新しい時代の息吹

社会

新しい時代の息吹

2022/1/23

水面にインクを垂らしても拡散してしまって、色が付かないかもしれない。自分が社会に起こす変化なんて、そんものかもしれない。だけど、それを繰り返しているうちに、ほんの少しだけ、世界の景色は、変化していくはずだ。ほんのりと薄く色づいた社会は、誰も気づかないくらいだけど、ほんの少しだけ、空気が違うはずだ。

私たちは、日々、情報を得て、過ごしている。情報を得ないで過ごすことはできない。何もしない日でも、何かしら情報を得てしまう、テレビから、スマホから、本から、情報に触れずに一日を過ごすことはできない。

私たちは、情報を得て、何かを決めて、何かしらの行動をしている。すべての行動には、何かしらの理由がある、それが意識的にしろ、無意識にしろ。その理由の元となるのは、情報である。

私たちは、情報を食べて行動している動物である。
① 世界は、インターネットの世界は、スマホの世界は、情報でできている。
② 情報を制した者が世界を制しているのが、現代社会だ。
③ 問題への回答をGoogleが、本をAmazonが、つながりをFacebookが、そして、スマホ本体をAppleが。

私たちは、YouTubeから、Instagramから、Twitterから、 TikTokから、情報を得て、行動している。情報を得る先は、テレビ・新聞・本といったメディアから、変化した。

それらの権威は、旧世代のモノに過ぎない。情報を得る先、権威の移管が始まっている。政治家や学者よりも、自分が信奉するインフルエンサーやキュレーターの情報に影響を受ける。誰かよくわからない、おじさんよりも、普段いつも見て接している人たちの方が、身近な分、説得力はなかったとしても、共感力がある。

GAFAは、資本主義社会の王である。一国の王の座ではない。インターネットは、世界をひとつにした、国に閉じない、社会を生み出した。資本主義社会で、必要なのは、正義などではない、正しさではない。共感なのだ、この時代のこの状況で「 そうだよな、自分も一緒なんだ 」という想いを抱かせる情報や人物をプッシュして、裾の尾を広げていく。

それが、現代の資本主義の在り方であり、存在理由である。資本主義の正しさは、人を集めることによって、そこから収益が生まれる、つまり「どれだけ人を集められるか」に掛かっている。「 時代によって変化する正しさ 」という概念ではなく、「 マネーという名の正しさ 」が基軸である。マネーは数字だから、ブレない、将来に渡っても変化しない。

私たちは、資本主義の王に従い、資本主義の行き着く先へと、急かされている。しかし、その先に何があるのかは、誰にもわからない。一部の天才たちが、新しい世界を想像し、そして、創造している。それは、本当に世界を包む、新しい社会になるのだろうか?仮想現実が現実社会を超える世界、マトリックスが、メタバースへと移行していくのだろうか?

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