reborn 〜 「天使のくれた時間」からの思考
2021/12/19
ウォール街で成功し、豪華な暮らしをしていたジャックはある日、突然、違う人生をおくっていた!目覚めるとそこは今まで見たことがない部屋。横には13年前に別れた恋人ケイトが眠り、二人の子供のパパになっていた。 「その世界」でのジャックは現実とは全く違うタイヤセールスマンの平凡な夫。やがてジャックに、現実の世界へ戻る時が近づいてくるが…。
過去
高校時代の好きだった人の夢を見た。
進学か、浪人かでもなく、
留年か、進級でもなく、
転職でもなく
結婚でも、離婚でもなく、
–
高校時代の好きだったあの子と付き合っていたなら、多分、全然違った人生になっていただろう。人生のすべてを変える可能性があった。
人生における転換点は早ければ早いほど、人生に与える影響が大きいのは、当然のことである。
- 自分の人生最大の転機をどこと捉えていているのか?
- 自分の人生最初の転機をどこと捉えているのか?
自分にしかわからない。
その転機は、人生最大の転機ではないが、人生最大の転機となった可能性を秘めている。そのため、人生最初の転機と捉えずにはいられない。
あの子と付き合っていたならば、勉強漬けの高校時代は、「華やかな青春時代となったに違いない」と確信している。
一方で、高校時代に彼女に溺れて、大学に合格できず、浪人し、翌年も、大学に合格できずに散っていった友人もいる。
そう、あの子と付き合っていたら、「素晴らしい青春時代を過ごしていた」ことは違わない。しかし、「大学という学歴という武器を失っていたかもしれない」という、恐怖がある。
現在持っている学歴は怪しいし、地元長崎の大学に行った可能性も高い。そうすれば、都会に出てくることもなく、がんばって、福岡くらいの人生だったかもしれない。日本にいる以上は、日本の首都である東京以外で、大金を掴むのは難しい。閉鎖的な地元では、旧態依然とした社会で、旧態依然として定義付けられた幸福に従って生きていき、平凡な人生を送っていた可能性が高い。
横浜に出てきて、東京に就職して、首都東京で戦ってきたからこその、大きなチャンスに恵まれた。大きな夢を叶えることができた。地元に居たら、きっとそんなチャンスは巡ってこないし、大きな夢すら持っていなかったに違いない。
「もしも」のことを想像しても、何も始まらない。でも、私たちは、「もしも」を想像してしまう生き物だ。そして、何より、私たちが「もしも」を想像するときは、暇なのだ。時間を持て余りしているから、余計なことを考えてしまうのだ。
- 過去を回想しても何も生まれない。
- 過去に戻ることはできない。
- 過去は頭の中にある記憶の断片に過ぎない。
忙しいと過去を振り返っている暇はない。過去のことを思い出したり、もしものことを想像したりするのは、結局、暇なのだ。
未来
暇は悪なのか?
暇で、過去を振り返ってばかりではいけない。未来を振り返らないといけない。「未来から今を振り返る」というイメージは確かに大事だ。しかし、それは、個人においては、未来を決定付けてしまう。
- 過去は変えられない。
- 未来は変えられる。
- 過去を振り返っても変わらない。
- 未来から現在を振り返ったら変えられる。
- 現実を変えられる、未来を変えられる。
過去を妄想しても変えられないから、意味がない。現在から変えられるモノにこそ、意味がある。未来を想像する。ありたい未来を想像する。
もしも
私は、あのときの「もしも」を再現する。それは、もちろん100%同じ形は無理だ。年齢も立場も状況も変わっている。すべてが同じことはできない。でも、その中で、できることを考える。どうすれば「もしも」を再現できるかを想像する。「時間と状況を限定した中でなら、できるかもしれない」と条件付きで、想像する。「相手がどうするか」は、そのときの相手の状況次第でしかない。だから、相手の判断は、考えずに、相手の都合と、相手の状況を考える。相手が一緒に「もしも」を再現してくれるように、考える。
そして、いつかの「もしも」の答え合わせをする。
私が、私の生きてきた人生のために。
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