モノゴトの再定義、それがイノベーション

知識

モノゴトの再定義、それがイノベーション

2021/10/1

考える

大衆は、考えるのが、めんどくさい。

考えることを放棄して、ルールや常識という概念に従う。

ルールや常識が正しいと信じている。

常識は、自分の育った環境で培った固定概念でしかない。人それぞれで、固定概念は異なる。人々の共通の常識などない。だから、常識など存在しない。自分の固定概念しか存在しない。

ルールは人々の生活をより良くするために生まれた。時代が変わると、本来ならば、ルールも変わるはずだ。「ルールが変わる」というのは、「不要なモノを削除して、新しいモノを作る」ということだ。しかし、現実は違う。新しいのモノが増えるばかりだ。一度できたルールはなくならない。そして、私たちの生活は、どんどん窮屈になっていく。私たちの生活をより良くするために生まれたはずのルールなのに、ルールによって縛れ、不自由を押し付けられている。

疑う

大衆は、常識やルールを疑うことをしない。

それは、考える必要があるからだ。頭を使って、自分の知識を総動員して、思考する。問題があって、その答えを見つけるのではない。問題を見つけるのだ。世間の常識やルールから、疑うべき問題を発見するのだ。

私たちは、「問題があって、その答えを、いかに短時間で要領よく解くか」という教育しか受けていない。だから、問題を見つけることに慣れていない。

「問題があって、その答えを、いかに短時間で要領よく解くか」ということにおいては、もはや、人間は、人工知能には敵わない。人間より、人工知能の方が優れている。

私たち人間は、「問題を見つける」という点においてのみ、人工知能を上回ることができる。現時点の人工知能では、「問題を見つける」までは進化していない。

問題提起

①モノが作れば売れる時代
大量生産大量消費時代は、問題の回答をいかに早く効率的に解く時代だった。

②モノを作っても売れない時代
マーケティング時代は、問題の回答をいかに個別に合った形で用意するかの時代だった。

③モノを作る必要がなくなってきた時代
人々が物質的欲求に価値を見出さなくなってきた時代は、モノを必要としないのだから、「人々が何を求めているのか?」という問題を提起する時代である。

そして、問題を提起するだけでなく、問題の答えを準備しておく、誰にでもわかりやすい形で用意しておく。

電話を再定義するとして、iPhoneを
人間関係を再定義するとして、Facebookを
テレビを再定義するとして、YouTubeを
芸能界を再定義するとして、Instagramを
映画館を再定義するとして、Netflixを
タクシーを再定義するとして、Uberを

イノベーションは、問題提起から、始まる。ルールや常識に縛られた問題を解くことからは、イノベーションは生まれない。日本から、世界的イノベーションを興す会社やサービスは、生まれ難い。それは、画一的な教育であり、日本人という単一の人種による多様性のなさである。

画一的な教育ではなく、自分の志向に沿った知識を自分の意思で学ぶ。日本人として培った価値観を見直し、文化を疑い、常識といった規則に反した行動を取る。

それがイノベーションの原点である。

思考停止ではなく、思考を繰り返す。思考して問題を探す。自分に必要な知識を付けて問題を見つける。社会の枠組みの外側に自分を置き、信念を磨き上げる。

その時、どんなイノベーションが生まれるか?

【本要約】問題発見力を鍛える
問題を解決していくには、問題を適切な形で " 発見 " して " 定義 " する必要がある。問題とは、身の回りの事象や私たちの頭の中に生じている歪みであり、ギャップであり、それを変数で記述することである。

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