【本要約】脳をやる気にさせるたった1つの習慣
2021/8/15
脳は怠け者である
人間の脳は、私たちが思っている以上に怠惰で「楽をしよう、楽をしよう」とする生き物である。刺激も与えず、のんびりとした日々を送っていては、これ幸いとばかりに、脳は惰眠を貪って、怠惰な毎日を謳歌する。
人の夢や目的を実現させるためには、肉体的ハードワークや長時間の勉強だけでは足りない。怠け者の脳をやる気にさせることが必要になる。
自分の夢や目的といった願望を書いたとき、人は、実際にそれを達成しているところを想像する。願望が達成していなくても、脳の報酬物質であるドーパミンが放出されて、人間は快楽を得ることができる。
なぜ脳はやる気になれないのか
歳を取ると、どうしても不確実なことを嫌って、「もうこの位でいいや」と現状意識に流されてしまいがちだ。
・コンプレックスを抱えている
・単調さが続く
・強制や命令を受ける
人間の脳は、外部からの強制に対して拒絶反応を示す。脳は遊びを求めている。遊びの中で自由に生まれる思考は豊かなものになる。
勉強や仕事に直結する保証がなくても、自分が「心から楽しい」と思ったことは、ハマってみることも必要だ。どんなジャンルでも、私たちは、遊びの領域にまで、その技術を高めることができる。自分の専門分野で遊べる段階までくれば、成功である。
遊びがワクワクとした精神の高揚をもたらしてくれる。
完全に集中して、最大の力を発揮しながらも、リラックスしている状態をフロー状態という。フロー状態の例は、遊びに熱中している子どもである。
ビジネスにおける成功の法則は、遊びとして人々が楽しめるかどうかである。
脳は記録されたがっている
どんなスポーツにも、制約 ( 時間制限とルール )、そして記録 ( スコア ) が、必要不可欠である。勉強や仕事の効率を上げるためにも、制約と記録の2つは絶対に欠かせない。
脳はある程度の制約がないと自由に楽しむことができない。制約は、強制や命令とは異なる。すべてが自由だとかえっておもしろくない。決められた制約 ( 時間とルール ) の中で自分なりに結果を出していくことに、工夫とおもしろみがある。
記録するから、自分の実力を客観的に捉えることができる。記録することは「メタ認知」を働かせることに他ならない。
自分をあたかも外から観察しているかのように認識する能力
なぜ書くだけで願いが叶うのか
確実性と不確実性が入り混ざっている状態のことで、どのように変化するか分からない性質
人間の脳は、確実なモノと、不確実性なモノの割合を1対1くらいに保ち、バランスを取ろうとする。そのバランスが取れた状態が脳にとって1番楽しいことである。
脳の自然な状態というのは柔らかい、その中で唯一固いモノとして「記憶」がある。しかし、その記憶さえ曖昧で時間が経つと失われる。
脳の中に確実なモノを持つには、脳の外に固定点を持つことだ。固定点とは、脳以外に記憶を留めることである。文字を書いて記録しておくこと。確実性が増えることで、不確実性も積み増すことができるようになり、偶有性の総量を増加させる。
書くことは自分が抱えている無意識と対峙する、唯一のコミュニケーション方法である。
→書かないと願いも叶わない
→書かないと自分の願いもわからない
夢を実現する脳の仕組み
脳の本来の状態としては、過去や未来という時間の感覚はなく、現在しかない。「資産10億円達成」という未来を表す言葉でも、脳は現在のこととして認識してしまう。
脳から、ドーパミンが放出されて、脳がやる気を出す。やる気を出した脳は実現のためのアクションを次々と思いつき、それをひとつひとつこなしていくことで、ドーパミンが放出されて、いつの間にか願望が実現している。
願望を書いてそれを何度も見ることで、記憶が強化され、その記憶が脳の潜在能力に働きかけ願望を叶える力を引き出してくれる。
願望は行動しなければ叶うことはない。その第一歩が、無意識レベルの願望を書き出して意識化することだ。
言葉を書くときは、言葉を生き物として捉え、自分が生きているように、言葉も生きていることを認識する。
自分が普段どんな言葉を使っていきているかで、人生は変わってくる。言葉にはそれだけの力がある。そして、力のある言葉からは利子が生じる。
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