戦略的先送りという戦法
2021/10/3
雨が降ってきた。
ゲリラ豪雨が降ってきた。
ゲリラ豪雨が降ってきた。
天気予報を見る。
あと1時間後の帰宅予定時刻にも、雨予報である。しかも、強くなる予報だ。予報では、今、帰った方が雨足は弱い。
今、帰ると決断することは、「もっと早く帰っとけばよかったなー」「なんで、雨降るんだよ」と思いながら、雨の中、傘をさして帰ることだ。
「なんか、ネガティブだな」と思い、判断を先送りにする。1時間後の雨足が強まっているかもしれない未来に、問題を先送りにする。「未来のことは未来に考えればいい」とする。1時間作業に集中する。
1時間後、「雨足が強まる」という予報は外れ、雨は上がっていた。
ラッキーである。あのとき、無理矢理帰らなくてよかった。判断を先送りにしてよかったというポジティブである。
もし、予報通りに雨足が強まっているとしたら、「1時間前に帰っても、今、帰っても、結局、雨だしな」とニュートラルに考えることができる。
目の前にある、ネガティブなことを先送りにしたら、ポジティブ ( ニュートラル ) になった。
私たちの人生は、選択の日々だ。
いつも、選択と決断に迫られている。先送りは「選択しない」という判断をしたことになる。問題の先送りは良くないことのように感じる。
でも、未来のことはわからない。今より、未来の方が、問題が好転している可能性もある。もちろん、暗転している可能性もある。
でもやっぱり、未来はどうなるかわからない。暗転するリスクを受け入れた上での戦略的先送りという戦法も、またひとつの選択肢である。意図的な決断の先送りである。
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