まさか、スープカレー屋さんは、カレー屋さんじゃなかった!!

湯浅

まさか、スープカレー屋さんは、カレー屋さんじゃなかった!!

2020/9/18 , 10/14

いろんな店舗があるけど、スープカレー屋さんは、いつも混んでいる。

スープカレーじゃないけど、市販のカレー粉で作るカレーって、カレーって家で作っても、美味しい。料理が苦手な人が作っても、美味しい。調味料を入れる必要がない料理って、カレー以外にあったっけ?って感じで、失敗する要素が見当たらない。日本一簡単で美味しい料理である。

なぜ、スープカレー屋さんは、いつも混んでるのか?

値段だって高い、カレーなのに余裕の1000円オーバーの価格である。混んでるどころか、並んでたりする。吉祥寺のスープカレー屋さんは、駅から20分くらいかかる場所にあるのに、いつも、20人くらいは、並んでて、ずっとずっと、なんでだろうって思ってた。

その謎が解けた!!

スープカレー屋って、カレー屋だと思ってたけど、違った。
カレー屋じゃなかったんだ。

カフェだったんだ!!

確かに、スープカレー屋さんって、カフェっぽい作りをしているし、カフェっぽい雰囲気がある。鎌倉のスープカレー屋の珊瑚礁にすっごい並んで、食べたときに、えっ、なんで、この味のスープカレーに、こんな高い値段が付いていて、こんなみんな並んでいるのか、意味がわからなかった。その原因もわかった。

カフェだったんだ!!

カフェだから、客はゆったりとする。客がゆったりするから、客の回転が遅い。客の回転が遅いから、客は待つ。客は待つから、行列ができる。行列ができると、人が人を呼ぶ。もはや、味なんかどうでもいい。

カフェだから、高くても許される。カフェだから、飲み物に500円以上の高価格を付けられるし、客も、それに違和感はない。カフェだから、料理はカフェ飯だから、1,000円以上の高価格を付けられるし、客も違和感はない。

カフェという空間は、飲み物を飲んだり、食事をしたりするところではない。女性が、友達とコミュニケーションを取るところなのだ、女性が、共感や共有を楽しむところなのだ。
だから、ゆったりとした空気、ゆっくりできる雰囲気が、重要視される。
だから、インスタ映えするようなカフェ飯がウケる、色とりどりの野菜が乗ったスープカレーがウケる。
だから、その時間を、より楽しいものにすることが、音楽や空間をデザインすることが、カフェに求められている。

カフェをやりたい人は、全員、スープカレー屋をやったら、儲かる。

モノゴトの本質っていうのは、目に見えるモノだけを見ていても見えない。俯瞰で見てはじめて気づく。モノゴトを少しずつ抽象化する、その途中に、別視点からの情景が目に入る、そして、その本質を捉えられる。

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