れは、価値を持続した。
価値の本質
通貨の一般化までの過程は、論理的である。
しかし、金本位制度の崩壊とともに、通貨は崩壊しなかった。そして、通貨は幻想に昇華した。紙幣は、紙切れであるが、社会が価値があると認めことによって、価値を保つ。
黒真珠は、希少だが価値はなかったが、ニューヨークのショーウィンドウに飾り、高い値段を付けることで、セレブの間で人気となり、価値があるモノとして認識されるようになった。
今では、最高級のネタであるマグロのトロは、昔は、捨てられていた。昔は、脂っぽいものは好まれなかったので、マグロは赤身だけを使い、トロは捨てていた。しかし、不漁で赤身がない時に止むを得ず、トロを出すこともあった。一方で、一部のお客がそのトロを気に入り、リピートするようになった。そこから、だんだんと、トロが価値を持つようになり、現在の最高級ネタとなった。
岡本太郎は、それまでは価値がないモノだと思われていた縄文式土器の価値を社会に認めさせた。

エジソンは、電球ではなく、朝食(breakfast断食を壊す)を発明した。朝から食事を摂るという価値を社会に認めさせた。

ヒカキンをはじめとするYouTuberは、YouTubeが、遊びではなく、仕事であることを日本社会に認めさせた。
e-Sportsのプロゲーマーは、ゲームが遊びではなく、仕事であることを社会に認めさせた。
自分の価値
自分がやっていること
自分が好きなこと
- 社会が価値があると気付いた。
- 社会が価値を認めた。
社会的価値
- 社会的価値は、お金を生む、お金を生むということは、仕事になる。
- 社会的価値は、仕事になる、仕事になるということは、お金を生む。
お金や仕事は、そのどちらかが先にあるのではなく、それらは相互作用で干渉しあっているに過ぎない。
社会が価値を認めることで、モノゴトが、一般化される。名前が与えられる。定義付けされる。数値化される。物質化されることもある、お金のように。
社会形成
本質的に価値がないモノに、価値を見出した先行者によって、社会は形作られていく。
宗教に興味がない日本人からしたら、宗教でできている世界社会は、とても、奇異に映る。神を信仰した人々によって作られた社会だから、その社会の根底には、神の教えが根付いている。
- お金も、神も、概念だから、本質的な価値はない。
価値がない幻想が、社会を形作り、それは、もはや、社会を支配し、社会の本質となっている。
お金という幻想が、社会を支配しているのが、資本主義社会である。
幻想を求めて、命という時間を投資して、お金に変換しているのが、人間である。
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