腹落ちという理解

知識

腹落ちという理解

2022/4/13

理解

理解できたからって、できるわけじゃない?
理解して腹落ちしたら、無意識まで届いたら、自然とできる。
  • 私たちは、理解できても、やってできないことを知っている。
  • 私たちは、経験的に、わかったの先に「 できる 」がないことを知っている。

自転車の乗り方がわかっても、いきなり自転車に乗ることはできない。自転車に乗るためには、経験 = 練習が必要である。

本で、動画で、泳ぎ方を見て学んでも、すぐに泳げるようにならない。泳げるようになるためには、経験 = 練習が必要である。

そして、わかったの先に、やるまでの間に、大きな溝があることも知っている。
わかったから、やれるわけじゃない。

エネルギー

  • はじめるためには、大きなエネルギーが必要だ。
  • ものを動かすとき、最初のエネルギーが一番大きい。
私たちは、日常の中で、エネルギーを消費している。
私たちは、1日の中で、エネルギー消費を無意識にコントロールしている。
私たちは、毎日の習慣の中で、エネルギー消費が最適化している。

だから、何かをはじめるための大きなエネルギーが入り込む余地はない。

何かをはじめるためには?

① 環境
日常を変化させることで、エネルギー消費の自動機能がストップする。
その瞬間に、大きなエネルギーが必要な何かをはじめる、初めの一歩だ。
一度、はじめてしまえば、はじめるための大きなエネルギーは必要なくなるし、後は、慣性の力がはたらいてエネルギー消費量も適度に調整される。

② 感情
感情によって、大きなエネルギーを創造する。
私たちは、感情の生き物だと言われる。
私たちの、行動の原動力は、感情である。

「 何かを欲しい 」という思い「 誰かを好きだ 」という気持ち「 金持ちになりたい 」という願いという感情が行動を促す。

・時計が欲しいから、がんばって働く。
・あの子が好きだから、告白する、デートに誘う。
・金持ちになりたいから、勉強する。
感情の中でも、怒りのエネルギーが最も大きい。

世間への怒り、不平不満に対しての怒り、バカにされた怒り、自分はもっとできるはずという怒りが、ガソリンとなって、エンジンを駆動し、何かをはじめる行動へとつながる。

悲しみも怒りの一種であるから、怒りと同様に大きなエネルギーを持つ。

【本要約】反応しない練習
私たちの悩みは、心の反応から始まっている。そして、私たちの日常は心の反応で作られている。悩みを根本的に解決するには、ムダな反応をしないことだ。
快の感情、気持ちいい、美味しい。
人間どころか、動物の本能だから、いうまでもなく。
温泉に入りに、旅行する。
一生懸命、女の子を口説く。
ラーメン屋の長い行列に並ぶ。
何かをはじめるためには?
  1. 環境を変化させることで、エネルギー用途に変化をもたせる。
  2. 感情から発生するエネルギーを起爆装置として駆動させる。

これらは意識的に、何かをはじめるためのハウツーである。

無意識に、自然に体が動いてしまう状態まで持っていくには、どうしたらいいのか?

腹落ち

  1. 「 わかった 」という理解の先にある、腹落ちである。
  2. 頭で理解するだけでなく、腹で納得する。

最近の科学では、腸は第2の脳と呼ばれ、腸が脳の働きに多大な影響を与えることが明らかになってきた。

仏教の八識には、末那識・阿頼耶識という無意識の領域がある。そこでは、生存のため身体が制御されている。私たちは自分で心臓を動かして全身に血を巡らせているわけではない。自分で腸を動かして食物を消化しているわけではない。私たちが意識することなく、寝ている間も、内臓は、生存のための機能を果たしている。生命の中枢である。

生命の中枢を司る阿頼耶識では、すべての記憶が蓄積されている。そして、その記憶が行動を生む。

【本要約】日本人のための宗教原論 ( 小室直樹 )
日本では、仏教・神道、近世以降は儒教が、混在している。エトス ( 行動様式 ) という定義は、イデオロギー ( 社会的観念 ) も宗教の一種として解釈できる。マルキシズム・資本主義・武士道も宗教の一種である。

日常生活を繰り返して行く中で、蓄積される記憶を、自分の進みたい方向と一致させることで、脳の理解から、腹の納得へと通じる。腹落ちしたら自然に体が動いていく。体が動かないのなら、まだ、腹落ちしていない。

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