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社会

『「 いいひと 」戦略 』からの思考

2022/5/20

【本要約】いいひと戦略
いいひと戦略 = いっけん損に見える言動が、 実は長期的には利得になる。極端な話、腹の中は真っ黒でもけっこう。 最愛の人すら、いや自分さえ騙して「 いいひと 」 と思わせることが長期ベースではもっとも得になる。
貨幣経済社会は私たちの欲望によって拡張する。
「 いいひと 」戦略より


・資本主義社会は、人々の無限に湧く欲望が前提となっている。
・人々の欲望が向上していく限り、資本主義は成長していく。

現代は人々の欲望が無限に増殖していくことに対して、疑問が持たれる時代になってきている。

■「 人々の豊かさは臨界点に達したのではないのか?」という仮説の事例

  • 会社に所属する形式から、業務委託的な働き方へ移行
    → 会社ありきの仕事中心の生活から、自分で決められる自由度の高い生活へ
  • ミニマリストという脱資本主義的思想
    → モノをたくさん持っているのが素晴らしいから、モノがない持たない暮らしへ移行
  • 若者は、そもそも車を欲しがらないどころか、免許を持ってすらいない若者
    ステイタスシンボルとしての車の役割は終わっている。車は便利な移動手段でしかない。しかし、車の便利さよりも、公共の交通機関やタクシーの方が、コスパがいい。
  • 買うのではなく、借りた方が便利
    →「 所有 」から「 共有 」へと意識が変化し、シェアビジネスが台頭している。
    ※ レンタカー・カーシェア
  • モノは買って売ることが前提
    → 服や靴やバッグなどの持ち物が「 所有 」ではなく「 一時所有・レンタル 」という意識へと変化している。
    ※ メルカリをはじめとする、フリマ市場
  • 酒が飲めないのではなく、酒を飲まなくても楽しい。
    → 酒を飲んでガムシャラに働かなくても、お金をたくさん稼がなくても、豊かさはある。
  • iphoneは使えれば最新じゃなくてもいい
    → 物質の機能的限界ではなく、人間の利用機能的限界

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