【本要約】なぜかうまくいく人のすごい無意識

【本要約】なぜかうまくいく人のすごい無意識

2021/10/4

メタ無意識

メタ無意識とは?

うまくいく人は、メタ無意識を使っている。

人間の心には、自分が認知し得ない「無意識 ( 潜在意識 ) 」があり、人生に影響を与えている。
  • メタ無意識は、無意識のさらに奥底にある。
    メタ無意識が自分の根本的な考え方のベースとなり、言葉となり、行動となって、人生を創っている。
  • メタ無意識は、無意識のクセである。
    意識がないだけに、コントロールは簡単ではない。
    行動から逆引きして、自分の無意識のクセを知ることができる。
    無意識のクセを正して、人生を根本から変化させることができる。
モノゴトがうまくいかない2つの要素
・本当の自分を生きていない
・外部の状況に合わせて、柔軟に自分の感情やふるまいを変えることができない

モノゴトをうまくいかせる秘訣が、メタ無意識である。メタ無意識は、人生に起きる現実を認識するための金型のようなモノである。その型の形次第で、現実に対する解釈・認識が変わり、脳の反応が変わり、起こす行動が変わり、人生が変わっていく。

現実を変えるのではなく、現実が入っている器 ( メタ無意識 ) の形を変える。

メタ無意識は、自分では認知しにくいが、様々な方法でアクセスでき、書き換えることも可能である。

メタ無意識と潜在意識

顕在意識 … 私たちが知覚できる領域
潜在意識 … 私たちが知覚できない領域

潜在意識は、眠っているとき、没頭しているとき、ボーッとしているとき、活性化される意識であり、顕在意識に影響を与える。

何が潜在意識に固有の感情・信念・思考を作らせるのか?

無意識である。

無意識と潜在意識を区別するために、無意識に超えたところという意味である「メタ」という言葉を付けて、メタ無意識と名付ける。

顕在意識 → 潜在意識 → メタ無意識

メタ無意識は五感情報から影響を受ける。

五感情報 … 視覚・触覚・聴覚・嗅覚・味覚

メタ無意識は、潜在意識を入れる器みたいなものである。中身は同じでも、器が違えば見え方が変わってくる。この器が、人生の中の様々な現実を作り出す思考などの前提となるメタ無意識である。

内的環境=信念

内的環境 … 外部をどのように捉えているか?ということ

  • 「世の中は思い通りにならない」と、信じていれば、世の中はその通りに見える。
  • 「世の中は思い通りにならないからおもしろい」という信じていれば、アクシデントが起きても、「おもしろいことが起こった」という思考と行動になる。
内的環境=信念」は、メタ無意識という器の中に入った潜在意識である。
自分の信念に反応して、感情や思考が生み出される。
脳はエネルギー消費を節約するために
・世の中はこういうモノ
・文化はこういうモノ
・社会はこういうモノ
・常識はこういうモノ
という自分の価値観に合った情報を集めて、それ以外を排除する機能がある。
  1. 自分の信念に合った情報処理を取捨選択するフィルターを備えている。
  2. フィルターを通り抜けてきた情報だけを認識し、理解し、判断し、顕在意識に現れ、潜在意識に浸透していく。
  3. 自分の価値観であるフィルターが、自分の信念と合った形になっていないと、うまく機能しない。

時代の常識

「時代の常識」は、圧倒的に多数の人たちの意見である。
中所得者・低所得者は、圧倒的多数派である。
「常識」というのは、中・低所得者の思考であって、高所得者の思考ではない。
  • 圧倒的多数派は、自分の正しさを証明するために、誰かを何かを環境を、悪者にしたがる。自分の外側に関心がある。
  • 高所得者は、自分のやりたいことをやるだけで、自分の内側に関心がある。
  1. 農本主義
    農業、土地のサイズが評価対象
  2. 資本主義
    産業革命、お金を稼ぐ能力が評価対象
  3. 知識主義
    情報革命、情報を扱う能力が評価対象
  4. 感性主義
    意識革命、個人の意思・行動が評価対象

意識パターン

自分の意識パターンを知る

主体性

  • 主体行動型○
    何かをしようと思ったとき、すぐ行動に移す。
  • 反映分析型
    何かをしようと思ったとき、結果を考えたり、調べたりしてから行動に移す。

動機付けの方向性

  • 目的思考型○
    結果を手に入れる、思い描くものを現実化させるというモチベーションから、行動する。
  • 問題回避型
    問題を避ける、問題が起こってから対処するというモチベーションから、行動する。

判断基準

  • 他者基準
    自分の行為の判断に、他人からの賞賛や承認が必要とする。
  • 自分基準○
    自分の行為の判断に、自分の中の確信や、自分なりのデータを、用いる。

思考の方向性

  • 過去基準
    行動するとき、「なぜそれをやりたいのか」理由を考える。
    問題を、「なぜ?」と原因に求める。
  • 未来基準○
    行動するとき、「何のためにそれをやりたいのか」目的を考える。
    問題を、「どうしたらいいのか?」と新たな手法に求める。

