娘のことを話したい

湯浅

娘のことを話したい

2021/2/4

歩いていた時に、看板が目に入る。

娘の名前を冠したスナックである。

「行ってみたいな」と思う。

気付く。あぁ、俺は娘の話しがしたいんだ。娘のことを話せる人なんていない。でも、たまには、娘のことを話したいんだ。ここに、こうして書くだけでなくて、誰かに娘の話しをして、聞いて欲しいんだ。でも、そのきっかけもないし、相手も居ない。

娘の名を冠してスナックのママなら、話せる気がする。ママは自分の店に名前を付けた。俺は自分の娘に名前を付けた。その名前が、同じ。どこかで似た感性を持っている筈だ。その位の距離の人の方がいい。その位の距離の人に話したい、聞いて欲しい。

そうすることで、多分、今の本当の気持ちが、こうして書くよりも、もっと明確にわかる。書くことで、自分の考えを整理できるけど、それは、結局、自己完結でしかない。

他者に対して、自分の気持ちや考えを表現すると、相手からの返答がある。そうして会話することで、自分一人では、探し当てれない、心の奥底に沈む本心が、詳らかにされる。

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