【本要約】結局、「すぐやる人」が、すべてを手に入れる
2021/10/15
10秒で動け
行動力はちょっとしたコツとマインドの使い方で変わる。10秒のマインドチェンジができれば、行動力は自然と上がり、人生を変える力になる。
アンドリュー・カーネギー
成功する人と成功しない人の違いに大きな差はないが、確実にある違いが存在する。
「すぐに行動に移せるかどうか」
チャンスが訪れたときに、すぐに飛び乗れるかどうか。本気でやりたいことが見つかったときに、すぐに動けるかどうか。人から勧められたことを、すぐに実行に移せるかどうか。
この行動力で、すべてが決まってしまう。そして、「すぐに」が大切である。誰かにアドバイスをされたり、新しいことを学んだり、本気でやりたいと思ったことができたときに、10秒で動けるかどうか。それが人生を左右する。すぐに動けない人は、考えた末にチャンスを逃す。
人間には怠け癖があり、現状を変えて、何かをしたくないのが、本心である。
チャンスや情報が手に入ったときに、10秒の間に動くことができる人は、すべてを手に入れ、10秒以上もの時間をかけても動かない人は、何も手に入れられなくなる。
そのためのメソッドは、気分と視座を変えること
※視座 … モノを見る「視点と立場」
人生はシンプルで、正しい思考と正しい行動を繰り返していれば、良い結果に巡り合う。
行動すれば成功できる。このチャンスに乗れば成功できるが、逃してしまえばいつまた来るかはわからない。もう二度と訪れないかもしれない。
大切なのは気分である。モチベーションではない。モチベーションは、動機や結果に対する意欲であり、気分は、自分の気の持ちようである。
大切なのは、視座 ( 視点と立場 ) である。動けなくなったり、思考停止したとき、視座を変える。
行動が止まるのは、相手の反応を考え過ぎてしまうからだ。そこで、視座の転換である。相手の視点と立場で考えることで、モノゴトを客観的に捉えることができる。それによって、不安が軽減され、行動できるようになる。
自分の視座から抜け出して、他人の視座からモノを見る。さらに、状況全体を俯瞰する視座から見る。
知る
・アレもコレもやらなければならないと考えている
・考えが堂々巡りをしてしまって何をしていいかわからなくなる
「解決に向けて行動しよう」という思いと、「行動できない」という思いが葛藤して、思考停止状態になる。
そんなときは、アレもコレも堂々巡りも全部書き出すことだ。書き出すことで、頭の中は、ゼロベースとなり、客観的に状況やタスクを整理できる。
だから、頭と心のねじれを改善する必要がある。ねじれの改善には、対話である。自分の心と対話することで、思考と行動のねじれの原因が、わかってくる。
行動できない人は、「時間があれば解決策は見つかる」と思っている。行動しない人は、残り時間がわかっていない。
人生の時間は有限である。
どんなことでも始まりと終わりがある。締め切りがある。時間がないで済まされない。私たちは、限られた時間の中で最大限の結果を発揮することが求められる。
いろんなやり方を書き出す。
行動できない人は「自分の力だけで解決しよう」とする。
①自分だけの力で解決しなければならない
②どうしていいのかわからない
③とりあえずこの問題は棚上げしよう
自分以外の力、他力を使う。
・モノ:道具に、はたらかせる
・カネ:時間も労力もお金で解決できる
・知識/情報:知識と情報が価値を生み出す
・スキル・ノウハウ:必要なスキルを学び、活用する
行動できなくなってしまう原因は、不安である。不安は思考停止状態である。
・未来に囚われて陥る不安
・現在に囚われて陥る不安
過去の失敗体験を引きずり、動けなくなっている。「うまくいかない」という思いが心を支配しているので、うまくいくイメージが思い浮かばない。
未来に対して、うまくいかない結果を想像してしまう。過去の成功体験が強すぎる人は、失敗に対して過度に不安になる。
悪い方へと想像力を働かせてしまい、動けなくなるネガティブ思考へ陥る。
「未だ来ない」未来に対して、取り越し苦労をしない。悪い想像は対策を取る行動につなげることで解消される。
元気
元気は、人が、もともと持っている活力であり、未来を信じて行動するエネルギーである。
- 元気は、自信があると溢れ出る
- 元気は、自信を失うと出なくなる
①過去の失敗体験や未来の失敗のイメージによって、自信を喪失する。
②自信がなければ、自分の未来に対する積極的な行動が取れなくなる。
③失った自信を放置すると、失敗が、怖くなり行動が制限されてしまう。
・プラスの可能性 = 安全性
・マイナスの可能性 = 危険性
リスク ( 変動の可能性 ) のないものはない。リスクの判断は、人間が行うので、リスクの感じ方は、人の気分や意識状態によって左右される。楽観的な気分では良く、悲観的な気分では悪くなる。
①失敗は、経験に対するひとつの視点に過ぎない。
②経験から学べば成長になる。
③人生には失敗は存在しない。