動機付けの選択理由

  • プロセス型
    何かをするとき、他人からうまくいく方法を与えられることを望む。
    (過去)
  • オプション型○
    何かをするとき、自分でうまくいく方法を考え、自分で選択肢を作り、自分で選ぶことを望む。
    (未来)

重視の方向性

  • 人間重視型
    行動するとき、体験の途中に焦点が当たっていて、楽しさ・ワクワク感・充実感・安心安全といった感覚を得る。
  • 物質タスク重視型○
    行動するとき、体験の後に焦点が当たっていて、結果として得られる収入・評価・問題回避・リスク回避を求める。

目的の焦点

  • 目的基準○
    行動するとき、最終目的を達成することに喜びを感じる。
  • 体験基準
    行動するとき、楽しさ・ワクワク感・充実感などの途中の体験で得られる感覚の心地よさに喜びを感じる。

責任者

  • 他者原因型
    身の回りで起きる現実は、ポジティブなこともネガティブなことも「自分以外に原因がある」と考える
  • 自分原因型○
    身の回りで起きる現実は、ポジティブなこともネガティブなことも「自分の意識が作り出したモノだ」と考える

モノゴトの捉え方

  • 悲観基準
    問題が起きたとき、「嫌なことが起きた」と捉え、最悪なシナリオを考える。
  • 楽観基準○
    問題が起きたとき、「好機が来た、おもしろいことが起きた」と捉え、最良にするシナリオを考える。

判断心理

  • 分離体験型
    モノゴトを決断するとき、理性や理論、データに頼る。
  • 実体験型○
    モノゴトを決断するとき、自分の生きる目的に基づく、自分の価値観に頼る。

決定権

  • 義務型
    何かをするとき、「やらなきゃ」「やるべき」という言葉が浮かんで行動する。
  • 欲求型○
    何かをするとき、「やろう」「やりたい」という言葉が浮かんで行動する。

義務型で動くと、脳の苦痛系がはたらく、欲求型で動くと、目的が明確で、脳の報酬系がはたらく。「お金が欲しい」と頑張りすぎると、「頑張らなきゃ」という義務が生まれると、苦痛系がはたらいてしまう。

自己認識

  • 限定的自我
    健康でない自分や、モノゴトがうまくいかない自分は、「劣っている、価値がない、欠けている」と思い込む。
  • 絶対的自我○
    健康でなくても、モノゴトがうまくいかなくても、自分には「存在しているだけで価値があるし、そのままでいい」と感じる。

モノゴトがうまくいかなくても、自分の存在価値とは何ら関係がないことだ。今回はうまくいかなかったやり方だけであって、また、別の方法を試せばいいと、モノゴトを分別して考える。

本気度合い

  • 結果期待型
    取り組みたいことがあるとき、条件が揃ったら行動に移そうと考える。
  • 結果行動型○
    取り組みたいことがあるとき、まずは必要な条件を揃えるために行動する。

根本欲求

  • 生存欲求
    生き残りや安心・安全の確保、死を避けるために行動する。
  • 目的欲求○
    人生の目的を実現するため、本当の自分として生きるため、自己実現のために行動する。

脳の活動

・白いボードに黒いペンで字を書けばわかる。
・黒いボードに黒いペンで字を書いてもわからない。
対比として白い背景があるから、黒いペンは存在意義を見出せる。

上下、善悪、正誤、病気・健康、不幸・幸福、何かと対比して相対するモノがあるから、概念が存在し、体験可能になる。

「お金が欲しい」という欲求を持ち続けるには、対比として、「お金がない」「お金に不安がある」という概念が必要になるので、脳は「お金がない」「お金に不安がある」という現実を作り出す。
貧富の差は、経済的な状況の差から生まれるものではなく、言葉のスキルの差から生まれる
デビッドRホーキンズ
脳は喜びよりも、恐れを現実化させる。

生き残りや安心・安全を求めると、その対比として、脳は苦痛な記憶を想起して保存し、苦痛な記憶が強化される。

  • やらないことリストを作る。
    脳は対比させるので、やりたいことがハッキリする。
  • 体験に基づいた徹底的な自己基準とする。
    避けたいことが明確で、うまくいかなかったことを学習し、自分基準でやらないと決断する。そこには、恐れの感情ラベルが付いていない。

潜在意識コントロール

お金のコントロール

「お金を自分でコントロールできる」という前提を作る!

