裁判傍聴 〜 性犯罪の根本的欲求はゲーム

裁判傍聴

2021/6/24

強制わいせつ罪

深夜の路上での痴漢

被告人は、深夜徘徊して、一人の女性を探していた。

女性を見つけ、後を付け、下着の上から淫部を触った。

被害者から腕を噛まれ、被害者の唸り声が大きくなってきたことから、バレると思い、逃走した。しかし、欲求は収まらず、そのまま、徘徊を再開する。

罪状の変化

強制性交等未遂から、強制わいせつ罪に罪状が、変化している。

女性と性交しようとした訳ではない。

性交までのプロセスで、女性が嫌がる姿を見て興奮したかった。

「無理矢理、性交しよう」とは考えてなかった。性交が目的ではなかった。性交までのプロセスで「女性が嫌がっている姿を見ること」が目的だった。

余罪

その他、余罪の罪状は、3件とも全部、強制性交未遂である。

女性宅に、侵入して、性交しようとした。

  1. 激しい抵抗のため諦めた
  2. 性交前に射精した
  3. 勃起しなかった

余罪の所感

性犯罪の裁判傍聴をするたびに、「風俗に行けばいいのに」と思う。

確かに、彼女を作るのは、簡単ではない。
でも、今は、簡単に性欲を発散できる風俗がある。

そんな思考は、俺が一般人だからなんだろう。
性犯罪者にとって、そんな単純な話ではないのだろう。

風俗の存在は、もちろん、知っている。
風俗は、お金の問題かもしれないし、プロだからかもしれない。
でも、性犯罪者にとっては、風俗では、満たせない何かがある。

余罪の詳細

女性宅への侵入 … 無施錠の家、5軒に侵入

女性の一人暮らしの鍵がかかっていない家を、何時間にも渡って探し回る。
5軒に侵入したのは結果であるから、もっとたくさんの家を試している。
何十軒・何百軒の家の鍵が掛かっているのかを確認して、鍵が掛かっていない家を発見したのである。

余罪の詳細の所感

人間は、一度、高いハードルを超えてしまうと、それに、慣れていってしまう。感覚が麻痺してしまう。何事も、最初の一歩である。

一度、その壁を乗り越えてしまった人は、もう戻れない。
経験してしまったことは、未経験にできない。
一度、乗り越えた壁は、もう障壁ではない。かんたんな障害物程度の存在になる。

窓の鍵が掛かっているのと、鍵が掛かっていないのと、その不規則性がある。
鍵が掛かっていないと、がっかりする。鍵が掛かっていないと、嬉しい。

ゲームの宝箱と同じで、パチンコと同じで、宝くじと同じである。当たりと外れの不規則性自体が楽しいのだ。

知の欠乏

被告人も、検察官も、弁護士も、裁判官も、全員が、性欲が原因だと思っている。

そこにあったのは、もう、既に、性欲ではない。

不規則性という名のゲーム、ゲームの中毒性である。

住居侵入ゲームである。

人間の心情を、自分の知識で、論理的に理解しようとする。
でも、知識が足りないから、人間を理解できない。

知という至高

世界には、見えないルールがある。
ルールを可視化したものが、科学だ。
科学論文を一般人向けにしたのが、本である。

人間のことを知るためには、たくさんの知識・良質な知識が必要だ。たくさんの知識は、たくさんの本から得られる。良質な知識は、良書から得られる。良書の判断は、多読によって、培われる。

本から知を得て、その知を転用することで、世界を可視化できる。

教訓

日本が安全な国とはいえ、深夜、女性一人で移動するのは危険を伴う。
家の鍵は、寝るときのドアの鍵は、必ず閉めよう。

裁判傍聴2~性欲という膨大なエネルギーは、暴走する
裁判を傍聴することで、犯罪者と犯罪の距離を実感して、自分と犯罪の距離を認識した上で、その距離を適切に取ることができるはずだ。
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