大事なものは、手離して初めて、その大事さに気付く

湯浅

大事なものは、手離して初めて、その大事さに気付く

2021/2/2

初めて恋人と別れた時の喪失感。自分の好きな人を失ってしまったという絶望感。

それでも、恋愛を繰り返しているうちに、失恋にも、慣れる。

それは、「失恋しても立ち直ることができた」という経験があるからだ。それは、「失恋した時にどうすれば立ち直ることができるか」という方法がわかるからだ。

そして、バツイチくらいになると

「この人とも、そのうち別れるんだろうな」と、おもって付き合う。気持ちも深入りしない。何なら、好きな気持ちを分散させるために、失恋するリスクを分散させるために、複数人と付き合う。

恋人や妻は、しょせん、他人である。

自分の遺伝子を継いだ、かけがえのない存在である子どもとの別離に比べたら、大したことはない。

バツイチで、子どもとの別離を経験すると、恋愛を、どこか、他人事のようなといったら言い過ぎだけれども、第3者的というか、俯瞰で見て、考えられる。

しかし、別の意味においては、終わりがあることを意識しているからこそ、付き合っている時間を最大限に楽しむことができるとも言える。終わりを意識することで、関係がなぁなぁにならない。大切にできる時に、大切にする。大切にできなくなる日が、いつか、必ず来るのだから、今、大切にする。

旅も終わりがあるから、今を最大限に楽しめる。

恋人や、妻といった、他人との関係も終わりが来ることを意識すると、優しくできる。終わりを意識しないと、その大切さに気付かない。

人生も、いつか、死をもって、終わりを迎える。だから、今、生きている時間も、大切な時間である。

僕らは、命を燃やしながら生きている、そして、命という火は、いつか燃え尽きる。命という時間は、お金で買えない。

今から過ごす未来は、やがて過去になる。過去になるということは、記憶になるということだ。記憶も、お金で買えない。

命という火が燃え尽きる前に、僕らは、記憶を辿る。自分の人生の記憶をおもう。

「俺の人生、楽しかった」って、笑って、死にたいじゃないか。だから、俺は、『やりたいことは、全部やる人生』を歩く。

そして、娘にも、『やりたいことは、全部やる人生』を歩んで欲しい。娘が「やりたいことをやるのが難しい」ってなった時に、娘の人生に登場して、その困難を取り除ける方法をアドバイスできる、そんな父親になりたい。

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