なぜ駅前の焼肉屋のカルビ弁当はコンビニの2倍の価格がするのか?

知識

なぜ駅前の焼肉屋のカルビ弁当はコンビニの2倍の価格がするのか?

2021/3/4

商品の定義

世界的流行風邪によって、飲食の実店舗が弁当の販売をはじめた。「誰が買うんだろうか?」とおもいながら見ている。

コンビニの弁当の2倍の価格がするファミレスの弁当を誰が買うんだろうか?

しかも、コンビニなら、温めてくれるから、熱々の弁当である。ファミレスの作り置きして冷めた弁当のどこに需要があるのだろうか?温かい弁当が欲しいなら、調理するのを待たなければならない。何ひとつメリットが感じられない。

飲食の実店舗は、弁当を売るためのビジネスモデルではないし、弁当を作るためのキッチンではない。

実店舗は、実店舗内で食事するための存在であって、実店舗内での食事ができないなら、商売として成り立たないのは、当然だ。

しかし、「何とかしなくちゃいけない」という短絡的思考が、弁当の販売につながる。” 料理 “ を商品だと認識してしまうことから起こるミスである。

実店舗の商品

  • 1人なら、店内で簡単に食事を済ますこと
  • 複数人なら、店内で仲間との空間を楽しみながら食事すること

実店舗の商品は、” 料理 “ ではなく、 ” 食事 “ である。

料理は、ハンバーグやラーメンなどの単体を指すが、食事は、食べる事と書くように、料理ではなく、行為を指すものだ。

自分の商品が何かということを認識していないと、飲食の実店舗のようなミスリードを起こしてしまう。

簿記から見る弁当

考えれば簡単にわかることなのだが、どうしても消費者目線で見てしまう。

簿記2級の工業簿記に、CVP分析というものがある。

これによって、実店舗の立場になって、弁当を思考することができる。

弁当の価格は、どうやって決まるのか?

  • 価格競争の目から見れば、コンビニと同様か、それ以下で決める。
  • 原価計算の目から見れば、弁当の素材の原価に料理人の人件費を加え、利益をのせて、決める。
  • 消費者の目から見れば、自分が買ってもいいと思う価格で、決める。

そして、実際は、このどれとも違うのだ。だから、理解できないほど、絶対誰も買わないような価格になってしまうのだ。

原価計算の計算に加える要素が足りないのだ。店舗の家賃やガス水道電気といった固定費が加味されていないのだ。

当たり前だと言えば、当たり前のことである。

実店舗は、店舗での食事が目的なので、店舗も広いし、家賃も高い。その家賃分を、弁当の売上にのせなければならない。

だから、地方の工場で作られるコンビニ弁当と価格が2倍も違ってしまう。弁当の素材の原価にそれほど差はなくとも。

「何でこんなに売れない価格で売っているんだろう?」ではなく、「何でこの売れない価格を付けなければならないのか?」である。

そして、UberEats大全盛時代である。「宅配ピザのように、キッチンだけの店舗を土地の安いところに構えて、宅配の料理専門店なら、イケるんじゃね?」と考えてしまう。

調べてみると、なるほど、そう簡単ではない。飲食店の開業に必要な『食品衛生責任者』の資格と『飲食店営業許可』だけではなく、さらにハードルがある。宅配の弁当は、食中毒の危険性があるので、そのための、厳しい審査があるのだ。

でも、簡単ではないからこそ、大手しか参入していない世界だからこそ、そこは、まだ、ブルーオーシャンである。

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