カフェで売っている商品

湯浅

カフェで売っている商品

2021/4/15

カフェの商品とは?

近くの席の人が、買ったばかりの飲み物をこぼした。

店員が気付いて、タオルを持ってきたり、服の心配をしたり、床を拭いたりして、対応する。店員は仕事だから当たり前なのだが、それに申し訳なくおもう。

もう1人の店員が、代わりの新しい飲み物を持ってくる。さらに申し訳なくおもう。

カフェで売っている商品は、『飲み物』ではない。商品が飲み物であったなら、代わりの新しい飲み物を無料で渡すことはあり得ない。

カフェは、『空間』という商品を売っているのだ。気持ちよく、飲み物を飲んだり、会話したりする空間を売っているのだ。

自分のミスであれ、飲み物をこぼしたお客には、代わりの飲み物を提供しないと、その空間を売ったことにならない。

  • お客は申し訳なくおもう、財布が開く。
    特に、欲しいわけでもないけど、追加の注文をする。
  • お客は申し訳なくおもう、優しくしてもらった感謝がある。
    返報性の原理がはたらく、お客は、リピートする。

カフェでの作業と仕事

  • 作業 … ルール通りに決められたことをする
  • 仕事 … 人の役に立つことをする
店員がカフェに入ってきたお客にいう言葉
「いらっしゃっいませ」
「こんにちは」

「いらっしゃいませ」に返答する言葉は知らない、無知なのかもしれないが。
一方通行の言葉は、独り言と変わらない、つながらない。

「こんにちは」に返答する言葉は「こんにちは」である。
一言だけど、会話が生まれた、つながりができた。

店員が常連さんと交わす会話
「今日は雨ですねーでも午後から止むらしいですよー」
店員がカフェを出ようとするお客にいう言葉
「ありがとうございました」
「いってらっしゃい」

言葉は生き物だ。すぐに消えてしまう言葉もある。一生残る言葉もある。だから、言葉は生き物だ。言葉を上手く扱うことで、その人が作業をしているのか、仕事をしているのかが分かる。

感情と事実

湯浅は、作業しかしたことがないから、仕事の仕方がわらない。だから、仕事の仕方は、勉強中だ。

わかっているのは、感情と事実のみだ。

  • 人の役に立ちたいという感情は不要だ。
  • 人の役に立つという事実のみが必要だ。
『ユダヤの商法』という名著は、きちんと自分の思考を変化させた。

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