支払いのたびに生きる目的をつぶやく。

「コーヒー代は500円。『俺にはこういう生きる目的がある。そして、今年はこういう数値目標がある。これを達成するために、今から、このコーヒー代を払う』これを呟いている。」

人はコントロールできないものは嫌なのだ。税金がわかりやすい。税金や公共料金を嫌々払い続けると、「お金は自分でコントロールできないモノ」と脳は認識してしまう。

「しなきゃいけない」という義務からやるのではなく、「自分の生きる目的と目標達成のため」という欲求から、「支出する」という戦略によって、「お金は自分でコントロールするモノ」「自分はお金をコントロールできている」という刷り込む。すると「またひとつ目標に向かって前進した」と脳が認識する。「お金は自分次第」という前提になるから、欲しければ入ってくる。

お金の支払いは、脳の苦痛系がはたらく性質がある。自分で苦痛系に意味付けして、義務ではなく、自発的な行動とすることで、自然と結果が変わってくる。

「何をしたいか」と考えても、すぐには、思いつかないが、何かに例えるとスルッと出てくるのが、脳の特徴である。

  • 「お金持ちになりたい」というと「今は、お金持ちではない」という前提になる。
  • 「健康になりたい」というと「今は、健康ではない」という前提になる。

脳は前提を現実化しようとするから「今は、お金持ちではない」という状態が現実化してしまう。

  • 「もともとお金持ちだけど、もっとお金持ちになりたい」
  • 「そもそも健康だけど、さらに健康になりたい」

という表現にすると、前提が「今は、お金持ち」「今は、健康」というところから始まる。

「もっと」「さらに」という言葉を使って、目標の表現を変えていく。

自己コントロール

人格を構成する意識

①自己認識
Q. 自分がどうありたいか?
A. 自由人

②信念
Q. 自分の価値観
A. 外側の世界をどう捉えるかは、「自分の自由だ」

③能力
Q. 自分の知識・スキル・経験
A.「自分が自由だ」と感じることを1日10個以上見つける

④行動
Q. 自分の習慣
A. 「自分が自由だ」と思う行動を続けて、アウトプットしていく

⑤環境
Q. 自分の周りの人間関係
A. 「自分が自由だ」と認識する

セルフイメージ

脳は「すぐ思い出せることは、正しい」と判断する。逆に「すぐ思い出せないことは、間違っている」と判断し、その結果、セルフイメージも変わってしまう。

信念は内容ではなく、思い出すスピードに起因する。

1日の自分の行動を振り返ると「問題回避」か「自分の正しさの証明」が多いので、そのズレを調整する。

外部で、何か知らないこと、危険なこと、アクシデントなど、想定外のことが起きると、脳の記憶から対応方法を探す。対応方法がわからないとストレスとなる。

事前に予期できるリスクを洗い出して、対応策を考えておく。
「自分が不動産投資をするとき、まずその不動産投資が失敗したらどういう損失や風評被害があるか、リスクを徹底的に洗い出す。そして金銭的な損失はこの利益で穴埋めし、風評被害にはこう対処するなど、徹底的に考える。そしてカバーできると判断したものしか手を出さない。それがルールになっている」
トランプ

思考の実現

思考は実現するが、潜在意識は、単純なので、手っ取り早い方法でやろうとする。

  • 潜在意識との約束は守る。
  • 潜在意識との約束を破り続けると「やると言ったことは、やらないようにすればいいんだな」と解釈してしまい、ブレーキをかけてしまう。

自分の価値基準の明確化

価値基準 … 仕事・家庭・お金・時間・健康など、どういう価値を大切にして行動しているのかという指標

私たちは、価値基準の高いことに時間とと労力を費やす。「お金が欲しい」と思っていても、価値基準にお金が入っていなければ、稼ぐことにエネルギーを使おうとしない。

価値基準は、信念の強度による。達成したい願望と価値基準が合っていなければ、調整が必要である。

【成功者の価値基準】
①信用
②貢献
③成長

成功者は「原因と結果が結びついている」と理解している。

①信用 → 会社の信用が売上につながる
②貢献 → 社会への貢献が売上につながる
③成長 → 人の成長が売上につながる

過程ではなく目的

願望を実現させるためには、「がんばる」「努力」「目指す」は、不要である。

「がんばる」「努力」「目指す」は、体験の途中に焦点が当たっている体験基準である。
目的が「がんばる」「努力」「目指す」とズレている。

  • 掃除をするときに、荷物をどかして、掃除機をかけて、雑巾で拭いてというのは、体験基準である。
  • 掃除をするときに、部屋がきれいになった状態を思い描くのが、目的基準である。

言葉は、脳を変え、人生を変える。

ウサギとカメ
ウサギは、カメに勝つことが目的だから、昼寝した。
カメは、ゴールすることが目的だった。

年収1億円の思考法

「年収500万円以上は要らない」とつぶやく。400万円くらいまでいくと、今度は「1000万円以上は要らない」とつぶやく。そして、800万円くらいまでいくと、「3000万以上は要らない」とつぶやく。いくら以上は要らないとつぶやいて、どんどん限界を広げていく。

①8割くらいをクリアしてから、限界を広げていく。限界は利用するモノ
②気付いたら、つぶやく。
③「欲しい」ではなく、「要らない」という表現にする。

「欲しい」は受け身の願望である。「3000万円以上は要らない」とつぶやくと、脳は「3000万円近くまで必要なんだ」という前提となる。そして、なぜ3000万円必要かのか、理由を伝える。

脳は願望では動かない。必要性に迫られて動く。

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