田中角栄

歴史

2021/9/7

【本要約】相手の心をつかむ「人たらし」金銭哲学
カネで人の心は買えないが、カネに気配りという付加価値を付けることによって、人の心は動く。

前提知識

田中角栄という男
田中真紀子の父で、小卒で総理大臣になった人、ロッキード事件で失脚した人

本を読む前の前提の知識である。

図書館で、田中角栄で検索したら、434件の書籍がヒットした(杉並区2021/9/7調べ)

田中角栄・・・434件
安倍晋三・・・417件
吉田茂・・・・337件
伊藤博文・・・305件

全員調べた訳じゃないけど、歴代総理の中で、人気No.1である。

人たらし

政治家になる時点では、天下人として、日本の頂点として、内閣総理大臣として、日本を見ていたとおもう。

自分が内閣総理大臣であるように人と接した、自分が日本の頂点として振る舞った、天下人のつもりで、政治家になったのかもしれない。

超客観力という能力である。

常人ではあり得ないほどの高い視点からモノゴトを見て判断する。日本の頂点にいるから、日本人の敵は存在しない。日本人は全員味方だ。「昨日の敵は今日の友」どころじゃない。そもそも、最初から敵じゃないのだ。

みんな、自分の正義に向かって生きているのだ。だから、人の数だけ正義がある。

誰も、人の正義を非難することはできない。だから、全員の正義を認めよう。という天下人からの視点である。圧倒的包容力である。日本全体を包む力である。だから、「天下を取ったんだろう」と言える。

誰もが、角さんの人柄に心をつかまれ、心酔した。角さんのエピソードは、本を読んだだけで、何度も、ウルっとくるくらいには、魅力的な人である。自分と住む世界が違いすぎて、「本当に同じ種族の人間か?」と思うほどである。” 人の心の襞(ひだ)まで気配りする “ という人間性であり、この表現がピタリと当てはまるのだ。

常人はそんなところまで気が付かない。いわんや気が付いたとしても、それを行動に移す気配りまでは届かない。だからこそ、人の心を打つ、心が動く、心が動けば、体が動く。角さんのために動く人ができる。

「人たらし」という言葉は、角さんのためにある。

角さんのカネの使い方

カネの扱いが、神がかっていた。そう、人間ではあんな風に、カネを使えない。

自分がカネの支配下になるのではなく、自分の支配下にカネを置く。

カネは道具だと、頭ではわかっているけど、カネの魔力に、人間は、ひれ伏してしまう。カネの命令には逆らえない、それほどに、人間にとって、カネは魅力的である。

カネは角さんを素通りするという。角さんは、私服を肥やすためではない、カネを回すために、カネを使った。

カネを稼ぐ天才は、成功者は、たくさんいたし、たくさんいる。でも、角さんほど、カネを使うのがうまい人はいないだろう。

カネは稼ぐより、上手に使う方が難しい。カネの魔力を知った上で、そのカネを死に金にせず、生き金にする、使い方である。カネの使い方にこそ、人格が現れる。

だって、私たちは、お金は銀行に預けるとか、国や会社に投資するって使い方しかできない。

無欲で、人にカネを使い続けるなんて、できないじゃないか?

本人に内緒で、生涯、生活費が不足しないように、カネを送り続けるなんて、できる?身内でもない他人に。

みんなのお金の使い方

角さんの書いた「カネの使い方という本」があれば、日本人の、いや、世界中の人のバイブルとなって、世界の景色が今とは、違って見えたかもしれない。

一生勉強することは、お金の使い方だろう。そして、わからないまま、人生を終えるのが、お金の使い方だろう。お金は難しいのだ。何でも買えてしまうから。値段が付いているモノだけじゃない。値段が付いてないモノも買える、自由も買える、愛も買える、信用も買える。

角さんレベルのカネの超魔術師になると、人の心も買える。人の心が買えたら、天下が取れる。

湯浅のお金の使い方

たくさんの死に金を使ってきた。
たくさんの死に金を使ってきた気がする。

それが、本当に死に金だったかは、今となっては、わからない。

いや、当時としても死に金か生き金かは、わからない。死に金か、生き金かは、他人が決めることだ。そこに、自分の意思はなかった。

今は、金には、生き金と死に金があることを知った。

これから人に金を使うときは、生き金か、死に金かを考えて、生き金になるように使う。

そもそも、” 使う ” という考え方が違うのかもしれない。

” 渡す ” とか ” 回す ” という表現かもしれない。使うということは、失うということ。しかし、実際は、誰かの手に渡っているだけ、経済が回っているだけだ。失われてはいない。自分の手から離れただけだ。

そして、それは、いつか返ってくる。それの繰り返しかもしれない。

それでも、自分が稼いだ金は貴重だ。死に金にはしたくない。生き金にしたい。死に金になるか、生き金になるかは、受け取った相手の心に刺さるかだ。相手の心に刺すには、金に付加価値をつけなければならない。金はそれ自体で魅力的だ。でも、そこに、さらに、付加価値をつける、気持ちという付加価値をのせることで、唯一無二になり、無敵になる。

金に気持ちをのせて配る。気配り。

角さんは、金を配っていたのではなく、気を渡していた。
気を金という物質にのせて配っていた。

金は気の乗り物でしかない。

金という物質は、使えばなくなる。でも、気は相手の心に残る。なくならない。だから、相手が動く。

どうしたら相手に気が伝わるか?

それを1番考えた人が角さんなんだろう。

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