人には、期限まで時間があると、先延ばしにしてしまう性質がある。先延ばし癖のある人は、期限を決めるだけでなく、取り掛かる期限を決める。作業をスタートする期限と締め切りの期限があれば進捗が捗る。
学ぶ
「行動してしまえば、後はどうにかなる」とというのは、行動することで自分と自分を取り囲む環境がそれだけ変化し、成長するということだ。一歩行動し、自分と環境の両方を変化させた方が、問題は解決しやすくなる。
①頭の中に全体図を描く。
②全体図は、見えないモノを見える化する。
③全体図は、ゴールまでの具体的な行動まで落とし込む。
④ゴールに辿り着く「全体図」を持つことで、確実に早く目的地に着くことができる。
・行動できない人は、すぐ悩む。
- 考えるとは、論理的思考で解決を図るために頭を使うこと。
- 悩むとは、行動に結びつかないことを試行錯誤すること。
・ネガティブな気分
・結論を出さず堂々巡りをする
・できない理由を探す
・他人に相談してもアドバイスを活かさない
・結論が出たとしても行動しない
・ポジティブな気分
・仮でもいいから結論を出す
・「どうしたらいいか」思いを巡らす
・他人のアドバイスを取捨選択する
・結論が出たら行動する
人は「意識を向けた方向に進む」という性質がある。
成功や失敗も同じで、失敗について考え続ければ失敗に近付く。逆に、成功について考え続ければ成功に近付く。
- 「成功するために行動する」ことを徹底的に考える。
- どんな方法で行動するのか検討する。
- どうしたら成功できるかHowを考え続ける。
- 楽観的な気分で前に進めるかを考える。
- 失敗が頭をよぎったときは、直感のセンサーが働いたことだ。
失敗を回避するアイデアを考える。 - 成功するまで行動し続ける勇気である。
①行動力のある人は、不安が芽生えたら、先送りせずに、シュミレーションする。
②まずは、最悪の展開を想定する。次に最高の展開を想像する。
③最後に、打開策を考える、二の手、三の手を含めて考える。
そうやって、具体的な行動に落とし込む。
①考えるだけで、行動しないと不安が生じる。
②行動し、自分と環境を変えていくと、すでに不安となっていた状況が変わる。
③新しい自分と、新しい環境においては、新しい課題が現れるので、元の不安は解消される。
どんな大きなことを成し得た人も、最初は小さなことからだった。
【小さな行動を見つけ出すための6つのプロセス】
①「具体的には?」と、問いかける
問題は、いくつもの要素が、絡み合った状態で目の前に現れる。問題の本質を、具体的な形に分解していくことが、大切である。
5W2H
・WHAT
・WHEN
・WHERE
・WHY
・HOW
・HOW MUCH
②「他には?」と問いかける
③「要はどういうことか?」と問いかける
問題の核心に迫る
④問題解決後の状況を想像する
いきなり解決策を、探すのではなく、問題解決後の状況を考える。問題解決後の状況をありありと感じる。
⑤そのためにできることは何?
問題解決後の状況を感じたら、解決策を考える。具体的な方法を書き出していく。
⑥最初の一歩は何?
最初の一歩を行動に移す。
自分の直感を信じて、まずはやってみる。
変える
自己変化
「やったー!」「よかった!」「スゴイ!」「うれしい!」などの自分の気分が高揚する言葉を声に出す。
- 気分は、過去のエピソードを、思い出すことで、呼び起こすことができる。
- 過去の楽しかった体験を思い出すだけで、ポジティブな感情になる。
はじめる
- 新しいことを始めるためには、スペースを空けないと、新しいスタートは切れない。
不要なものを捨てなければならない。 - ムダな習慣を捨てる意識を持ち、無意識に過ごしているムダな時間を洗い出す。
今に集中するために、ムダな時間を失くす。
すぐに行動しない場合でも、大事なのは「今すぐ動く」意識である。いつだって、行動できるときは今しかない。先送りには取り掛かる期限を決めている「良い先送り」と、取り掛かる期限を決めていない「悪い先送り」がある。
自己視点変化
相手のできているところ、素晴らしいところ、好感の持てるところを、あくまでも、自分の内側に生じた気付きや感覚として指摘する。
「レポート読みましたよ。とても、細かいところまで調べていて、勉強になりました。私も細かいところまで気を使って仕事をしていきたいと思いました」
自分がうまくいきたいと思うなら、他人を応援するメンタリティが必要になる。
モチベーション
【モチベーション3分類】
- アッパー型
勝ちたい、上達したい、成長したい、達成したい - 人間関係型
感謝されたい、人と仲良くしたい、社交を好む - プロセス志向型
手順を重視したい、手順を守りたい、論理的でないと気が済まない
選択肢
選択肢は多ければ多いほど良いようにおもってしまうが、そうではない。選択肢が多すぎると、人は無気力になり、選択できなくなる。2〜4択くらいの適度な選択肢であれば、選択しやすくなる。
①量を出す
②質の高いモノだけに絞り込む
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