江戸時代までは日本人はいなかった。

知識

「 おとなの教養 」からの思考

2022/3/11

江戸時代までは日本人はいなかった。

では、日本人は、いつどこで生まれ、どこから来たのか?

現代の私たちは、日本人という自覚を持っている。

江戸時代の人たちは?

日本人という自覚がなかったから、日本人ではなかった?

日本人は、ペリー来航で初めて外国人を認識したわけではない。
ザビエルは日本で宣教していた、鉄砲も外国由来である。
だから、ペリー以前にも、日本人は外国人と接する機会はあった。
そこで、きっと「 自分たちが日本人である 」ことを認識したに違いない。

私たちは、自分と異質な存在を目にして初めて、自分自身を自覚する。
・女がいるから男を、体の機能の違いを自覚する。
・子どもがいるから大人を、進化を自覚する。
・若者がいるから老人を、退化を自覚する。

私たちは、自分自身だけでは、自分のことがわからない。
他人を見て、自分のことを理解するのだ。

だから、外国人を見て「 自分たちのことを日本人である 」と認識したはずだ。
1549年の戦国時代にザビエルは来日している。
1853年の江戸時代にペリー来航している。

戦国時代には、自らを日本人として認識していた。
しかし、彼らは日本人ではなかったのだ。

私は「 自分を日本人だ 」と認識している。
そして、私は、日本人である。
でも、私は「 なぜ、自分が日本人なのか? 」なんて考えたことはない。

・日本に住んでいるから、日本人?
 日本に住んでる外国人もいる、彼らは日本人ではない。
・日本語を話せるから、日本人?
 日本語を話せる外国人もいる、彼らは日本人ではない。
・日本人に見えるから、日本人?
 日本人のように見える外国人もいる、彼らは日本人ではない。

住んでる場所や、使う言葉、見た目では、自らのアイデンティティになり得ない、私たちが日本人であると証明できない。

あなたは、日本人ですか?

はい!

なぜ、あなたは日本人と言えるのですか?

、、、

考えたことないことはわからない。

でも、私は、私は、絶対に日本人なのだ。

そもそも、日本人とは?

日本人の定義とは?

日本国籍を持っていることだ。

日本に住んでなくても、日本語を話せなくても、見た目が黄色でなく白や黒でも、日本国籍があれば、日本人なのだ。

1873年太政官布告
国籍の違う人同士が結婚した場合には「 女性が男性の国籍になる 」という規定が作られた。
それ以前は?
実は何も決まってなかった。国籍という考え方がなかった。
「 日本人と外国人が結婚したらどうなるのか?」という問いから、明治初期に初めて国籍という概念が生まれた。
日本人とは日本国籍を持った人のことである。

1873年に「 
日本人とは日本国籍を持った人 」という定義が生まれたので、1873年が日本人の誕生年である。

だから、江戸時代には日本人はいなかった。
日本人の定義がなかったからだ。
国籍という考え方がなかったからだ。

答えを聞けば「 なるほど 」と思う。

でも、イキナリ「 あなたは、なぜ日本人なのですか?」と聞かれても答えられなかった。

私は、日本人という自覚がある。
でも、そのアイデンティティですら、確たる説明もできずに生きてきた。

私たちは、子どもが「 大きくなったらアメリカ人になりたい 」という夢の実現方法を知った。
( 夢の良し悪しの捉え方は、人それぞれなので、その是非はおいておく。)
でも、無理でないことを、知った。
アメリカ国籍を取れば、アメリカ人になれる。
この文章を読むまで「 あなたはアメリカ人になれることを知らなかった 」はずだ。

教養とは、そういうことである。

江戸時代に日本人はいなかったし、私は、何人、どこの国の人にもなれるのだ。
【本要約】おとなの教養〜私たちはどこから来て、どこへ行くのか?
ウィルスは、 ・自分の分身をコピーする力はあっても、細胞膜を持っていないため、生き物とは定義できない。 ・生き物と物質の中間にある不思議な存在である。

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